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縄文時代に学ぶ戦争をなくす方法

縄文時代とは、日本に国ができる前にあった原始的な生活の時代です。

この時代は1万年以上も続いたと言われています。

つまり1万年もの間、戦争も紛争もなく、科学技術の発展もなく、ずーっと同じ生活をしていたって事です。
戦争は必ずしも、異民族との間で起こるわけではありません。
実際、日本は戦国時代をはじめとして、多くの期間を内戦状態できたわけです。
300年続いた江戸時代が、世界でも稀に見る驚異的な長さの王朝と言われますが、それの30倍以上もの長期間にわたって、平和な生活をしていた時代が、はるか太古に日本にはあったと言う事です。

縄文人達はなぜそのような生活をする事ができたのか?

日本人の祖先である縄文人が、世界の民族の中でもとりわけ平和的で、そのDNAが現代日本人にも受け継がれていると「日本スゲー」サイトや思想の人は言いますが、私は違うと思います。

人間が他人を攻撃するの一番のきっかけとなるのは、ずばり「食い物がない」ことです。
縄文時代の日本は、農業なんてなくても食うに困らないだけの食料が確保できる、豊かな地域だった。
周りを海に囲まれているので、魚や貝や海草などが簡単に手に入った。
同緯度の他の土地に砂漠地帯が多いのに、日本は山が多かった事が幸いして、雨雲が素通りしないで植物が育つのに十分な雨を降らせてくれた。
多くの植物が自生していれば、それを糧とする草食動物も増えるし、草食動物を捕食する肉食獣も生息できる。

食い物を探すので精一杯ならば、そもそも縄文土器とか作ってる余裕なんて出てこない。
また装飾品という、人間が生きていくうえで必要不可欠ではないものも、多数出土している。
つまり、縄文時代は食い物を確保するため、採集や漁や猟はしていたかもしれないが、男も女も全員それに1日中携わらなければならないほどではなかったという事だ。
土器や装飾品を考えたり作ったりする時間的・肉体的・精神的余裕のある生活をしていた。

だから争いも起きなかった。

今の時代は「お金」とか「資源」とか、社会経済が複雑化してしまったのでわかりにくいが、基本的に「食えてる」うちは人々は犯罪を犯さないし、国も戦争をしないのだ。
だれかの物を盗む、誰かを殺すという行為は、逆に自分が返り討ちにあって死んでしまう可能性もあるわけで。
ハイリスクなのにローリターンな行為だからだ。

現代日本は、世界一治安がよい、犯罪が起きない国とも言われているが、これも別に日本人が高潔な民族だからでもなんでもない。
日本には「今日食べるものが無い」という超貧困者が全く居ない・・・とは言わないが世界一少ない国だからだ。
貧富の格差が小さく、また貧の側も食いものが無いほど貧しくはないということ。

貧富の格差が原因ではない。
貧富の格差があっても、食うに困るほど貧しい人々が存在しなければ、武力で抑圧せずとも争いは起きないのだ。

欧米人は肥満が多い。
日本にも肥満の人は居るが、欧米はレベルが違う。
途上国に金をばら撒いたり、軍隊を送ったりするぐらいなら、必要以上に食ってるその「食料」を分け与えろよと言いたい。
日本の海外支援の基本方針は、「自立」の手助けだ。
「自立」とは、すなわち自分たちで食い物を賄えるようにするということ。

金も必要だろうが、それ自体は食えない。
お金というのは、物品と交換できてこそはじめて価値を発揮するものである。
しかも原則増えない。
橋や道路を作っても、肝心の食い物がなければ人間は生きていけない。

世界の権力者達が一番恐れるのは、民衆が飢えることだと言ってよい。
民衆が飢えているから、北朝鮮は核ミサイルを開発し、中国は侵略行為を進めるのだ。

この世界から争いごとを無くす方法はただひとつ。
人類すべてが、「飢えていない」状態を実現し、それを維持するしかないのだ。

そのため、一時的に金銭や物資の援助をしたとしても、それでは解決にならない。
ましてや軍隊を派遣したり、あるいは反政府組織に武器を渡したりなんて言語道断です。

やるべき事は、その地域の人がそこで食うに困らない生活ができるような手助けをすること。
農業・漁業・畜産業の育成・発展を後押しすること。
それができてはじめて橋だの道路だの鉄道だの発電所だの作って恩を売って下さいw

世界中に飢えに苦しむ人が居なくなれば、多少の貧富の格差はあっても戦争も紛争も起こりません。
日本はアニメ・漫画を世界に発信するのも結構ですが、そんな事よりこの理論を、実際に体現している国として発信すべきなのです。

移民・難民を受け入れて、「俺らってなんて優しいんだろうw」とか馬鹿としか言いようがありません。
移民・難民が出る原因である「食えない」問題を解決しなければ、てめーの国の国民が飢える事になるのになぜ気づかないのか?
「日本は移民・難民をもっと受け入れなさい」と言われたら、「日本は移民・難民が発生する原因である貧困の根絶のための支援を行っています。お前らこそ金や物資をばら撒いて恩を売って手下にするような真似ばっかしてないで、問題が根本的に解決するような支援をもっとしろやw」とでも言えばよいのです。
アフリカや中東をさんざん引っ掻き回して、移民・難民・テロの原因を作っておいて何を偉そうに日本に物申すんだと。
おろかな人類は、優秀な白人様達が導いてやってるんだと未だに思ってるから、移民・難民が押し寄せ、テロの標的にされるんです。

人は、いくらお金をたくさん持っていても、いくら石油をたくさん持っていても、食い物が無ければ生きていけないのです。
そのことに、世界は早く気づくべきでしょう。

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