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このすば!(この素晴らしい世界に祝福を!)の海外の反応に見るゲーム文化の違い

このすば!の海外の反応を見ていて気づいたのですが、欧米の人達はこの物語をTRPG(テーブルトークRPG)に例えていろいろ感想を述べていますね。
日本人ならたぶんテレビゲームのRPGやネットゲームのRPGであるMMOと比較したり、それに沿った感想を述べたりする人が多いと思いますけど。

こういうのを見ると、つくづく日本と欧米の遊びの文化ってまだまだ違うんだなぁと感じます。
日本でもかつて欧米発祥のTRPGが注目された時期がありました。
ゲーム雑誌でそのリプレイ(実際に行われたTRPGの模様を、物語風に文章として書き起こしたもの)が連載されたり、その道具を売る専門ショップができたりした事が。
そのリプレイ記で最も有名なのが、「ロードス島戦記」なわけです。
あれは欧米でも最も人気で有名な「D&D(ダンジョン&ドラゴン)」を使ったTRPGのリプレイ記だったんですよ、元は。
それをゲームマスターであった人が再編集して小説(今で言えばラノベの走りのようなもの)にして大ヒットしてアニメやゲームにまでなったのが「ロードス島戦記」だったわけです。

あ、TRPGがそもそも分からない人に簡単に説明すると、
ゲームマスターと呼ばれる人物が冒険のシナリオ(舞台背景や出てくる敵やトラップ等)を予めある程度決めて、プレイヤーと呼ばれる複数の参加者に直接話して聞かせます。
プレイヤーは紙とペンを持参します。
この紙とペンはRPGでいうところのHP/MPの管理や、ステータス値の記憶などに使用します。
敵との戦闘やトラップの解除等で、その成否やダメージ値をランダムに算出するのに、サイコロを使います。
TPRGのサイコロは普通のものと違って12面とか24面とかのものも使われます。
それらをひとつ、又は複数個プレイヤー自身が振り、出た目によって予めゲームマスターが考えていたいくつかの選択肢へ進むような感じです。
この遊びの面白さは、コンピュータゲームのRPGのようにプログラムで全てのストーリーが決められており、例外が無いのに対して、ゲームを作る側もやる側も無限大の可能性を持ち、それらを発揮できる点にあります。
従って特にゲームマスターにはコンピュータのプログラム以上の才能が求められます。
ゲームマスターが予め想定していたのとは違う展開になったり、プレイヤーの言動が予想外だったりする事も多いからですw

あ、もうひとつ思い出しましたが以前にやっていた「ロードス島戦記」のネットゲーム版ですが、ここにもわずかながらこれが元々はTRPGだった頃の名残が出てきます。
ストーリークエストの中で、カーラの魔法攻撃にただ一人耐えたエトを賞賛するのに、スレインが言った「1/24の奇跡」というのがそれです。
24面ダイスを振って1が出たらレジスト成功っていう場面だった事が容易に想像つきますね。
恐らくゲームマスターは誰も成功しないだろうと、全員失敗だった場合の次の展開を考えていたところに、エトのプレイヤーがただ一人奇跡的に成功してしまって「うわーwwwどうしようこのあとwww」ってなったのが目に見えるようですw
これがTRPGの醍醐味でもあるわけですがw

このすば! をTRPGのリプレイ小説か何かと勘違いしている外人さんも居ましたね。
単なる異世界もののラノベですw
恐らく原作者はTPRGなんて知らないか、知っていてもやったことないと思いますよ。
ネットゲームのMMOはやった事はあるでしょうけど。

文化の違いってすごいですね。

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