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ネットゲームとMTU

ネットゲームが重い、ラグい時はMTUを下げると良いと言われる。

なぜなのか?

そもそもMTUって何って話です。



1.MTUとは?

インターネットなどコンピュータ通信の主流はTCP/IPと言われるものです。
これはデータをいくつかにまとめて、あて先や続きのデータがある場合はその順番、そして内容が間違っていないかどうかのチェック用のデータを付けて送ります。
ちょうど荷物を運送会社や郵便で送るような感じです。
いくつかの物をダンボール箱に入れて、送り状と呼ばれる紙にあて先や送り主の名前・住所・電話番号などを書くでしょう。
あれと同じです。
このダンボール1箱の大きさを決めるのがMTUです。
最大値は1500、最小値は576(諸説あり)と言われています。




2.MTUを下げるとなぜネットゲームが快適になるのか?

MTUはダンボール箱の大きさだと言いましたが、これだと説明がしづらいので、運送に使う車の大きさだとしましょう。
大きなデータのダウンロードは「引越し」に似ています。
この場合は大きなトラックで運んだ方が効率は良いですね。

でも小さなデータ、たとえば社会人ならメール便って言うのを聞いたことあると思いますが、手紙のようなものはいちいち1.5tトラックで運んだりしませんよね?
バイクとかで運ぶはずです。
その方が速いからです。
今のインターネットの回線は高速にはなりましたが、その分データも沢山流れています。
つまり日本の道路のように、しょっちゅう渋滞するんですね。
渋滞した道路だとトラックなどの大きな車は進む事ができませんが、バイクなら間を縫って進むことができますよね?
トラックより早く目的地へ荷物を届ける事ができます。

ネットゲームはこのようにメール便程度の小さなデータを頻繁にやり取りしているので、かえってMTU最大値の1500だと渋滞に巻き込まれたりして、到達が遅れる場合があるんです。
だからMTUを下げて、渋滞していてもスイスイ走れるバイク程度の大きさまで下げると速くなるんです。
ラグが解消したり軽減するんです。

じゃあこのバイク程度の大きさっていくつ?ってなるのですが、それは環境によって違うので一概には言えません。
約600~1500の間を1づつ値を変えて試すのは非常に手間ですが、それしか方法がありません。

ただしNTTフレッツ回線でインターネットしている場合は「48の法則」というのがあり、最大値の1500ではかえって遅くなり、1454が最適値とされていて、そこから48マイナスするごとにスピードが上がるポイントが現れるというものです。
なのでNTT回線でインターネットしている人は少し楽かと思います。

私の経験上、1000付近がホームページや大きなデータをダウンロードするにも、ネットゲームをするにもどちらでもある程度の快適さを得られると思っています。
なのでその付近からはじめてみるのも良いでしょう。

なおすんごく重かったりサーバーが海外にあったりする場合は、この限りではなく最小値付近まで下げる必要があります。




ネットゲームが重い場合、自分のパソコンの処理能力不足というのもありますが、特にブラウザゲームなんてのはそれこそノートパソコンでも動くように作られているわけで、まず自分のパソコンの性能がショボイせいで止まることはありません。
次に疑うのは相手のサーバーがショボイことですが、これも商用サービスである以上、いくら基本無料とはいえそれなりのサーバーを使っているはずですし、それが原因なら全員がゲームにならないほど重くなるはずで、2chなどでブーイングの嵐が起こるのですぐわかります。
そうじゃない場合はこのMTUを調整することで早くなりますので、ぜひお試し下さい。

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