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ティルナノーグのシナリオ・ジェネレータの難しさ

プログラム的な話になるが、先日も述べたRPGというものの常識を打ち破ろうとした、システム・ソフトの「ティルナノーグ」。

自動シナリオ生成機能である「シナリオ・ジェネレータ」は、何回かやってみて、単にフィールドMAPやダンジョンの迷路の構成や、敵やアイテムや宝箱の配置や、そういうものが作成毎に変わるというだけである事がわかって来た。
シナリオのイベント等は、いくつかあらかじめ作成されてる中から選択されるようだ。

なんだ、そんなんでシナリオが毎回変わるとかほざいてんのかwと思う人も居るだろう。
だが単に毎回違うダンジョンの迷路を作るだけでも、プログラム的にはかなり大変だ。

単に乱数に基づいて、壁と道を配置すれば良いだけではない。
そんな事をしたら、出口の無いMAPになったり、絶対に取れない場所に宝箱が配置されたりしてしまう。
またフィールドMAPだって、いきなりスタートの町周辺に、後半のモンスターとか配置された日には、ゲームにならない。

そういった様々な要素が、うまくバラけて、かつ絶対に不可能みたいな状態にならないように、それでいて毎回配置が違うランダムの要素を入れなければならないのだ。
この計算処理というか、どういう手順で、どんな条件判定を作って、どうやればそういうシステムが作れるか。
この処理手順の事を、プログラムの世界では「フローチャート」などと言うが、これをまず考えるだけでも、かなり難しいし大変なのが分かると思う、特に自分でプログラムを作った事がある人は。

今の紙芝居ガチャゲーしか作れないデザイナーやプログラマでは、1年掛かっても無理だろうw

このように、新しいシステムを作ったり、複雑な事をやるのは、かなり大変で、それなりの知識と経験が必要だし、作るのに時間も掛かる。
だから「なんちゃって(ネット)ゲーム」しか作らないのだ、今のスマホゲーやブラゲ(ブラウザ・ゲーム)の会社は。
楽ばっかしてるから、何時までたっても技術的な成長をしない。
中国や韓国と同じだ。
というか、そういう連中が日本人や日本の会社のフリしてやってるのも沢山あるけどw

前回も述べたが、他人の真似ばかりしていては、人間にはなれないのだよ。
そんなもんは、他者の口癖を真似て喜んでる子供やオウムなどの動物以下なんだよ。

まぁそんな事してても、親や飼い主であるユーザーが、ガチャに金という餌をつぎ込んで与えてくれるから、成長しようとしないんだろうけど。

でも親も飼い主も、不老不死じゃない。
特に「企業」という組織体は、何世代にも渡って生き続けるわけで、物まねしてるだけでご飯くれる、やさしい親が飼い主が、何時までも居るわけじゃないのだよ。

物まねで得た知識から、新たなものを生み出さない限り、「企業」という生き物に未来は無いのだよ。

ティルナノーグは、もともとPC98で出たわけだが、それをPC88に移植するにあたって、矢印でしかなかった自キャラを、きちんとキャラクターの絵にしたり、装備コマンドに元祖のPC98版には無かった「好きに装備させる(いわゆる自動装備)」コマンドが追加されたり、単なる移植の時でさえ、改良や進歩をする。
それが昔のコンピュータゲームを作ってた人達のすごさなんだよ。
というか、本当はこれは当たり前の「仕事」だと思うんだけどね。

もともとRPGメーカーではなく、シミュレショーンゲームしか作ってこなかったから、本当に初代「ティルナノーグ」の画面や操作性は、RPGゲームとしてみたらショボイし作りこみが甘い所も沢山ある。
でもハマってしまうんだよこれが。
ドラクエやファイナル・ファンタジー並みかそれ以上に。

それはやはり作り手の気持ちがこもってるからだろう。
手抜きせずに、とことんまで今の自分たち考えうる事を、今の自分たちの技術でできる限り実装した。
それが自キャラクターの周りが真っ黒になる、背景との重ね合わせ処理すらしてないような未熟なものでも、ゲーム自体が面白いから気にならなくなる。

かーちゃんの手料理より、コンビニ弁当の方がおいしい、毎日でも食えるって人はまず居ないと思う。
それと同じことだよ。
かーちゃんの手料理が、プロのシェフの作った料理に見た目や味が劣っていても、それでもおいしいと感じる、毎日食っても飽きないのは、かーちゃんの「思い」がこもってるからじゃないのか?

料理以外も同じなのだよ。
楽して手抜きの、冷凍食品をチンしただけみたいなゲームばっか出してたら、飽きられるわけ。
レトロゲームみたく、何十年も経ってるのに突然やりたくなってくる、そしてやると散々ハマったはずなのに、またハマってしまう。
それはかーちゃんの手料理と同じだからだよ。

そんなもん理想論じゃないか、社会に出てないニートごときの幻想だと言われるかもしれない。
(私はかつて何十年かは、きちんと会社で働いてましたけどねw)

ファミコン時代のゲーム作ってた人だって、当たり前だが何でもかんでも自由にできたわけじゃない。
「仕事」である以上は、作るのに予算や納期というのは必ずあるわけで、その範囲内でいかに自分がやりたい事を詰め込むか、いかに新しい技術を開発するか。
それをやっていたか、最初から予算も納期も厳しいしいって諦めてコピーという楽をするかの違いだよ。

私は紙芝居ガチャゲーの新作の企画書に、よし作れって判子押す課長なのか部長なのか、あるいはもっと上の役職の人間なのか、そういう連中の気が知れない。
お前、それ自分で見て面白いと、売れると本当に思ったんかとw
そんな手抜きの企画書持ってきたら、まともな会社なら破り捨てられるのがオチだよw
会社のお金や人材という資源や財産を使って、新しいものを作らせてくださいってのに、よー判子押せるなぁとw
会社のお金って、「仕事」であれば自由に使ってよいもんじゃねーんだよ。
税金と同じで、てめーの金じゃねーの。
手抜きだの楽だのするために、使わせる事なんか普通はできねーんだよ。
ましてや、てめーの利益にために使うみたいな、どっかの外国人経営者や横領する奴は論外。

ゲーム会社の、企画書に判子押す予算の使用許可権限を持つ、課長だか部長だか社長だか知らんが、そういう人達に言いたい。
君らに、プログラムだのゲームだのの知識が無い事は仕方が無い。
でも良く分からんからって、部下が持ってきたものにそのまま判子押すのは、職務怠慢であると。

よく分からなくても、なんとなく企画書読んで、「面白うそう」とか「(゚⊿゚)ツマンネ」ぐらいは判断しようとしようぜ?
そんぐらいは出来るはずなんだけどね。

経費や人材管理はもちろん大切だし、そういう知識や経験の方が、ある程度の役職以上の人には求められる。
しかし自分らがやってるメインの仕事をまったく知らない、知ろうともしない人間には、やはり勤まらないんだよ。
そういう人間は必ず、頂点まで行けないし、どっかで落ちる。

自動車企業の経営者でありながら、自動車を設計する技術もないし、エンジンの作り方すら分からんなんて人は大勢居るだろうが、免許すら持ってませんって人は居ないだろう。
だって免許持ってなければ、てめーんとこの車が良いのか悪いのか分からんじゃん。
こんな新車を作りたいから、予算と人員を下さいって「手抜き」の企画書持ってきた部下を叱れないじゃんw

ゲーム企業で言えば、経営者はプログラムとか知ってる必要はまったくない。
だって社長自らゲームを企画して、プログラムも組んでなんて時代じゃないから、今はw
でもゲームまったくやった事無いし、自社が出したゲームで遊ぶ事すらしようとしないような人間では、その会社はつぶれますよ。

社員も幹部も、もっとよく考えろって事を、今のゲーム業界に言いたい。

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