2ntブログ

移民・難民が差別されるわけ

最近ニュースで話題のシリア難民の大量流入に対するヨーロッパの原住民とも言える人達の差別・排除運動の事について。

まず人はなぜ国を作ったのがその理由や歴史を見れば、移民・難民が受け入れられない理由がわかります。
そもそも人というのは、知能こそ地球上の生命の中で最高ですが、身体能力はどちらかといえば低い方です。
人間の祖先であるサルですが、肉食獣ではありませんよね?
野生の動物の世界では、牛とか馬とか鹿とかとの草食動物と同じく、狩る側ではなく狩られる側の存在です。
そういった動物達は、自分たちの身を守るために群れを作ります。
この群れの発展系がまさしく人間の国というものなんですよ。
地球を何回も破壊できるほどの強大な「核兵器」という力を持った現在でも、人間はしょせん一人では他の生物に太刀打ちできないほど弱い存在。
だから国という群れを作って自分の身を守っているわけです。

群れに属するものは、群れと命運を共にする義務があります。
もちろん野生の動物にそんな理論は通じませんが、群れが襲われたら、襲われてない別の群れに一人で、というか一匹で逃げるとかできませんし、許されないわけですね。
そもそも不可能ですけどね。
こういう人間の本能にも刻まれていると思われる、「群れ」の意味や理屈や掟みたいなものが、移民や難民を受け入れられない理由です。
つまり、移民や難民は自分の群れである国と命運を共にする覚悟がないお客さん、部外者なわけですね。
お客さん、部外者の癖に群れの正式メンバーである国民と同じ待遇や権利を要求する。
だから嫌われるわけです。

国籍が簡単に変えられない、二重国籍を認めてる国が少ない理由もここにあります。
その国と命運を共にする覚悟が認められないからです。
貧困や内戦等で生活できない、命が危ないという理由があるにせよ、簡単に自分の祖国・母国を捨てる。
そんな連中ですから、移民・難民先がやばくなったら同じようになんとかしようと努力せずに逃げるであろう。
そういう思いがあるわけです。

移民・難民が受け入れ先に認めてもらうには、ものすごい努力が必要です。

日本も戦前は今のように国民全員が食っていける、それこそニートでも生活できてしまうような豊かな国ではありませんでした。
列強と言われる、今で言えば先進国の仲間入りこそしていましたが、明日食うものにも困る国民が沢山いたわけです。
そういった人達を移民としてアメリカ大陸へ大量に送り出しています。
そして皮肉なことに送り出した先の国と戦争する羽目になりました。
アメリカの日系移民の苦労はどれほどであったか。
ただでさえ差別されてるところに、自分の出身国が戦争を仕掛けてきて、白人が主であるアメリカ人を殺し始めた。
強制収容所に入れられるという行い、現在では間違いだったと言われていますが、ある意味当然の事です。
こういった状況を打破したのが日系人だけで構成された部隊が、幸いに祖国日本と直接戦闘することはなかったですが、アメリカ側で多数の死者を出しながら奮戦した事です。
つまり、日系移民は祖国を簡単に捨てる薄情で信用ならない連中ではなく、アメリカという第二の祖国のために命をかけられる、命運を共にする覚悟のある連中だと示したという事です。
こうしてはじめてアメリカ人として、アメリカ国民として認められた。
今では日系の議員が居たり、日系人の名前が新しい軍艦に付けられる事になりそうだというニュースもありましたが、そこまでアメリカという国に認められ、受け入れられた存在になっています。

戦時中の日本でも「沖縄」の人への差別がひどかったそうですが、今ではそういうのはありません。
沖縄は明治時代に正式に日本の一部となりましたが、それまでは琉球という別の国でした。
琉球の人々がおれら弱小で生きていけないから日本の一部にしてくれと言ってなったわけではなく、日本が半強制的に組み入れただけです。
日韓併合みたいなもんですね。
だから沖縄人は日本人として信用されてなかったんでしょう。
しかし先の戦争で日本人として戦い、多くの戦死者を軍人はもとより民間人にまで出した事が、戦後の日本人に沖縄の人を差別する感情を無くさせました。
皮肉な事ですが、こうして多数の犠牲を出して、お前らの国と命運を共にする気がある、お前らの国の為に戦う覚悟があるんだということを示さないと、人間というのは違う民族・国民を受け入れられないわけです。

現在の日本には移民や難民は殆どいませんので、ヨーロッパのような状況は起きていません。
しかしながら大量の永住韓国・朝鮮人や中国人が居ます。
彼らに対する「差別」と呼ばれるものは、こういった日本の為に死ねる覚悟を示せてない為に起こっているわけです。
そもそも国籍すら日本ではありませんからね。
そのくせ、日本人と同じような待遇を要求する。
だから嫌われるんですよ。
税金払えばいいってもんじゃないんですよね。
ヨーロッパの難民はその税金すら払ってない、ってか払えないでしょうけど、そういう人達です。
差別されて当然でしょう。

忠誠心とか愛国心って、日本では悪い意味で使われがちですが、実は人間がまだサルだった頃の野生動物にすらあるもので、決して悪いものでもなんでもなく、生きていくうえで極あたりまえな事なのです。
単独でも食っていける、自分の子孫を守れる群れを作らない肉食獣と違って、人間は群れをなさないと生きていけない弱い存在なのです。
まずそういった原点を思い出さないと、解決なんてしないよこの問題はって事です。

コメントの投稿

非公開コメント

そんなに大層なもんかなと

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/kechi2/1398965802/ 
の360辺りまで割とまともなんですが、どうみても後の世代はふつーに暮らしてるようにしか見えないんですよね。
日本と心中する覚悟なんてオレにもありませんよ。日本の為に死ねとか何時の時代の話かと。

アメリカでは、一定の要件さえ満たせば市民権を申請できるんですよ。あれ、国籍とどう違うんだろう^^;
カウンタ
プロフィール

ウホッ!いい男

Author:ウホッ!いい男
異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR