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少女終末旅行の世界は人類滅亡寸前の超未来か?

設定上はそう思わせるようになっている。
が、私は死後の世界か、ネットによくある「時空のおっさん」の世界では無いかと思う。

主人公達は生きていると思わせて、実は全員死んでいましたってオチの物語は、過去にもあった。
そう、有名な「ひょっこりひょうたん島」だ。
もちろん私もリアルタイムで見ていたほど、高齢者じゃないので、どこかで聞いたウラ話だが。

まず死後あるいは時空のおっさんの世界であると思った根拠は、「有機物」の少なさである。
人類が戦争で滅亡しかかっているのか、あるいは疫病やその他の理由で生物が死滅しかかってるかにしても、「死体」すら無い。
おかしい。
「死体」だけじゃない。
何話か前に、マンションのような建物の中を探索していたシーンがあったが、「家具」がまったくない。
やっと見つけた家具のある部屋は、ソファーのようなものがあるだけだった。
あまりにも、生活観が無いというか無機質すぎるのだ、この世界は。

人が絶望的に少なく、その他の生命とおぼしきものは、死んだ魚が一匹と、人工栽培された芋のようなのが出てきただけである。
旅の始まりの回想シーンでは、明らかに第二次大戦時のヨーロッパと思しき風景が描かれており、人ももっと居た。
戦火を逃れて遠くへ行ったとしても、同じような行動を取る人間が、主人公の2人以外に居ないのがそもそもおかしい。

つまり逃げる過程で、2人は仲良く死んでしまっているのではないかと思う。
あるいは死ぬほどの攻撃なのか爆撃なのかを受けたショックで、時空の狭間に飛ばされたか、どちらかであろう。
そうすれば、極端に有機物の少ない無機質な世界の説明がつく。

あるいは、本当に人類も含めて全ての有機生命体が滅亡し、骨すら風化してしまうほど時間が経った、超未来に飛ばされたか。

Web版の原作ではロボットが出てくる。
アニメでもそのうち出てくるだろうが、人類が滅んだ後も、そういったシステムだけが何百年なのか何千年なのか動き続け、無機物の塊である街を維持していたとも見える。

原作者が「ひょっこりひょうたん島」を知っているか、あるいは「漂流教室」のようなSFを読んだ事があって、それらに影響されていれば、あの「まったり」した「ゆるい」作風とはうらはらに、絶望的な結末になるであろう。

メイド・イン・アビスとともに、非常に興味深い作品である。

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異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

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