2ntブログ

農業の大切さ

人が生きるのに必要不可欠なものはいくつかある。

その中でもっとも重要なのが「食料」である。

衣食住などとよく言われるが、それは日本だからであって年中暖かい気候の地域には、未だに素っ裸で暮らしている人達も居るし、家が無い人も世界には沢山居る。
しかし「食料」無くして生きている人は居ない。

人間が個体数を爆発的に増やすきっかけになったのは、外敵を退けられる武器や集団での戦闘などを会得したからではないし、怪我や病気に効率的に対処できるようになったからでもない。
「農業」によって、みずから「食料」を生み出せる、増やせるようになったからだ。

ところが現代の世界は、この「農業」が軽んじられる傾向がある。
特に食う事に困らない現代日本では。

お金は食えないし、石油や鉱物資源も食えない。
工業製品だって食い物が十分にあってこそ、必要となるものであって、食うものが無いのにテレビだの冷蔵庫だの洗濯機だの買う奴は居ないだろう。

江戸時代に士農工商という身分制度で、支配階層である武士が、次に偉いのは農民ですってしたのも当然の事なのだ。
大企業の正社員や、とある分野での第一人者や政治家・官僚、弁護士や医者などは勝ち組、尊敬される職業であるが、農家は見下される。
だが実際はこれら人がうらやむ職業より、農家の方が本当は尊ばれなければならないのだ。

日本は農家を甘やかしすぎるなどと言われるが、そうじゃない。
農業は国をあげて保護すべき最優先の産業なのだ。

工業製品作りまくって、世界に売りまくって大金を手に入れても、買える食料が無ければ人は生きていけない。
世界的な気候変動・異常気象や、あるいは地震・火山の噴火、隕石の落下なんてのもあるかもしれないが、こういった大災害によって農業が壊滅したら、いくら金を持っていても食料は手に入らなくなる。

そもそも今の世界だって、食料が十分に生産できているわけではない。
肥満が問題になる一方で、今日食べるものにすら困る人も大勢居る。
剣や銃で脅してないだけで、現代でも先進国は途上国から搾取する事で、豊富な食料を得ているのだ。

「富」とか「豊か」という漢字も、すべて農業や食料に関係するもので構成されているのを見ても分かるだろう。

「お金」というのは、物品に交換できる約束手形のようなものに過ぎない。
肝心の品物が無ければ、交換しようにもできないわけで、そんなものを沢山持っている事で安心するなんてのは、本来はおかしいのだ。

日本はもっと農業を推奨していくべきだし、あるいは水耕栽培など天候や土地に影響されない新しい食料生産技術の進歩や、それを行う工場や企業の育成をもっとすべきだと思う。

コメントの投稿

非公開コメント

カウンタ
プロフィール

ウホッ!いい男

Author:ウホッ!いい男
異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR