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このすば!(この素晴らしい世界に祝福を)のアニメに見る手抜きと作画崩壊(下手糞)の違い

そろそろ2期が始まりそうな「このすば!」であるが、1期は国内でも海外でもストーリーなどは高く評価されたが絵の評価はイマイチだ。
しかし同じ絵の評価が低い、いわゆる「作画崩壊」が頻繁に起こったものと違い、作品自体の評価は高い。
なぜか?

まず「このすば!」は「作画崩壊」ではなく「手抜き」が多いということだ。
「作画崩壊」はだいたいがアニメ製作の後進国であり、現場スタッフも向上心の欠片もない中国や韓国に外注したものが多い。
しかし「このすば!」は基本的に「日本人アニメーター」が作っている。
つまり、本気で時間を掛ければすごく上手い絵が書ける人が、時間や人手不足、納期の厳しさなどからやむなく「手抜き」をした絵なのだ。
だから他の「作画崩壊」アニメと違って作品自体や作画崩壊が酷かった回自体の存在がファンの頭から消されるほどの、低評価を受けないのだ。
もちろん、絵の手抜きを補って余りある声優陣の見事な演技もあるわけだが。

宮崎駿や今話題の新海誠の作品のように、全てのシーン、全てのコマに一切の手抜きを許さない全力で描かれたものばかりという作品自体が、珍しいのだ。

当たり前だがアニメ以外の業種でも、全ての仕事に全力を尽くしているものは少ない。
基本的に「手抜き」と言われても仕方ないものは、どんな仕事にも存在する。
ただそれが商品や企業の存続を危うくするまでに至らないのは、要所要所をきちんと作っているからにすぎない。
「このすば!」も全てのシーンが手抜きなのではなく、要所要所は一定レベルを保った状態で書かれている。

人間というのは、いつも全力投球では疲れしまうし、体も精神も持たないものだ。
仕事にしても、要所を見極めそこで全力投球し、それ以外の部分は適度に手抜きをしないと、とてもじゃないけどこなせない。
仕事ができる人とできない人の違いもここにある。
手を抜いちゃいけないところでミスをして、多少手を抜いても問題ないところで全力投球しちゃう。
こういう人はいくらがんばっても結果は出ない。

その見極めと力の入れ具合の調整ができる人間になりたいものだ。

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