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交番制度と日本の神社

日本の交番制度は世界でも独特のもので、日本が治安が良い理由のひとつとされています。

交番は明治以降の近代化の中で出来上がったものですが、実は日本には古来より交番と同じ役割を果たしていたものがあります。

それが神社です。

神社は明治神宮や伊勢神宮など大きなものから、神主さんが居ないような小さなものまで、非常に多くのものが日本中に建てられています。
町や村といった最小単位の行政区で、神社が一軒もないところって、恐らく無いと思うんですよ。
かくいう私の生まれ育った町にも、「住吉神社」と「ぬぼこ山」という歩いていける距離に2つも、神主さんが常駐しているそこそこの大きさの神社が2軒もありました(1軒は火事で消失し、後継者問題もあったのかそもまま再建されずに潰れてしまったようですが)。

現代の日本では人間がおこす犯罪や事故が生活の脅威ですが、昔の科学が発達していない日本においては自然災害や魑魅魍魎など霊的なものが生活の脅威でした。
それらから住民を守る為に、交番と同じく人の住むところには必ず神社が設置されたわけです。

海外の寺院や教会などは、あくまで祈りの場所でしかありません。
しかし日本の神社は祈りの場所であると共に、地域の守る施設でもあります。
交番のおまわりさんは、日本人だろうが外国人だろうが、右翼だろうが左翼だろうが、親日だろうが反日だろうが、その地域の住民なら誰でも守ってくれます。
同様に、神社も神道だろうが仏教徒だろうがキリスト教徒だろうがムスリムだろうが、あるいは無神論者であっても、その地域に住んでいる住人すべてを、災いから守る事を前提に建てられています。

これが交番と神社の共通点です。
交番というのは現代版の神社なのです。
まぁお払いとかお祭りとかはしないですけどねw

○○神宮とか有名な、神職や巫女さんが何人も居るような大きな神社は、いわゆる警視庁とか○○県警みたいな本部にあたるわけです。

日本の治安のよさに交番が貢献しているのと同様に、これだけの災害大国でありながらなお、1億を超える人間が平和に豊かに暮していられるのは、神社のおかげなのかも知れません。

最近は放置されたり壊されたりしてしまうものも増えましたが、もう少し地域にある神社を大切にしても良いのではないかと強く思う次第です。

信者であろうとなかろうと、平等にあたたかく見守ってくれる神様の居る神社のようなものは、世界中どこを探しても日本にしか無いのですから。

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