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ヨイトマケ

今年も紅白で美輪明宏さんが歌われるそうだ。

私も昨年はテレビで紅白のこれを見たのだが、非常に衝撃的だったのを覚えている。
この歌は知らなかったし、美輪明宏さんのファンでもないし、そもそもアニソン以外はあまり好きじゃないにも関わらずだ。

歌の良さを言う人も居るが、仮にこの歌をその辺のちょっと歌が上手いだけの歌手が歌っても、私の心には響かないだろう。
あるいは、美輪明宏さんご自身が歌ったとしても、もっと若い時だったら、同じくそんなに無関心な人の心にまで強制的に響くような事は無かったと思う。
もともとも歌の上手さに加えて、年齢を重ねた熟練の歌唱力があってこそのものだと思う。

最近よく外国人が、日本の歌、特に「演歌」に涙を流すほど感動したという話が、嘘か本当かテレビやネットで流れる。
私は今でも「演歌」は好きな方じゃないが、歳をとったせいか、なんとなく演歌に感動する外国人の気持ちが分かる気がする。

歌というのは、曲や歌詞の良さはもちろんだが、やはり歌い手の歌唱力に大きく左右される。
「演歌」は他のJ-POPに比べて歌うのが非常に難しいため、本物の歌手でないと歌えない。
歌が上手いというのは、単にどんな状況下で歌っても音程を外さないとか、声量があるとか、ビブラートなどのテクニックが使えるとか、そういうものじゃない。
もちろんそれらがひとつでも欠けたら、演歌はとてもじゃないが歌えないのだが、それ以外に聞いている人の心に直接響くような、そういう「力」が必要なのだ。

だからこそ、歌詞の意味が分からない、初めて聞く音楽である演歌が、多くの外国人に感動を与えるのだと思う。

もちろん他のアニソンやアイドルや、一般的にJ-POPとして分類される歌も海外で最近は人気だが、あれらは「歌」そのものが評価されてるわけじゃない。

例えば私が人生で一番幸せだった小学校高学年~中学卒業までの間によく聞いた歌は、今きくとものすごく心に響くが、それは歌が良いからではない。
歌とともに刻まれた、その時の情景や心情が蘇るからジーンとくるのだ。

いま、「演歌」以外のJ-POPが心に響く人は、それに近い理屈なのであって、前回の紅白のヨイトマケや「演歌」を聞いて涙する外国人のそれとはまた違ったものだと言う事。

上手く言えないが、視覚や聴覚以外の何かで感じるものがある歌、それが前回の紅白のヨイトマケだったと思う。

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