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最近流行のAIは人工知能ではない

AI搭載の製品だとか、AIがプロ棋士を打ち負かしたとか、AIに将来仕事を奪われるとか、あるいはAIがこう言ってるから正しいと、てめーらの主張の正当性を示すためにNHKなんかは使ってますがw
これらは全て「人工知能」とは言えません。

人間というのは、十分でない情報しか無くても、右か左か、白か黒か、あるいはそのどちらでもないかの判断ができます。
しかもその判断は千差万別です。
万人が納得する政治や政策というのが無いのはこのためです。

しかし今のAIというのは、人間の想像を遥か超える量の情報を集め、それらを人間の想像を遥かに超えるスピードで処理しているだけです。
昔のコンピュータと同じく、何のプログラムも無い状態では動きません。

将棋のプロ棋士を打ち負かしたというAIですが、まったく同じ構造、同じ性能のものに、まったく同じ学習をさせれば、まったく同じ手を打つでしょう。
将棋には先手と後手というのがあるので、まったく同じ手を指すという場面がそもそも理論上あり得ないので、AI同士の対戦で引き分けになる事はないでしょう。
ですが負けたプロ棋士が、別の同じ性能で同じ学習をした別のAIに、以前負けた時と同じ手を指せば、同じ展開になって同じ巻け方をするはずです。

人間であればこれはあり得ない事です。
双子であっても、限りなく似ていても同じにはならないのと同様です。
同じ親から生まれ、同じ環境で育っても、好みや考え方というのは兄弟で微妙に、あるいは大きく違ってくるのが普通です。
ですが今の「AI」と呼ばれているものには、それは無いです。

こんなものを本当のAIなどと騒ぎ立ててる人達がこっけいに見えます。

例えば裁判官をAIにしようとした場合、人を殺したら懲役10年~死刑という法律だけインプットされたAI裁判官では、当たり前ですが、殺人事件の判決が出せませんw
なぜならその幅はどういう条件で変わってくるのか、その情報が無いからです。
もちろん人間でも、過去の判例とかを参考にして懲役10年とか、極悪非道だから死刑!とか決めてるわけですが、同じ過去の情報を参照したとしても、裁判官によって死刑になったりならなかったりするでしょう。
今のAIはそれがありません。
過去の判例情報を複数の裁判官AIに学習させて判決が出せるようにしたら、どのAIも同じ判決を出すのです。
人間のように、俺は死刑だと思うな、いやいや死刑は重すぎだろ、懲役20年ぐらいだよと意見が別れる事はあり得ません。
なぜなら、コンピュータというのは1+1は絶対に2でなければならないという仕組みで出来ているからです。
1+1が2の時もあれば、3の時もあるし1の時もある。
それが人間であり、真の人工知能ですが、そこまでくると、もはやコンピュータとは言えませんよねw

ドラえもんや鉄腕アトムを今のAIで作るのは不可能なのです。
いや、それっぽい人間と会話ができ、感情らしきものがあるように見えるAIを作る事はできます。
ただし人間と同様に、何十年分かの人生の全ての会話や目でみたもの、耳で聞いたもの、肌で感じたもの、舌で感じた味など、膨大な量の情報を取得させた場合です。
そんな事は、現代ではほぼ不可能でしょう。
たとえ出来たとしても、同じ情報を体験(インプット)させたドラえもん1号機と2号機では、同じ場面でまったく同じ反応や判断をするでしょう。
それが現代のAIとか言ってるものの正体であり、限界です。

ドラえもんがのび太の宿題を終わらせるために、タイムマシンで未来の自分を連れてきて、複数人(台?)で宿題やるが、睡眠不足により、より未来から連れてきたドラえもんが切れて「やろう、ぶっ○してやる」みたいに喧嘩を始める有名な話がありますが、あれも今のAIの技術がそのまま進んで作られたドラえもんでは、起こりえませんw

AIが世の中でもてはやされていますが、実態は単にコンピュータがより高性能になった、今まではできなかった事ができるようになった、今までは不可能だった情報量を記憶し、しかも今までは不可能だった超スピードでそれらを活用(処理)できるようになったにすぎないのです。
騙されないようにしましょうw

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