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リネージュⅡ無料化に見るネットゲームの衰退

4/1より有名MMOである「リネージュⅡ」の無料版(アイテム課金)版が始まりました。
また「AION」なんかも無料化されたみたいですね。
これらを運営するのはMMO創世記からネットゲームの開発・運営を行っている、老舗とも言えるNCソフトとかいう韓国系の企業です。
ネットゲーム、特にMMOの分野では日本は欧米などに遥かに遅れを取ったわけですが、韓国の場合はIT産業の育成が国家政策となっていたため、日本より早く多くの企業がMMOを作っていました。
有名な「ラグナロック・オンライン」、今は「パズドラ」でしょうか、これらを開発・運営している「ガンホー」と、双璧をなすのがこの「リネージュ」シリーズで成功したこの「NCソフト」という会社です。
その大企業が、自社のメインタイトルとも言える「リネージュⅡ」を無料化に踏み切った背景に、ネットゲームの衰退が見て取れます。

「UO(ウルティマ・オンライン)」や「MoE(マスターオブエピック)」などの「スキル制」と「RO」「リネージュ」に代表される「レベル制」のMMOができてから、この業界はまったく新しい形態のゲームを作れていません。
それどころか劣化コピー、果てはMMO業界で長年問題となっているBOTを機能として組み込んだブラゲー型のものとか、とにかく手抜き・集金目的のものばかりです。

もちろんボランティアではなく営利目的の企業ですから、売り上げを上げる、コストを下げる努力を1番にするのは当たり前です。
しかし、それだけでは顧客は離れていくばかりです。

私は常々、これらを打破するには「基本無料」ではなく「完全無料」のネットゲームを作るしか無い思っています。
「完全無料」とはその名の通り、プレイヤーは一切の金銭を払う事無く、みな同じ条件の元で遊べるゲームです。
これを実現するのに「スポンサー制」を導入すべきだと考えます。
NHK以外の民放TV局は視聴者からお金取ったりしませんよね?
その代わりにCMを放送してその企業から広告料を貰って運営してるわけです。

またIT業界においては、例えば検索サイトの最大手である「google」や初期の「Yahoo」なんかも広告収入で運営していました。

つまり「不可能」では無いということです。
しかもTVという媒体は年々視聴者が減り続け、その広告効果が減少しています。
対してネットの世界は広告を出す企業が増えています。
つまり「追い風」状態なわけです。

ただ「スポンサー制」は当たり前ですが、より多くの人を集められるゲームじゃなければ収入は増えないどころか、スポンサーそのもがつきません。
テレビの視聴率と一緒です。
劣化コピーのガチャゲーしか作れない糞企業は淘汰され、時間や人員を割いて本当に面白いとプレイヤーに思わせるしっかりしたゲームを作れる会社だけが残ります。
プレイヤーにとってこれほど良い事はありません。
企業側にもメリットはもちろんあります。
それは「ガチャ」のような不確定な売り上げ予想が立てづらいものと違い、スポンサー料であれば一定期間、定額の収入が得られ、経営戦略が立てやすくなります。
ネットゲームの開発・運営企業より遥かに多くの人員を抱え、高額な給与を支給しているTV局が、これで運営できているんです。
ネットゲーム企業が運営できないわけがないです。
というかすごい収入が得られるチャンスであると思うわけですよ。

ほんと、PCネットゲームが無くなって残ったのはスマホゲーだけとかいう状態になる前に、どっかやらないですかねー、このビジネスモデル。

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