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価値観の押し付け

前回の移民・難民がなぜ嫌われるか?
それは移民・難民受け入れ先の文化になじもうとしないからと言いました。

この事は、実は移民・難民側だけでなく、今現在世界でもっとも移民・難民を受け入れている欧米にも同じ事が言えます。

捕鯨問題・イルカ漁をはじめ、中国・韓国での犬食についてもずいぶん欧米は批判しています。
それは、彼らにそういう文化が無い、あるいはあったけど捨てたからお前らも捨てるべきという自己中心的な、自分達が絶対的に正しいという一神教独特の思考から来ています。

だからいつまで経ってもテロや紛争が解決しないのです。

移民・難民側に自国の価値観に合わせろ、じゃなかったら国に帰れというなら、自分達も他国の価値観を尊重すべきなのです。
もちろん、人殺しや窃盗など全世界規模で悪い事とされているものを文化だからと正当化するような国は批判すべきでしょう。
しかし食文化だの宗教だの、そういったものは自国に持ち込まれない限りは口を出すべきではないのです。

日本はよく治安がよい、最近では欧米先進国の中で唯一テロが起きない国として不思議がられています。
これは日本が他国の文化に異を唱えないからというのが一番の理由です。
多少マナーが悪くても、日本では嫌がる人が多い事でも、観光客のために様々な改革までしています。
例を挙げれば、イスラム教徒が感激したというハラール制度や礼拝施設の充実化、海外ではファッションとして一般的であるが、日本では反社会勢力の人間の象徴である刺青(タトゥー)のある者の入浴施設への、条件付での許可など。
本来であれば、観光客といえどもその国の法は勿論ですが、文化やマナーも守るべきです。
しかしあえて観光という短期間の滞在に限っては、自国の文化を変えてでも他国にあわせようとしているのです。

こういう姿勢が、異文化の人達から好意的に受け取られ、ひいては日本は他国の文化を尊重する、差別しない国として余計な紛争の種や、テロの標的になる原因を排除しているのです。

欧米では最近、日本の畳の上にハイヒールで立って撮影する事がファッション業界など一部で流行しているらしいです。
日本では古くからある習慣がどんどん廃れていっている現代においても、多くの人が畳の上に土足で上がることに非常に抵抗を感じます。
そういう事を理解している知日派の外国人がこれを日本文化への侮辱として批判したところ、何の問題があるのか?と擁護する人が少なからず居ました。
私も別に日本国内でこういう事をやらない、このふざけた流行を日本に持ち込まない限りは勝手にしてくれと思います。
その一方で、お前らの国の支配下で誰もそういう事をやってない、あくまで自国内でひっそりやっている伝統について、欧米的価値観に合わないから止めろと言うのは矛盾だろって事です。

こういう考えを改めない限り、移民・難民問題やテロの撲滅はできない事を早く学ぶべきです。

ただ他人を尊重する文化を取り入れなさいというのも、一種の日本的価値観の押し付けになってしまうので、強く言えません。
日本の文化の良さの真髄に気づき、自分たちも見習うべきという外国人が、昨今の日本ブームで徐々に増えてきているように、自然と共感してくれる人が増えるのを待つしかありません。
英語ができて、海外の掲示板などに出張している日本人には是非ともこういった日本的な争いを回避する為の賢い文化を説明して、広めていってほしいと願う次第です。

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