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音楽業界という花畑に巣食う害虫

音楽業界という、甘い蜜が沢山吸える花畑があったとしよう。
リアルの花畑でもそうであるように、そこには花の蜜を吸わせてもらうかわりに、受粉を仲介するという役目を担う蜂や蝶などが居る。
これが本来のJASRACの姿のはずである。
ところが、近年この花畑の花の数が減り、おなかいっぱいに蜜が吸えない状況が続いている。
ネットや音声データのデジタル化技術の進歩等により、不当にそれらを食い尽くす害虫が増えたこと、あるいはリアルの農業と同じく、同じ場所で同じような作物を育て続けると、土地が痩せてだんだんと実が成らなくなるのと同様に、客の財布が不景気で痩せてしまったことなどが主な原因であろう。

こうなった場合、害虫駆除するのは当たり前として、肥料を撒いたり、いったん作物を育てるのを止めて土地を休ませたりしないかぎり、元には戻らない。

しかし音楽業界には、これを行う者がおらず、それに気づくものも居ない。
JASRACは自分たちがお腹いっぱい蜜を吸えなくなったのは、害虫のせいであるとして、これらの駆除を始めた。
そこまではいい。
ところが害虫を駆除しまくっても、花畑は元にもどらなかった。
そこであろうことか、花の葉や茎にまで食いついて、むさぼりはじめたのだ。
益虫だったはずが、害虫になってしまった。
種や新芽まで食いはじめ、もはや手のほどこしようがない。

音楽教室への一方的な著作権料の徴収宣言。
音楽教室というのは、言ってみれば新しい花を咲かせるための肥料である。
それを食いつぶして、どうして新しい芽が出ようか?

MIDIなど、新たな芽が出始めた時も、これさいわいとまだ花になっていないのに食いつぶした。
新芽を摘み取ってどうして花畑が昔のように甘い蜜を沢山吸える状態に戻るのか?

まったくもって馬鹿である。

君らは花の蜜という音楽業界のCDなどの売り上げの一部を貰い、その代わりに受粉作業という著作権者への著作権料の正当な分配という行為だけを行うべきなのだ。
害虫駆除ももちろん仕事のうちかもしれないが、今君らが行っている事は害虫駆除ではなく、自らが害虫となって音楽業界という花畑をどんどん枯らせているだけだとなぜ気づかないのか?

役人の天下りや業界の大物など、ロクに仕事しないのに報酬だけ高額な幹部を生かすために、自分たちの畑を荒らしまわるなど、愚か以外の何者でもない。

植物はすぐに花や実を付けるわけではないように、一度衰退した業界はすぐには再生できない。
種を撒き、芽を育てるという作業を根気よく長く続ける以外にないのだ。
君らが今すべきは、音楽教室と敵対するのではなく、むしろ支援すべきなのだ。
蜜を巣に持ち帰って、自分たちの幼虫や女王蜂に献上するのではなく、畑に撒いて土壌を肥やすべきなのだ。
昆虫にはそんな考えはできないが、人間ならばできるだろうに。

それが分からないようでは、業界と一緒に絶滅するしかない。

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