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シュヴァルツシルト初代 PC98版と88版の違い

かつてパソコンのエロじゃないゲーム全盛期の頃、工画堂スタジオというところが出していた宇宙艦隊戦のシミュレーションゲーム。
(たぶん)スターウォーズなどに触発されたストーリーを持つ、壮大な宇宙戦史物語というバックストーリーがあり、時代や場所の違うエピソードを主体として1つのゲームとして出していた。
初代がPC-9801シリーズ用として1988年に発売されて以降、ハードがNEC独自規格のパソコンから世界共通のAT互換機に、OSがDOSからWindowsになっても続編が作られ続け、現在は外伝も含めて13作ほどが出ているらしい。
もっともここ最近、パソコンのゲームはエロゲーも含めて売れないらしく、日本のコンピュータゲームメーカーはみな課金ガチャゲーか、プレイステーションや任天堂の家庭用ゲーム機向けゲームしか作らなくなってしまい、シュヴァルツシルトも10年以上も新作が出ていない。

さてこのシュヴァルツシルトだが、その初代はNECのPC98シリーズ用として出て、その後にまだ現役だったPC88という1ランク下の、(主に)ゲーム専用機のような位置になったパソコン用として移植された。
だがこの移植に際して、大幅な改良が加えられており、PC98版とPC88版では同じストーリー・システムのゲームではあるが、別物のゲームと言っても良いほどである。
具体的には、PC98版の操作性の悪さや極悪な難易度が改善されている。
例えば、コマンドメニューがPC98版だとひとつ前の選択肢に戻るのに、いちいち「中止」とか「終了」とかを選択しないとならなかったのが、PC88版ではESCキーで簡単に戻れる(キャンセル)できるようになった。
また戦艦の建造数や技術力のアップに使う資金の入力なども、PC98版ではせっかく1・10・100・1000という数字の選択があるのに、その数字未満しか建造できない、資金が使えないような状態だと入力できず、いちいち1桁下の選択しをポチポチ何回も押さないとMAXまで入力できなかったが、PC88版では大きな数値の選択肢を選んだ場合は自動で最大値が1発で入力されるようになった。

ゲームの難易度もPC88は大幅に下がっており、特に序盤の反乱軍との戦闘は、初期のショボイ戦力でも自惑星を1つも失わずに余裕で撃退し続けられるようになった。
これはPC98版は初期戦力が第一・第二艦隊にそれぞれ9機のA型という最弱戦艦しか無いのに、敵はC型戦艦40機とかで攻めてくるが、PC88版はプレイヤー国の初期戦力が第一~第四まで6機づつ、敵も4艦隊に増えたが数がA型戦艦の背後攻撃で全滅できる程度まで1艦隊の数が減ったのが大きい。
ちなみにPC88版でも、初ターンで第二~第四艦隊は戦艦数を1まで減らし、その分を全て第一艦隊に集めて数を増やしておかないと、艦隊戦で1回の攻撃で撃退しきれなくなる。

とにかくゲームバランスとしては、難易度はそれでも高いがかなりPC88版で良くなっているので、もしやりたい人はPC88版をやるのをおすすめする。
PC98版はストレスがハンパないw

工画堂は最近はギャルゲーシミュレーションしか出さなくなってしまったが、シュヴァルツシルトやパワードールといったかつての主力シリーズの続編も出してほしい。
あとシークエンスパラディウムの続編もお願いしますw

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