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チンギスハーンⅣ(蒼き狼と白き牝鹿4) とかいう神ゲー

チンギスハーンⅣとは、光栄の歴史シミュレーションシリーズのかつての柱のひとつであったモンゴル帝国の時代を題材にした、世界規模の国取ゲームの最新作にして、最終作である。
非常に優れた、時代を先取りしたゲームシステムではあったが、信長の野望や三国志シリーズと違い、売れなかったのか人気が無かったのか、続編が作られていない。

このチンギスハーンⅣ(通称:チン4)の先進的なゲームシステムは、その後の信長の野望シリーズなどに受け継がれている。
それまでの、地域単位での国取りではなく、都市単位(信長シリーズで言うと城単位)での攻防が主になり、しかもこの都市を広大な世界地図上のどこにでも好きに新規作成できる点などは、後の信長シリーズでも取り入れられていない(再現できない)ほど自由度と先進性とリアルな仕様だ。
また戦闘も本拠地単位でなく、道中でも行われる事があり、その時代の人類が超えるのが不可能だった険しい山岳など以外は、海だろうが砂漠だろうが森だろうが、道が無くても軍を進められる。
都市の支配範囲というのもがあり、その範囲内であれば畑だろうが町だろうが病院だろうが大学だろうが、なんでも自由にどこにでもいくつでも作れるという、都市作りの楽しさも味わえる。
欲を言えば、田畑や工芸所や製材所など一部の施設以外は、建てる場所によって効果が増減したりしない事や、周りの施設への影響などが無い事だろう。
例えば町や村から離れた所に病院や大学を作っても効果が薄いとか、そういうのが欲しかった。

ともあれ、後の信長シリーズが踏襲するぐらい先進的でリアルな「箱庭ゲーム」の原型を作った名作である。
つっこみどころも多い。
・君主(王様)は最少で8歳だが、子作りができるw
・カイロとダマスカスなど異常に文化度が高くてめちゃくちゃ強い、歴史に反して世界征服一歩手前までいく超つおい国家がある
・いくら親や教育係の能力が高くても、文化度が低いとゴミ世継ぎや架空武将しか出てこない
などなどw

また当時の世界史には存在しないアメリカ大陸を除く全世界規模の統一を目的としたゲームなので、非常に時間が掛かる。
かつての光栄のゲームのように、一代で統一を成し遂げるのはほぼ不可能。
このあたりは実際の人類の歴史に即した、非常にリアルなものになっている。
ただ、基本的には「武力」と「馬適正」の高い武将を揃えて「騎馬系」の兵で攻めれば、だいたい勝てるので、それ系の能力が高くなる傾向のある文化以外は上げなくても問題なかったり、いくら強い武将が揃っている強力な国家でも、兵糧攻めされると簡単に落とせたりする。
例を上げると、おそらく当時の世界で最も強力な兵力と強い武将の揃っていたモンゴル帝国のチンギスハーンも、シナリオ1では辺境の1都市しか所有してない状態なうえに、その優秀な多くの人材により初期は資金不足なので、都市の四方を早い段階で囲ってしまえば、資金・兵糧の備蓄が0になり、ゴミ武将だけでも、少数の兵力だけでも戦闘をまったくする事無く滅ぼす事ができる。
この技で、史実ではチンギスハーンの負けてしまったジャムカさんが、簡単に早い段階でライバルのチンギスハーンを滅ぼして、何度か他国の武将として登場して捕まえては逃がしを繰り返して、最後はチンギスハーンを配下にして、しかも超不細工な嫁との娘を嫁がせて親戚にするのまでやれるw
ちなみにこのジャムカの嫁の、超不細工なうえに簡単に股を開く(下品w)事で有名な「ラッチ」は、宴を開けばどんな選択肢を選らんでも1回で好感度(発情度?)MAXまで行く上にかならず子作りできるw
先にも述べたように、このゲームは君主や嫁や教育係の能力よりも、都市の文化度に武将のステータスが大きく影響されるので、優秀な跡継ぎを作りまくって安泰な帝国を築くのに非常に役に立つ嫁であるw
もっともジャムカ自身は非常に優秀なパラメータの君主ではあるがw

さて、攻略に際して覚えておきたい事をいくつか。
文化度と能力の関係について。
・農耕:政治・農業・突撃
・牧畜:戦闘・弓兵適正・機動(PC版はバグでこうなっているが、PS版は騎馬適正が上がる)
・武器:戦闘・騎馬適正・連射
・戦術:戦闘・歩兵適正・伏兵
・航海:智謀・水軍適正
・建築:政治・建設
・学術:政治・戦闘・智謀・外交
・芸術:智謀・文化
・医術:政治・登用
・工芸:政治・商業・火攻
となるらしい。
PC版は牧畜と武器の影響力がバグで逆になってたりするが、基本的に戦闘・騎馬適正が高い武将が多く出るような文化を優先的に上げれば有利となる。
なので牧畜・戦術・武器・学術を優先的に上げ、特に最前線の都市はこの文化度が世界最高の称号を得られる状態に調整したい。
エジプトの王朝が、歴史上は弱くは無かっただろうが世界征服できるほど強くも無かったのに、それに反してこのゲームではめちゃくちゃ強いのはこれらが最初からめちゃくちゃ高いからであるw
モンゴルが強いのも、「蒙古騎兵」という最強の兵種が使える事もあるが、同時に牧畜と戦術が最初から高いからでもある。
なお学術は全てのステータスを高くする効果があるが、兵科適正や戦闘技能にボーナスが無いので、戦争時は牧畜・戦術特化国家とやりあうと不利になる。
なぜなら、戦闘×兵科適正が総合攻撃力(防御力?)の算出方法らしいからである。
極端な話、戦闘99でも兵科適正が最低のEばかりの武将は、戦闘が50しか無いが兵科適性がSの武将と互角になってしまうということらしい。

なお「らしい」というのは、これらは「大元一統志」という個人のファンの方が統計を取った結果から推測されたものだからだ。
なので詳しくはそちらの方のホームページを見て頂きたい。
どんな国や君主を選べば有利か、あるいはどういう方針で国作りをすれば良いかに非常に参考になる。

しかしこのゲームをやると、本当に日本の国土の狭さと、それによる不利さが非常によくわかるw
日本が現代に至るまで、どこの国にも侵略されず独立を保ち続けられたのが、いかに奇跡的が良くわかるゲームでもあるw
ただこのゲーム、コンピュータのAIが馬鹿なので、デモモードなど全てをコンピュータに任せて成り行きだけ見守ると、日本はかなり善戦するw
大宰府(九州)を取ったり取られたりしながらも、かなり生き延びるし、場合によっては朝鮮半島や中国大陸にまで進出する事もある。
広大な土地と高い文化度を持つ中国大陸の都市を1つでも持てれば、日本本土の立地から、かなり有利になるのも確かだ。

とにかく非常に先進的で革新的なシステムのゲームなので、光栄さんにはぜひ続編を出してもらいたい。
今のPCや家庭用ゲーム機の能力なら、もっと細かいMAPとシステムで、更にリアルな続編が作れるはずだ。
より広大で細かく区分けされたMAPで、より種類や相関性や立地による影響などを加味したもっと細かく進んだシステムで、より自由度の高いチンギハーンシリーズが作れるはずだ。
簡単に作れてそこそこ儲かるギャルゲーやスマホゲーばっか作ってないで、こういう硬派で歴史に残るような名作をもっと作ってほしい。

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