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基本無料ゲームにおける無課金ユーザーをどう考えるか

基本無料ゲームとは言っても、企画・開発・運営がボランティアでやってるわけではないので、収入が無ければやっていけない。
スマホゲームやブラウザゲームなど、低価格で作れて低コストで運営できるようにも思われるが、それはクライアントダウンロード型の本格的なMMOなどに比べればの話である。

全国展開していない、小・中規模の小売店の売り上げ集計システムのようなものでも、構築・運営するには億単位の初期費用(システムの開発やサーバ・ネットワーク機器の調達や構築など)と、数百万円の月額の運用費が掛かる。
ネットゲームは、この限られたクライアント(小売店)と限られた時間に限られたデータをやり取りして蓄積するだけのシステムと比べて、はるかに構築・運営費用は掛かる。
なにせメンテナンスなどを除いて、基本的に24時間365日ひっきりなしに多くのデータをクライアントとやり取りし、蓄積されるデータの量も売り上げデータとは比較にならないからだ。

なので初期費用を回収し、なおかつ月々の利益を上げるには、相当課金してもらわないとやっていけない。

かと言って、無課金ユーザーをまったく考慮しないのもよろしくはない。
無課金ユーザーはとっとと止めてもらって結構というのであれば、最初から月額課金制にして、1週間とか期間限定や一定のレベルまでとかの「無料お試し期間」を設けるべきなのだ。
それをしないでさもずーっと無課金でも遊べますにしているのは、人が集まらないからではないのか?
人の居ないネットゲームほど詰まらないものはない。
それはブラウザゲームでもスマホゲームでも同じだ。
多くの人間がやっている、いつログインしても他のプレイヤーが沢山居る、いつも違ったメンバーとPT組んだり共闘したり、あるいは対戦したりできる。
これが面白いネットゲームの基本だ。

要するに、無課金ユーザーは無料のサクラ、あるいは居るだけでそのゲームの宣伝に貢献していると言える。
廃課金は多くの無課金ユーザーより優位に立てるから、金を注ぎ込むのであって、少数のプレイヤーしか居ないようなゲーム、いくらシステムが優れていても、面白くてもそこまで金は使わないだろう。
だから「いつ辞めてもらっても結構」という姿勢では、うまくいかないのだ。
別に課金者と同じ待遇をする必要はないが、すぐに辞めてしまわないよう、ある程度の引きとめ策は考えるべきと思う。
例えば、長期間続ければ必ず廃課金しないと手に入らないようなレアアイテムが手に入りますよとか。
対戦とかランキングとかで廃課金には適わなくても、イベントやクエストは十分こなせますよとか。

この辺が上手くできているゲームは、長期間に渡って大勢のユーザーを確保し続ける事ができる。
スクエニのブラゲがすぐに廃れるのは、ここができてない事が原因。
課金してないと、高難易度・高レベルのイベント・クエストは事実上クリアできない。
何ヶ月やっても新たな強さやクエストや、そういうものに進めず変化がない。
これでは無課金プレイヤーは定着しません。

日本の人口というのは減る一方です。
そのうえ、こういうネットゲームをする人口は更に限られます。
永遠と新規を確保し続ける事は不可能だと分かると思います。
一度でもプレイしたユーザーを、課金者はもちろん、無課金も逃がさないこと。
これが基本無料ゲームで食っていく上で絶対的に必要な条件なのです。

すぐに飽きられても、廃れても、以前のゲームのテンプレや使ってたサーバやネットワークを利用して、新しいのを安く始められるので問題ないという考えもあるかもしれません。
しかしそんな事を繰り返していたら、「あそこのゲームは毎回同じようなものばかりなうえに、課金してもすぐにサービスが終わっちゃう」と、新しいのを出しても誰もやらなくなってしまうでしょうし、課金なんざしようと思う人は居なくなってしまいます。

数ヶ月も持たずにサービスが終わるゲームが多くある一方で、すでにサービス開始から10年以上経つものだってあるわけです。
せめて2・3年はサービスが続けられるようなゲームを作るべきでしょう、開発・運営の信用のためにも。

そのためには、月額課金制で確実に稼ぎ、ユーザー間格差の小さい仕様にするか、基本無料でもある程度は無課金にも配慮した仕様にするか。
そうじゃない中途半端やアコギな集金仕様では生き残れませんよって話です。

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