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神を父と見る海外と母と見る日本の違い

神様にはそもそも性別なんぞ無いというのが、どこの世界のどの宗教でも言われる事がありますが、基本的には神様というのは男のイメージが強いです。
女神なんてのも居ますが、あくまで最高位の神であったり絶対神は全て男で描かれます。
対して日本は、神道の最高位の神様である天照大神(アマテラスオオミカミ)は女性として描かれる事が多いです。
つまり日本は世界でも珍しい、女神が一番偉い神様であるとの信仰を持っている国なのです。

これが日本が宗教感に大きな影響を及ぼしていると考えられます。

日本と海外の神様の印象の違いをよく表した逸話があります。

とある霊感の強い白人が居ました。
彼の家は敬虔なクリスチャンで、毎週日曜日には必ず教会へ行ってお祈りをするのです。
彼は教会に入ると、いつも天からものすごい視線を感じたそうです。
恐らく神だと思われますが、その視線は非常に厳しく威圧的でまるで鬼軍曹の前に並んでいる新兵のような気分だったとか。
そんな感じだったので、成長するにつれて自然と教会からは足が遠のいたそうです。
青年になった彼は、日本に旅行に行きました。
夏の暑い日に公園か何かで休憩をしていると、ふと何かの視線を感じたようです。
それはとてもやさしく、気持ちが安らぐもので、その視線を感じる方向から心地よい風もふいてきたと言います。
なんだろうと思ってその方向を見ると、小さな神社があったそうです。
彼はこの事により、クリスチャンを辞めて日本の神道について研究するようになったそうです。

彼の感じた優しい視線は、まぎれもなく日本が古来の宗教である神道の神様のものです。
日本と外国の神様の違いをよくあらわしたエピソードだと思います、本当か嘘かは置いといてw

神を男性、父親的存在と捉える海外。
神を女性、母親的存在と捉える日本。

父というのは、育った家庭によってイメージは違うと思いますが、大抵は厳しくて怖い存在ではないでしょうか?
日本の古来の典型的な父親像は、「巨人の星」の主人公の父親である星一徹ですw
うちの父も、ちゃぶ台返しこそしませんでしたが、すぐに手が飛んでくる怖い存在でしたw
もちろん昨今の虐待親と違って、悪いことをした時にしか引っぱたかれませんでしたし、それによって死にそうになる事はもちろん、怪我もしませんでした。
対して母親というのは、同じく「巨人の星」で言えば母親ではありませんでしたが、主人公の姉ちゃんですw
いつも木陰からそっと見守る優しい存在です。

この父親・母親の違いがそのまま神様に当てはまるわけです。
だから先のエピソードで紹介したように、外国の神様というのは自分たちの行いを厳しく見張る怖い存在であり、日本の神様はそっと見守るだけ、いたずらしても「しょーがない子ね」で済ましてくれる(かどうかはいたずらの程度によりますがw)優しい存在なのです。

だから日本は宗教的な争いが少ないのです。
今日まで続くイスラム対キリストの争いに巻き込まれないのです。

他の宗教が日本に来ても、「あら、お友達が来たのね」と言ってニコニコしながら歓迎してくれる。
外国のように、「お前なんぞにうちの娘はやらん!」と怒鳴り、殴り飛ばして追い出したりしない。

そんな感じでしょうか。
この事を裏付けるエピソードもあります。

日本にも海外と同じように宗教系の学校というのがいくつかあります。
仏教系・キリスト教系・神道系などの有名な大学もあります。
日本の神道の代表的な家系である天皇家のご子息である「眞子さま」が、国際基督教大学に入られた時に日本人もびっくりしましたが、海外はもっと驚いたようです。
あるいはキリスト教系の大学に、キリシタンでない学生や寺の息子が居たりした事も、留学生を驚かせたといいます。
海外ではこのような事はあり得ないそうです。
なぜ信者でもないばかりか、別の宗教の信者がわざわざキリスト教系の大学に入学するのか?
なぜ大学側も平気で受け入れるのか?
そこが理解できないようです。

君のとこの神様は怒らないの?と聞いた留学生も居たそうですw

はい、怒りませんw
むしろなぜ怒るのか分かりません。
たとえば寺の息子がキリスト教系の大学に入ったとしても、友達の家に遊びに行く様なものです。
そりゃテロ組織の養成校にでも行くなら話しは別ですが、大学を運営できるような大きな宗教というのは基本的にまともです、少なくとも日本においては。
だから何も問題ありません。
逆にクリスチャンが仏教系の大学、たとえば駒沢大学とかがそうなんですが、そこへ入学しても何の問題も起きません。
同じく友達が遊びに家に来たようなもので、それを宗教の違いで拒んだりしたら大問題になります。
それこそ、白人の子の家に黒人が遊びに行ったら、「お前は黒人だから帰れ」と白人の子の親に追い出されるような事と同じです。

つまり人種差別も宗教差別も根本は同じなんですね。
自分の信仰や民族に誇りを持つもの守るのも悪いことではないですよ?
ただ父親的に頑固に例外を一切認めない厳しい態度を貫くか、母親的に暖かく迎え入れるかの違いです。

自分と異なる思想・信条・信仰持つ者を友達と捉えるのか、敵と捉えるのかの違いです。
敵と捉えて徹底的に排除したり叩きのめしたりするのは論外ですし、そこまで行かないまでも説得して味方にしようとするのも、やはり争いを生みます。
そもそも黒人に、白人になれって言ったって無理ですよね?
それと同じで幼少の頃より信じていたものを、まったく別のものに変えろって言ったって無理なんですよ。
不可能な事を無理にやるよりは、気にしないで付き合った方がずっと楽ですよ。
ずっと多くの人間と友達になれるでしょ。
そういう事です。

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