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無課金のくせに生意気だ!

最近、こういう意見がネット上で見られる。
基本無料ゲームにおいて、無課金は意見を述べる権利さえないのだと。

私は今はニートなので無課金だが、かつてはクレジットカードの限度額いっぱいまで、毎月課金するような、いわゆる廃課金者だったし、それによって圧倒的な戦力差で無課金や微課金プレイヤーを対人戦などで殺しまくった事もある。

もっとも基本的に気の弱い、人の目を気にしすぎる小心者であり、それはリアルが見えないネットゲームにおいても同じだったので、晒されない程度にしかやってないし、いい人ぶる事もあったがw

さて、基本無料ゲームにおける無課金は、本当に奴隷身分であって良いのだろうか?

廃課金者なら分かると思うが、何十万も何百万も注ぎ込んだゲームが、簡単に過疎ってサービス終了になってしまうのは、一番困る事だ。
また、より多くの無課金・微課金にその力を見せ付ける事こそが、もっとも望む行為でもある。
そのために、アホみたいに課金しているのだから。

よって、無課金というのはなるべく沢山居ついてもらわなければ、自分の欲求を満たせないのだ。

しかし無課金者は「奴隷」ではない。
なぜなら嫌だと思えば、簡単に辞められる。
どんなに苛められても、何年もやり続ける事を強制はできないのだ。

その事が、廃課金も運営も分かっていない。

そもそも、無課金なんぞ居なくても、十分にサービスが継続できるだけの収入や人口が維持できるのであれば、基本無料なんぞにする必要はない。
いくら面白いゲームでも、プレイして貰わない事には、ハマって貰えないじゃないか、そのための基本無料だと言う人も居るかもしれないが、ならばレベル50までは無料とか、10日間は無料とか、そういうお試し期間を設ければ良いだけの事。
実際に現在でも月額課金制でサービスをしているネットゲームには、ほとんど例外なくそういうお試し制度がある。

無料にしないと遊んで貰えない、人が集まらないような糞ゲーだったり底の浅いコピーゲーであるという自覚があるから、基本無料にしている。
そしてその中の一部の馬鹿が、廃課金してくれればそれで良い。
それが本音だろうが。

以前から述べているように、基本無料ゲームにおける無課金プレイヤーというのは、「サクラ」と同じなのだよ。
通常の「サクラ」は、企業側が金を払って雇うわけだが、基本無料ゲームにおいては、「サクラプレイヤー」を金で雇う代わりに、ゲームをタダで遊べる権利を報酬として雇っていると考えられないのだろうか?

無課金プレイヤーというのは、見た目の人口の多さを演出し、廃課金の餌として彼らの満足感を満たす役割をこなしているわけだ。
それがタダで遊べるという報酬に対する、彼らの仕事である。

ただし仕事内容と報酬が釣り合わなければ、リアルの仕事同様に人は集まらないし、退職者も増える。
だから課金アイテムのバラ撒きなど、ボーナスを出して必死で引き止めるんじゃないの?

そうやって、廃課金も運営も、無課金プレイヤーに居て貰わないと困る事を内心で分かっていながら、それを認めずに奴隷と同じように考え、扱う。
その姿勢が、今日のネットゲームの衰退を招いているのだよ。

人間というのは馬鹿な生き物だ。
貴族階級である廃課金に自制を求めるなんて事はできない。
ならば王様である運営が、農民に不満を感じさせない善政を敷くしかないのだよ。
王様が優秀であれば、国は栄えるし、王様が無能であれば、国は滅びる。
それが絶対王政というものだ。
国というのは、個々のネットゲームのタイトルだと考えて貰えればよい。

歴史上、優秀な王様とされてきた人物だって、完璧ではない。
だって人間なんだから。
農民に慕われた君主とか言われている人だって、全農民に支持されていたわけじゃない。
今の政治を見ても分かるように、どんなに優れた政策や指導力を発揮しても、必ず一定の割合で大反対をする人間というのは居るわけだから。

絶対王政で国を栄えさせた有能な王様や君主の例でいくならば、農民である無課金プレイヤーの意見のすべてを聞いて応じる必要はもちろんない。
そんな事は不可能だし、仮にそうしたとしても満足しない人間は必ず一定割合で居るからだ。

個人的には、廃課金と無課金の差を無くせとかいう、極端な平等を求める、絶対王政そのものを否定するような意見は聞く必要は無いと思う。
しかし、年貢が高いとか、徴兵がきついとか、労役がきつ過ぎるとか、そういう意見は聞くべきだろう。
これでは我々農民は生活できない、死んでしまうという類の意見だ。

農民は生かさず殺さずと、過去の日本の君主も言っているだろ?

廃課金には無課金が何人切りかかろうとも倒せない対人戦とか、廃課金者じゃないとPT組んで遊べないダンジョンとか、そういう極端なバランスを止めれというのが、どんなゲームにも必ずある無課金の一番の不満点なのだよ。
無課金でも遊べるというのは、単にゲームにログインできると言う事ではない。

それが分かってないから、どんどん農民が死んでいき、食料を生産できる層が居なくなって貴族が、そして最後は王様が餓死する。
それが今の基本無料ゲームの姿だ。

日本は北朝鮮とは違うのだよ。
地上の楽園ですといって人を集めたところで、そこが楽園ではない、むしろ地獄であると分かれば、簡単に脱北できるのだよ。
楽園であるのは、一部の独裁者と取り巻き連中にとってだけであったとしても、少なくともそれ以外の人間には地獄だと感じさせない、搾取されるだけの層であると感じさせない、まぁ何とか生きていけるだけの待遇をする事こそが、国の存続を維持する方法である。

基本無料ゲームにそのたとえをどう適用すれば良いのか、まったく離れすぎていて分からんという人も居るだろうか。

具体的に言えば、課金でしか手に入らないような「永久」に使えるアイテムやシステムというのは止めるべき。
全ては消耗品やあるいはアバターなど見た目が変わるだけ、まぁ多少は能力アップが付いていても良いだろうが、それもプレイヤースキルで十分覆せたり補える程度に留める。
そういう課金アイテムだけにすべきなのだ。
貴族層である廃課金の、自己顕示欲を満たすのは、無課金とは一目で違うと分かる見た目や、あるいはレベルアップ速度やゲーム内通貨などの財産の所有量、あるいは「あなたは貴族です」という称号の代わりになる「ランキング」などで十分である。
ソースは元廃課金の私w
しょせん、廃課金なんてのは、その程度で満足してしまう馬鹿なのだ。

廃課金というと、リアルでも金持ちな勝ち組だと思われがちだが、そうじゃない。
本当の金持ちというのは、そもそもネットゲームなんてしないからw
リアルでは負け組みである人間だからこそ、せめてゲーム内では勝ち組になりたいと、アホみたいに課金する人の方が圧倒的に多いのだよ。
そんなやつ等に大貴族待遇をする必要は無い。
単なる「貴族」程度の待遇でも満足してしまうのだ。

一番なのは、寝る間も惜しんでプレイし続けるような、トイレに行く時間すら惜しんでペットボトルに小便をする人が出るような、そんなかつてのネットゲーム全盛期の頃の、魅力ある本当に面白いゲームを作る事だ。
それをする能力が無いのであれば、素直に無課金のご機嫌もある程度は取って、延命をはかるしかないだろう。
カバンや倉庫の枠の制限や、ダンジョンに挑める回数の制限、あるいは行動そのものにポイントで制限を設けるような、糞みたいな延命システムは、延命にならないのだよ。
いい加減気づこうよ、本当の無能でないならば。
カウンタ
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異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

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