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なぜ敵は存在するのか?

人間の思想・信条や思考・好みなどは誰一人として完璧に一致しません。
似たような人は居てもです。
それどころか、正反対の人すら居る。

どんなに議論しつくしても、双方が納得する結論を出すのは難しいのを見ても分かるだろう。
宗教でも政治でも、あるいは友達や同僚や家族でさえも。

なぜなのか?

それは、人間も過酷な生存競争をさせられている多くの生命の一種だからだ。
全員が同じ思考では、生き残れないからだ。
例えば、左右の分かれ道があったとしよう。
片方は暖かく食料も豊富で、病気もないし天災も起きない天国のような世界に続いている。
片方は寒くて食料も少なく、病気や天災が沢山ある地獄のような世界に続いてる。
でもどちらの道がどちらの世界へ続いてるか分からない。
そういった場合、みな同じ思考では、正解の道を選べた場合は良いが、不正解だった道を選んだ場合、人間という種は滅んでしまう事になる。

しかもこの世界は、例のように二者択一の単純なものではない。

だからこそ、多様な価値観というものが人間には存在するのだ。
全ては人間が種として生き残るためだ。

北朝鮮が存在するのも、日本人のために仕事しないどころか害になる事しかしない、いったい誰が投票してんだってクズみたいな野党が存在するのも、全ては「必要悪」だと考えればいい。
もっとも奴等からすれば、我々の方が「悪」なのだろうがw

人間が戦争を止められないのも、国連だのEUだのの統一機関を作っても結局崩壊するのも、全ては実は人間が滅びないためなのかも知れない。

誰がこんな事をさせているのかは分からないが、なぜこんな事をさせているのかは分かる。
それは最後の一人・・・あるいは人でないかもしれないが、不老不死の完璧な生命を出現させるためであろう。
不老不死であれば、1体居れば十分だ。

つまり何が言いたいかというと、自分の主義主張を100%押し通すのは、不可能であるということだ。
必ず反対する人間、勢力が居る。
むしろそのような存在が居ない事は、異常であり滅亡の可能性が高いと思うべきだろう。
独裁国家や独裁者が拒絶されるのは、こういった本能的な危険を人が感じるからである。
たとえ多くの人間が崇め奉るような善政を行ったとしてもだ。

粛清と称して反対する者を殺しまくる行為は、実は自分の首を絞めているに等しい。
たとえ自分が天寿をまっとうできたとしても、子孫が生き残れまい。

天皇家が世界でも稀に見る長さの家系を保てているのも、「独裁者」ではないからだ。
「独裁」的な権力を失って久しく、またそれを求めていないからであろう。

自分の主義・主張を捻じ曲げて、反対者に賛同しろとか言っているわけではない。
異なる価値観を認めたうえで、いかに自分の思うままに生きるか?
それが生き残れる最善の道かもしれない。

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