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任天堂 宮本茂氏「MMORPGを絶対に作りたくない」発言についての反論

某コンピュータゲームショーのイベントでの講演で語った内容らしい。
全容が規定により文字として報道できないので、要点を箇条書きしたものでのみでしか知ることができず、どういう意図で言ったのか、正確に知る事はできないが。

まず宮本氏にMMORPGを愛する者として言いたい。

MMORPG=重課金ガチャゲー ではないと。

月額課金制時代のMMORPGには、今もサービスが続くような名作も数多くあった。
だから今の作品だけ見て、MMOは糞だと言うのには賛同できない。

MMORPGというジャンルを廃れさせ、糞ゲーばかりにしたのは「基本無料アイテム課金」という商売方法であって、MMOというゲームのジャンルが糞だったわけではない。
その辺の事を、宮本氏は分かってないように思われる。

宮本氏が信奉しているであろう、「売り切り型」のゲームというのは、いわば「農業」のようなものだ。
収穫して市場に出すまでは、一切の収入は得られず、それで1年の生活を賄い、なおかつ次の作物の育成をしなければならないという、非常に不安定な商売だ。
天候にも影響され、場合によってはここ最近の豪雨などの自然災害によって、全てがパーになってしまう事すらある。
対して月額課金制のネットゲームというのは、一度に得られる収入は少ないが、それが長期にわたって得られるという安定性がある。
いわば携帯電話や電気・水道・ガスなどのインフラ、あるいは会員制のゴルフ場やらスポーツジムやら習い事などに近い。
商売の形態がまったく違うものを、同じ土俵に上げてどっちが優れているとか、劣っているとか語ってるに等しいのだ。

売り切り型のゲームには、大金を注ぎ込んで作ったのにまったく売れなかった、所謂「爆死」があるw
農業でいえば不作や自然災害により収入がまったく得られなくなる状況と同じだ。
だが月額課金制のネットゲームには、そういうものは無い。
もちろん「売れない」という事はあるが、売れなくてもアップデートなどの改良で、「売れる」作品に変えていく事はできるし、その場合にかかるコストは、また一から新しいゲームを作るより遥かに安上がりだ。

つまり「今の」MMOが糞なのは、「MMO」というジャンルが糞なのではなく、「基本無料アイテム課金」という商売形態が糞なのだと分かるはずだ。

そうは言っても、基本無料が当たり前になってしまった今の時代に、「月額課金制」ではユーザーの支持を得られないというのもあるだろう。
であれば、「完全無料」にすれば良いだけだ。

民放のテレビ局やグーグルなどの検索サイトサービスなど、ユーザーから1円も金を取らずにサービスを提供している企業はいくらでもある。
それらは主に「スポンサー形式」や、ユーザーにサービスを提供する事で得られる「情報」を、他の法人に売る事で商売が成り立っているわけだ。
そういう方式を、MMOの運営も取れば良いだけの話だ。

任天堂というネームバリューも会社の規模も超巨大な所なら、その方法を取る事も可能であろう。
天下の任天堂が、「完全無料」のMMOを作るのにスポンサーを募集していると言えば、金を出す企業はいくらでもあるだろうw
そこで得られたユーザーの行動分析情報や、ゲーム内に登場させた広告の閲覧数や、リアルの商品アイテムの売れ行きなどの情報を売りますと言えば、買う企業はいくらでもあるだろう。
ユーザーから1円も金を取らずに商売ができるなら、ガチャも要らないし、それによるユーザー格差や行動制限やアイテム保管容量や移動の制限なども必要ない。
本当の意味でのMMORPGが作れるはずだ。

これらの可能性や解決策を無視して、MMOは糞ジャンルだから作りたくないと言うのはどうなのだろうか?
彼は国内外でも有名であり、実績も十分にある天才的なゲームクリエイターであるが、その彼にしては視野が狭すぎないだろうか?
基本無料が当たり前になった時代から、ネットゲームをやり始めたユーザーや、糞ゲーしか作れないのを、ガチャゲーじゃないと商売が成り立たないんだからしょうがないと言っている無能クリエイターや運営であれば、彼の意見に賛同するであろうがw

完全無料のネットゲームのビジネスモデルを確立し、それでも糞ゲーしか出てこないのであれば、MMOというジャンルがそもそも糞なんだと言えばいい。
そうじゃないなら、一部だけ見て、歴史も知らずにMMOを語って欲しくは無い。

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