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親日を真に受けて失礼な言動をしないように

特にそういう日本人が居たというニュースがあったわけではありません。
ただ最近の日本スゲーの自画自賛の延長に、「実は戦時中の日本って極悪非道どころか、侵攻した地域のインフラを整備して教育を施した現地の人に感謝される良い行いしかしてなかったんじゃね?」という間違った認識が生まれる危険があります。

まず自分達に置き換えて考えてください。

日本はアメリカに原爆を2発も落とされていますが、その事について被爆者当人や親族に存命の被爆者が居る方以外は、その事について今のアメリカやアメリカ人を恨んだり、謝罪や賠償を求めようと思わないでしょう。
私もそうです。
しかしながら、そういう人でも日本に来たあるいは自分がアメリカに行って会ったアメリカ人に「俺らが原爆落としてやったおかげで、戦争は早く終わらせる事ができたんだ、感謝して欲しいもんだなwww」とか言われたら、ブチ切れるでしょう。
あるいは「俺らが戦後日本を占領してやったおかげで、今の発展した日本があるんだから感謝しろよwww」とか言われたら「はぁ?」ってなるでしょう。

同じ事です。
比較的親日感情が高く、日本統治時代のインフラ整備や教育に一定の評価をしている国、台湾とかパラオとか、そういう国の人々でも日本人が「お前らは俺らが戦時中に占領してやったおかげで、発展したんだからなwww」とか言ったらブチ切れますよ。
フィリピン・インドネシア・インドに「俺らのおかげで独立できたんだから感謝しろよなwww」とか言ったらぶん殴られますよ。

中国・韓国以外の戦時中の日本軍の占領地域の人々が、親日ではないにしろ反日的な感情を持つ人が少ないらしいのは、戦時中の日本の統治が立派だったからではありません。
そういう面が一部あったとしても。
日本人がアメリカに対してそうであるように、「もう終わった事」「当時は生まれてさえいない現代の人々に謝罪や賠償を求めたり、恨みを持つのはナンセンス、意味が無い」からです。
過去の事は水に流して、仲良くした方がお互いに利があるからです。
ちなみに過去の事は水に流すというのは、「忘れる」という事ではありません。
そういう歴史があった事実は知っていても、それを現代まで持ち越さないという事です。

現代に生きる我々は、日本人として戦時中の事を知る義務はあるかもしれませんが、それについて責任を感じたり負ったりする義務はありません。
そういう事を求めてくる人間とは距離を置き、また逆に自分達がアジアの人々に対して傲慢にならないよう気をつけましょうという話です。

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