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世話やきキツネの仙狐さん と 八十亀ちゃんかんさつにっき に共通する人気の要因

これら2つの作品の、ヒロイン(?)の共通点は、どちらも「標準語ではない」という点だ。

人間というのは、聞きなれた、自分が普段使ってる言葉以外を聞くと、無条件に好感を持つのだ。
相手が男なら「かっこいい」、女の子なら「かわいい」と感じる。

日本の歌謡曲、いわゆるJ-POPというのは、戦後から一貫して「英語」がタイトルや歌詞に入るスタイルが多い。
それは「英語」が、普段自分たちが使わない「外国語」であり、それが「かっこよく」聞こえたからだ。
歌謡曲だけでなく、ありとあらゆる商売に「英語」は使われてきた。
英語圏の人が日本に来ると、そこらじゅうに母国語があって驚くほどにだ。

さて、この現象は「英語」に限った事ではない。

バブル期あたりからだろうか、テレビには「標準語」でしゃべらない人が増えた。
さんまを筆頭に、関西出身で関西弁でそのままテレビで喋る人が人気を博した。
これも、当時は「関西弁」をテレビでそのまま喋るという行為が、珍しかったからだ。
他の方言のある地方出身芸能人と同じように、標準語で喋っていたら、さんまの人気はここまで出なかったと思う。

このように、「聞きなれない言葉」には商売に良い影響を与える要因になり得るという法則がある。
しかし注意しなければならないのは、あくまで「聞きなれない言葉」であるという事。

どういう事かというと、たとえ外国語だの方言だのでも、多用されて日常的に「聞きなれ」てしまえば、効果は無くなってしまうという事だ。
いまどき、テレビで関西弁を喋る芸能人なんて、珍しくもなんとも無い。
それを売りにして、人気を出す事はできない。
気づいてないアホが多いがw
むしろ今までになかった、他の地方の方言でそのまま喋るスタイルの方が、はるかにインパクトは強いし人気が出る可能性は高い。
方言のきつい地方出身の芸能人は、考えた方が良いと思う。

というか、これがまさに「八十亀ちゃんかんさつにっき」の人気の要因なのだよ。
名古屋弁は珍しいってほどでもないが、それでも関西弁のように「聞きなれた」言葉ではない。
だからなおさらヒロインの「八十亀ちゃん」が「かわいく」感じるのだ。

同じく「仙狐さん」も、「のじゃロリ」と言われる、比較的最近になって出てきた属性のヒロインである。
「~のじゃ」という昔の人っぽい喋り方が、「かわいさ」を倍増させるのだ。

同様に、ここ最近のアニメ・漫画作品では「ドイツ語」が目立ってきている。
なぜなら、「英語」は既に見慣れた、聞きなれた言語になってしまっていて、現代日本では昭和の時代ほど「かっこいい」「かわいい」という人気に与える良い影響力が大幅に減少しているからだ。

おそらく令和以降は、「ドイツ語」だけでなく「フランス語」や、あるいはもっとマイナーなヨーロッパの言語、あるいはヨーロッパ以外の地域の言語も、作中に使われる事が増えると思う。

もし「人気」が重要な商売をしている人が居たら、この事を知っておいて欲しい。
もはや「英語」や「関西弁」は、インパクトを与える要素になりえない。
これからは、「英語」以外の外国語か、「関西弁」以外の方言を使うべきとw

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