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野良PTの活性化

ネットゲームの醍醐味のひとつが、野良PTだと私は思っている。
もちろん、PTプレイのようなものは必ずしもネットゲームじゃないと出来ないわけじゃない。
なぜなら、家庭用ゲーム機には古くから2Pというのがあるし、近年の家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機でも、複数の人数でひとつのゲームやミッションを協力してプレイしてクリアするというような事は可能だからだ。

しかしネットゲームのように、いつでもどこでも誰とでもというわけにはいかない。
据え置き型の家庭用ゲーム機であれば、本体のある家に他のプレイヤーが集まらなければならない。
必然的にそれはある程度親しい友人が居なければできない。
また携帯ゲーム機は、通信距離が短いので人が沢山居る場所に行ったり、やはりどこかに集まらなければならない。

ネットゲームは「野良PT」であれば、自分の家で好きな時に遊ぶ事ができる。
これが最大の違いだ。

ちなみに「野良PT」とは、まったくの初対面同士で組むPTの事で、対義語として「固定PT」というよく見知った(といってもネットゲームでは相手の顔は見えないがw)者同士で組むPTというのもある。

野良PTの欠点は、初対面なのでその人がどのぐらいの強さなのか、どのぐらいの上手さなのか、どういう性格でどういう動きをするのかが、まったく分からないというのがある。
そのため、人数さえ揃えばクリアできるようなダンジョンは良いが、高難易度のダンジョンは全滅する事も珍しくない。
そういう状況になっても、誰が悪いとか怒ったりしない、野良PTだし仕方ないと思える心の広さが必要になってくる。

しかし慣れれば、野良PTほど楽しいものはない。
なぜなら、固定PTというのはお互いの「プレイスタイル」や「強さ」を良く知っていて、毎回同じ動きをすれば良いという単調作業になりがちなのに対して、毎回違う動きをしなければならずに刺激があり、どんな野良PTでもメンバーを死なせない盾や回復などは、それだけで尊敬に値する「上手い人間」という自己満足感を得られるからだw

さて、野良PTのもうひとつの欠点は「人口」に依存する事だろう。
特にレベル制MMOというのは、レベルが違うとPTすら組めない。
もちろん組むだけなら可能だが、それでダンジョンに行けば適性じゃないレベルのメンバーが居るだけで、メンバー全員のドロップ率が落ちたり経験値が減ったりする。
だだでさえ最近のMMOは人口が少ないのに、それに加えてレベルという制限まであっては、野良PTが組めないのも当たり前だ。

昔のMMO全盛期の頃は、午前中とか明け方とか、ニートですら寝ているような時間帯以外は、野良PTは組もうと思えば組めた。
今はゴールデンタイムである夕方から深夜でも、野良PTを組むのは難しい。
TERAクラッシックサーバで一番やっかいに感じる事だ。

これの解決法として、PT募集だけでなく勧誘希望も出せるようにしろと以前から提言はしているが、これだけではレベル差によりPTが組めない問題は解決しない。
そこでもうひとつ。
レベルに関係なくPTを組める仕様を実装する事を提言したい。

これは他のMMOでも採用してるところもあるが、廃レベルのプレイヤーが一時的にレベルを落とす事で低レベルのプレイヤーとPTを組んで一緒に遊べるというものだ。
これによって、低レベルな他のプレイヤーのドロップ率や経験値効率を落とさずに済む。

一時的にレベルを下げてまで参加する、廃レベルプレイヤーには何のメリットがあるのか?
レベル制MMOにおいては、いくらレベルを上げて装備を揃えて強くなっても、同じぐらいのレベルや強さの者同士でしかPTは組めないわけで、結局のことろ「俺つえーwww」の快感を味わう事はできないw
圧倒的な差があるその他大勢の前で、自分の強さを披露する事ができてこそ、苦労して時間と金をかけて強くなた甲斐があるというものだw
低レベルプレイヤーのPTに入る事で、それが実現できるのだ。
一時的にレベルを下げると言ったって、だいたい下がるのはレベルとそのレベルに応じた基本ステータスになるだけで、装備やスキルなどは高レベルなままである。
つまり、他の低レベルプレイヤーより圧倒的に性能は上のままだ。
それに加えて、「知識」という数値には表せない、システムでは制限できないアドバンテージもある。
みんなを先導して引っ張り、適切な立ち回りを見せ付ける事で「すげー」と思われるという快感を得る事もできるw

そもそも、固定メンバーが揃うまで永遠と街でぼーっと待ったり、あるいは適切な野良PTの募集が出るまで、メンバーが集まるまでぼーっと無駄な時間を過ごすより、自分にとってはドロップも経験値のメリットも無くても「俺つえーwww」と自慢できる機会のためだけに低レベルPTに参加出来たほうが、はるかに有効な時間を過ごせるだろうw

ネットゲームというのは、人口の多さが面白さを一番左右する。
どんなに優れた面白いシステムでも、プレイヤーが少なければ糞ゲーだし、どんなに糞なシステムや運営でもプレイヤー数が多ければ神ゲーなのだ。
ラグナロック・オンラインとか良い例だろw

そして人口の多さを一番感じられるのは、野良PTの組みやすさでもある。
街で中身が居るのか居ないのかわらかないキャラが沢山居ても、そんなもんはNPCと同じだ。
明らかに人が操作しているとわかるキャラと一緒に遊べてこそ、ネットゲームなのである。
そのためには、少ない人口をいかに野良PTとしてマッチングさせるかが最重要課題なのだよ。
レベル制とかいう寿命引き伸ばし策しか取れない無能であっても、野良PTが出来やすくする方法ぐらいは実装できるだろ?

・PTは募集機能だけでなく、勧誘希望の機能も実装すること
・レベルに関係なくPTが組める、レベル均等化や一時的なダウンのシステムを実装すること

この2つを実現するだけで、だいぶ野良PTの活性化になり、人口減少の速度を緩める事ができると思うのだが、いかがであろうか?

だだ「それを実装するコストに見合っただけの、売り上げが得られるのか?」「人口が増えるあるいは減らないという根拠をデータで示せ」と上司からは当然言われるだろう。
昨今のネットゲームは開発と運営は別会社である事が多く、仕様の追加変更は簡単には出来ないし、コストも無視できない。
個人が作った自社内だけで使ってるツールのように、ちょっと仕事の合間に改造とかっていかないのは分かる。
私だって、この機能を実装したからといって、必ずしも売り上げが上がるとか、人口減少に歯止めが掛けられるなんて保障はできない。
あくまで可能性が高いというだけの、賭けでもある。
ただその賭けに勝てば、会社の売り上げや価値はもちろん、自分の評価を大いに上がる。
そもそも、世の中の商売なんてみんな掛けである。
成功した者だけが、テレビだの雑誌だのに取り上げられて目立つが、その裏では多くの賭けに負けたものが存在する。
最初から絶対売れるなんて根拠を持って発売できるゲームもその他の工業製品やサービスなんてものは、ひとつもない。
賭けに負ける事を恐れず、可能性が少しでもあるなら挑戦する。
失敗してもあきらめない。
そういう人が成功するわけだ。

可能性が100%のものなど無いのに、それを待っていては失敗する事はないかも知れないが、成功する事もない。
ブラック企業の社畜として、死ぬまでこき使われるだけだ。
それでも良いというなら、このまま波風立てずに、所詮はたかがゲームだと現状維持をしていればいい。
所詮はゲームではあるが、自分はそれで食っているわけで、この先もこれで食っていこうと思っているなら、より良いゲームになるように、可能性が少しでもあるなら挑戦すべきという気概があるなら、検討して欲しい。

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