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人の記憶とコンピュータのデータベース

人間は病気や障害や怪我や老いなどで、脳が損傷したり正常な状態にない場合以外は、生まれてから現在まで見たり聞いたり感じたり味わったり触れたりした全てを記憶していると言われています。
よく記憶力がすごい人が居ますが、記憶力の悪い人、忘れっぽい人は記憶が消去されているのかと言えば、そうではないですね。
単純に思い出すのが下手という事のようです。

この思い出すのが上手い人が、記憶力が良い人なのです。

コンピュータは人間より多くのデータを記憶し、人間より遥かに速く大量のデータの中から目的の物を検出できるように思われていますが、実は人間の脳には遥かに及びません。
またコンピュータもいろいろ工夫をしないと、記録した膨大なデータの中から素早く目的の物を見つける事はできません。

例えばデータベースや何かのデータをHDDに保存する時、記録した順番に番号が割り振られて保管されますが、そのままでは何か目的のデータを見つけようとした場合、1番目の記録から順番に全ての内容を1バイト単位でキーワードと比較して、完全に合致するものを探さなければなりません。
そのような事をしていたら、とてもじゃないですが素早い検索などできず、むしろ人間が手動で探した方が速いぐらいです。

そうならないように、データベースでのHDDへの保存でも、INDEX(インデックス)と呼ばれる目次のようなものが付けられます。
例えばインターネット上の日記である「ブログ」なら、個々の日記の表題や、あるいは「何年何月何日」のような日付です。
ただこれでも単に意味不明な英数字の羅列しか付いてないファイル群から目的のファイルを探すよりは、多少はマシになる程度で、現在のインターネットの検索のように「特定のキーワード」あるいは「複数のキーワード」に合致するものを探すと、膨大な時間が掛かります。
そこで、ブログなんかだと表題や日付とは別に「カテゴリ」や「タグ」というものが設定できるようになってます。
例えば「カテゴリ」なら、「ハマっている特定のゲーム」だったり「料理の写真」だったり「旅行」だったりというように、何について書いたかを分類しておく事です。
これにより、検索した時に最初から最後まで全ての日記を順番に探さなくとも、「カテゴリ」に合致するもののみを検索する事で対象が絞られて、その分検索時間が速くなります。
また、「タグ」はもっと細かく特定のキーワード(単語)を設定したりしますが、これにより更に検索対象が絞られ、より速くより求めるデータに近いものが検出されやすくなります。

人間の記憶も同様だと思われます。
記憶力の良い事で有名な芸能人である「タモリ」さんが、記憶は何かに関連付けて覚える事でより正確に速く思い出す事が出来ると「コツ」を述べていました。
これは記憶を良くする本などにも書かれている事ですが、これがまさにコンピュータで言うところの「カテゴリ」や「タグ」に相当すると思われます。
単純に見たもの聞いたものを何年何月何日何時何分何秒の出来事として、脳に記憶させるより、「カテゴリ」や「タグ」を付けて記憶した方が、思い出せる確率が高くなるということです。
速く覚えられるではありません。
速く「思い出せる」って事です。

このようにコンピュータというのは、基本的に「人間の脳」を模倣した作りになっているのです。
CPUにしろプログラムにしろ、作るのは「人間」ですから、まったく別宇宙の別の生命体でないと考えつかないような仕組みになるはずがないのです。

つまりコンピュータは低次元の、低レベルな人間の脳であり、そう考えれば難しくもなんとも無いと思いますって話です。

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