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麺類が啜れない外国人

ラーメンをはじめ、蕎麦やうどんが世界的な日本食ブームによって広まりつつある。
そのせいか箸を使える外国人は最近よくテレビやネットの動画でも見るが、麺類を啜ることができなかったり、抵抗のある外国人は未だに多い。

日本人にしてみれば、不思議でしょうがない。

原因は2つあると思う。

正しい啜り方を知らない。
食事マナーとして抵抗がある。

これだと思う。

麺類を日本人の真似をして啜って、よくむせている外国人を見かける。
おそらくストローでジュースを吸うような感覚でやっているためだと思う。
液体を吸い込む場合は、咀嚼・・・いわゆる噛む動作が不要であるため、直接ノドへ送り込むようにするが、麺類の場合は噛んでから飲み込む必要がある。
つまりあくまで口の中まで送り込むだけであって、その先にある食道まで直接送り込むわけではない。
従って、吸い込む力をある程度調整する必要があり、かつ吸い込んだ空気が直接喉へ入らないようしなければならない。

日本人は意識せずにやっているのでわからないが、実はストローでジュースを飲む時と、麺類を吸い込む時では微妙に口の形が違っているのだ。
ストローでジュースを飲む時は、吸い込んだ空気がまっすぐ食道へ入るよう上下の唇を平行にして吸い込む。
対して麺類を啜る時は、吸い込んだ空気がノドへ直接行かないよう上唇を下唇よりやや前方へ突き出して吸い込んでいるのだ。
こうすることで、吸い込んだ空気はノドではなく口腔内の上側に当たるようになり、一緒に入ってきた麺類もノドへ直接行かなくなる。

マナーに関してはどうしても我慢ならない人はしょうがないが、日本食も基本的に音を立てて食べるのはマナー違反である。
口を開けながら物を噛んでクチャクチャ音を立てながら食べたり、食器の音をたてて食べるのは日本でも西洋と同じくマナー違反である。
なぜ麺類だけが例外的に音をたてて啜るのが許されているかというと、その方がおいしく食べられるからなのである。
既にそれは科学的にも証明されている。

ゆえに啜って食べないと、本当のおいしさが分からないのが日本食の麺類なのだ。
スパゲッティとは違うのだ。

そういった理由を踏まえてなお納得できない場合は仕方ない。

ちなみに日本人はよく手先が器用であると言われるが、口先というか口の使い方に関しては西洋の方が実は得意なはずだ。
日本人が手先が総じて器用なのは、箸を使って食事をするからだと言われる。
同様の理屈でいけば、発音の種類が日本語より圧倒的に多い英語などの西洋言語を使っている西洋人の方が、口の操作は日本人より器用にできるはずだ。
それは日本人が「R」と「L」の発音を区別して喋れない事でも分かるだろう。

なので正しいやり方さえわかれば、すぐに啜れるようになると思うわけだ。

そんな事を、「年越し蕎麦」を啜りながら考えたので書いてみた。

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