2ntブログ

トランプは典型的なアメリカ人である

トランプ次期大統領は、世界やアメリカ人自身からも「おかしい人」と言われているが、実は彼は典型的なアメリカ人・・・というか欧米人・白人なのだ。

自分の正しさを疑わず、それを他人にも強制する。
自分の利益のためなら、他人がどうなろうと知ったこっちゃない。

かつて黒人を奴隷とし、世界中に植民地を作って搾取しまくった欧米人。
第二次大戦後も、アメリカはことあるごとにてめーの言うことを聞かない国に戦争をふっかけてきた。

ツイッターで「メキシコに工場作るなら高い関税を課す」との脅迫に、つい最近ではトヨタが屈した。
屈したといっても、メキシコへの工場建設は止めたわけじゃないが、本来の予定にはなかったであろうアメリカへの多額の投資を発表した。

しかしトランプ自身やトランプの家族が経営する企業は、実は人件費の安い海外で生産したものを輸入して売ってたりもするw

とりあえず、いまのところ脅迫された企業やされそうな企業がどんどんアメリカへの投資や雇用増加を発表しており、それをアメリカ人は喜び、優秀なビジネスマン大統領を賞賛している人も多い。

だが本当にこれでアメリカはかつての栄光を取り戻せるだろうか?

アメリカはかつて日本からの輸入品に高い関税をかけて締め出しをはかった事がある。
輸送費分が浮くとはいえ、日本とそうかわらない人件費の高いアメリカに工場を作って現地生産をはじめた日本企業が増え始めたのも、これがきっかけだ。
これにより、アメリカの雇用は改善したかもしれないが、肝心のアメリカ企業の業績が回復したかというと、そんなことはない。
アメリカの自動車産業はどんどん衰退していった。
戦争でアメリカに安く石油などの資源を売らない国をどんどん潰して、てめーだけが富を独占できるようにしたにも関わらず、アメリカの国力はむしろそういう事をする前より落ちたわけだ。
またこの強引な自己中な政策のおかげで、世界中に恨みを買った。
欧米で頻発するテロは、言ってみれば自業自得なのだ。

日本はアメリカと違い、戦後どこの国とも戦争せずに経済大国にのし上がった。
もちろん日本人が世界で特別に優秀なわけでもないし、日本人の努力だけでこうなったわけではない。
高度経済成長のきっかけとなった大規模な公共事業の数々。
高速道路も新幹線も、欧米からの資金援助があった事を知っている人は少ない。
こういったものを有効に活用したからこそ、日本は発展した。
日本が金は出すが人は出さないと言われた海外援助を長らく続けていたのは、自分たちが資金援助だけで発展できたからというのもあったのだろう。
だが多くの途上国は、資金援助をしてもそれが一部の人の懐に入ってしまい、国が発展したり国民全員が豊かになることはなかった。
ここが日本と多くの途上国の違いだろう。
モラルの差というか、個より集団を重んじる日本人と他の民族との性質の違いというか・・・

欧米も途上国の人間と性質は変わらない。
たとえ企業や外国を脅迫して投資を呼び込んでも、そのお金は貧困層に届くことはない。
金持ちが更に金持ちになるだけで、国としての国力はどんどん落ちる。

欧米人が未だに日本の戦後の驚異的な復興や、治安の良さを真に理解できないのもここにある。
高度経済成長期の有名な日本の国策「一億総中流」こそが、どこの国と戦争もせず、貧困層も生まずに経済大国になれた真の理由。
世界一治安が良い安全な国と言われるまでになれた理由なのだ。

この政策は「共産主義」に近い。
そして日本だからこそ実現できたものであろう。

トランプだけではないが、欧米も現在の途上国もまず「自己中心主義」を改める所から始めないと、いつまでたっても貧富の差などなくならないし、貧富の差が無くならなければ治安なんぞ良くなるはずもない。
治安の良くない国が真の意味で発展できるはずもない。
何も共産主義国になる必要はない。
日本は資本主義・民主主義国であるが、共産主義的な社会・政策を成功させてきている。
そもそも今世界に存在する「共産主義」を名乗る国家など、単なる「独裁国家」であって真の「共産主義」国などないわけで。

人は一人では生きて行けない。
どんなに金があっても、どんなにすごい力や才能を持っていてもだ。
それを支える多くの人が居て、はじめて生きていけるのだ。
もちろん金がある人も、すごい力や才能がある人も他の誰かを支える力の一部である。
なぜ人は村や町や国や会社を作って生きてきたのかを、もう一度考えるべきである。

コメントの投稿

非公開コメント

カウンタ
プロフィール

ウホッ!いい男

Author:ウホッ!いい男
異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR