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権利と義務

義務教育の社会の時間に「基本的人権」というのは何者にも犯されない神から与えられた権利であるなどとアホな教え方をされるので、「権利」と「義務」が表裏一体だと理解できない人が多い。

人間は群れを作って暮らす動物である。
地球上でもっとも優れた王者のように振舞ってはいるが、他の生命体に比べて勝っているのは「知能」だけで、素手・裸で戦えばペットの犬や猫にすら勝てないと言われているほど貧弱だ。
だから今でも群れを作って暮らしているわけだ。
野生の草食動物の群れなどには必ず「リーダー」が居る。
リーダーは最初に餌を食べたり、群れがどこへ移動するかを決定するなど「特権」を持っている。
これが地球上の生命が始めて手に入れた「権利」だと思う。
しかしこの「権利」は群れに一大事、たとえば肉食獣に襲われたりした時に、真っ先に先頭に立って戦い、群れを守るという「義務」が付随している。
これを怠れば、群れの他のメンバーがリーダーとは認めなくなる。
このように「権利」というのは「義務」を果たしてはじめて「仲間」から認められるもので、神から与えられるものでも何をしても剥奪されないものでもないのだ。
つい最近まで人間社会で続いた「封建制度」がいまやどこの国でも無いのも「君主」が「国民を守る」という義務を果たさず、そればかりか逆に搾取したり、そのくせ俺は偉いと振舞ったからだ。
王族や貴族や武家に生まれただけで自動的に付与される「特権」という名の権利。
原始社会にも「王」や「族長」などは存在したし、他の人間に命令をできる「権利」を持っていたが、先頭に立って自分のコミュニティーの安全を守っていた。
そういった義務をきちんと果たしていたからこそ、特権が認められていたのだ。

米国大統領選でのトランプ当選は、政治家はもちろんメディアなどの既存の「特権階級」への「ノー」が突きつけられた結果だ。
彼らは権利ばかり主張し義務を果たさなかった。
膨大な情報を集め、それらを一斉に発信できる権利。
それらは正確な情報を中立的に発信する義務を負ってこそ認められるものなのだ。
どうやらこの義務を果たしていないのは日本のマスゴミだけじゃなかったようだというのが今回のアメリカ大統領選で分かったw

アメリカはもちろん、日本のマスゴミさえも予想が大きく外れた、てめーらの思想・信条とまったく正反対とも言える人間が民衆の支持を得て王になってしまった。
この事に慌てふためき、必死に毎日いい訳をしている。
滑稽でならない。

言論の自由だの報道の自由だのの権利は、なにをやっても良い権利でもないし、何の義務を果たさなくとも認められ続ける権利ではない。
自分たちの主義主張のためならマナーやモラルはおろか、法すら破ることも辞さない。
そういう人達も同じですね。
あなたがたが主張している権利とやらを認めてもらうために、義務を果たしているのでしょうかと言いたいです。
権利というのは神様が与えてくれて守ってくれるものじゃなくて、同じ人間、多くの他人から認めてもらって初めて成立するもので、それにはその代わりこうして下さいねという義務がかならず付随しているのです。

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