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折り紙とMADE IN JAPAN

ネットの海外の反応や、外国人に関する和む話系などを見ていると、必ずと言って良いほど出てくる「折り紙」にまつわる話。

そういうのを見ていてふと思った事がある。

MADE IN JAPANと言えば高品質の代名詞とされているが、日本人が優良人種だからそうなったわけじゃない。
人間の能力なんてのは、国や民族に関わらず、ほぼ変わらないわけで、人種に優良も不良もない。
ではどこで差が出るのか?

この差を、トランプみたいな典型的な欧米の馬鹿に説明するのに、もっとも良い題材が折り紙ではないかと思ったのだ。

折り紙で有名なのは「鶴」であろうか。
鶴の折り方は、プロの折り紙師みたいなのでなくても、老若男女だれにでも折れる。
だからこそ、折り紙の代名詞にもなっているのだ。

ただ欧米人と日本人に、折り鶴を折らせたら、たぶん欧米人のはいびつな鶴になると思う。
日本人は、たとえ折り紙をそんなに得意としない人、子供のころに一度ぐらい折った事があるかなぁ程度で、折り方も忘れてるような人でも、ある程度の綺麗な形の鶴を折れると思う。

この差が、日本車とアメリカ車の差を説明するのに使えるのだ。

なぜ同じ紙を使い、同じ折り方をしたはずなのに、欧米人の鶴はいびつになり、日本人の鶴は均整の取れた美しい形とは言い過ぎかもしれないが、まぁ手本により近い形になるのか?

それは「集中力」と「妥協」の差なのだ。

恐らく日本人の多くは、より正確に折ろうと、寸分のズレも許さず折ろうとするだろう。
対して欧米人は、もともと「大雑把」と言われるように、多少のズレは気にならないか、こんぐらいは良いだろうと修正しないだろう。

しかしこの僅かなズレが、積み重なると完成品にモロに出てきてしまうのだ。

綺麗な鶴を折るには、紙と紙の端を寸分のズレもなく、きっちり合わせて折っていかなければならない。
この「集中力」と「妥協」を許さない気質が、MADE IN JAPANを高品質の代名詞とした一番の理由なのだ。

多少ネジ穴がズレてようが、フレームが歪んでようが、「大して性能に差なんかでねーよwww」と、そういう作り方をしてるから、アメ車はデカイだけで燃費もパワーも、そして耐久度も日本車に負けるのだ。

ちなみに昔、プラモ狂四郎とかいうプラモデルの漫画、いわゆるゲームセンター嵐のプラモデル版みたいなのが流行った事があるが、その時に外国製のプラモデルは日本製のプラモデルのようにきっちりしてないので、削ったりしないと嵌らないとか、とにかく作るのが大変と聞いた事がある。
欧米人の大雑把さを示すエピソードのひとつであろう。
同時に日本は子供のおもちゃにも、一切の妥協を許さないという価値観の違いであろうと思う。

日本は欧米と比べて道路が狭く入り組んでおり、アメ車のような大型の車は向かないとか、左ハンドルのまま輸出してくる傲慢さが気に食わないとか、そういうのもあるが、ならばアメリカ本土でもアメ車が売れないのはなぜかという理由には、それだけではたどり着かない。

恐らくだが、材料から部品加工から組み立てまで、全て日本企業と日本人でアメ車を作らせたら、性能も燃費も頑丈さも、全ての面において1割とかアップすると思うw

まぁ最近は、日本の企業の製品も、MADE IN CHINAばかりになってきているので、品質はその分落ちてきている。
いま私が履いてるパンツとか、タグ見るとMADE IN CHINAだし、つい最近壊れて新しくかった日立のビートウォッシュとかいう、いま一番の売れ筋の洗濯機も、側面見たらMADE IN CHINAって書いてあったしw

日本人は手先が器用だとよく言われる。
それは恐らく、箸を使って食事をする文化が大いに影響しているのだろう。
だが箸を使って食事をする文化があるのは、日本だけではない。
中国や朝鮮半島も、食事の時は箸を使う。
すなわち、中国や韓国も日本人のような一切の妥協を許さないという精神があれば、ナイフとかフォークとか、子供でも簡単に使える道具でしか食事してない欧米人より、高品質なものを作れる可能性が高いのだ。

それと欧米人に言いたい。
日本人は生まれたときから箸で食事してるわけじゃない。
固形物が食べられるようになって最初に使う道具は、やはりスプーンやフォークだ。
箸を使う事による、「集中力」や「手先の器用さ」は後天的に備わるもので、日本人でも欧米で生まれ育って、欧米式の食事をしてれば、不器用になるw
冗談だろうが、日本人は遺伝子レベルで俺らとは違うんだと言ってるのを良く見かけるが、そんな事はない。
遺伝子レベルでの人種や民族の違いなんぞ、後天的に会得される技術に比べたら、ささいなものなのだ。

何か新しい技術を生み出しても、すぐに日本が真似して、そしてより高性能なものを作ってしまうと嘆くが、それは君ら欧米人が怠慢だからそうなってしまうのだ。
トランプは、日本を脅迫してる暇があるなら、自らの怠慢を反省し、「モノヅクリ」に対する姿勢を改めさせるべきであろう。
アメリカを再び偉大な国にしたいなら、まずそこからはじめるべきだ。

企業にとってコストや利益を考える事は、もちろん大事だろうが、それだけではダメだって事だ。

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