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風の谷のナウシカとメイド・イン・アビス

メイド・イン・アビスは原作が、出版社の公式ページで試し読みの形で初回から10話までと、最新話を見ることができます。

この原作をいくつか読んでいて気づいたのですが、この作者は風の谷のナウシカの影響を非常に受けているのではないか?ということです。
風の谷のナウシカといえば、宮崎駿のスタジオジブリ映画の第一作ですが、実はあのアニメ映画はその後の他の作品と違って宮崎駿自身が原作漫画を書いています。
原作漫画版の風の谷のナウシカは、すべて鉛筆で書かれたかのような淡いタッチで、腐海の森やそこに住む異形の形の蟲達、そして文明が人類の過ちにより滅んでしまった後の世界と、非常にメイド・イン・アビスに似ています。
キャラクターのタッチこそ違いますが、画面構成や鉛筆で書いたような淡い絵柄や、機械的でない有機物的というかナマモノ的というか、そういう「異世界」設定もよく似ていますし、決して愉快で楽しい物語でなく、もっと暗いドロドロしたストーリーである点も似ています。

私はナウシカの原作漫画を全て所有していますので気づいたのですが、この漫画版ナウシカは一部で非常に評価が高いものの、古い作品であり、ジャンプの人気漫画のようにハッピーエンドの明るい話でもないため、認知度は低いです。
なので私のように古くからのオタクでなければ気づかないでしょう。

メイド・イン・アビスの作者が、漫画版のナウシカに多大な影響を受けているとするなら、この物語の結末は現生人類との決別になると思われます。
ネタバレになりますが、漫画版ナウシカの登場人物達は全て現生人類ではありません。
現生人類が汚染された地球環境を、腐海というバイオテクノロジー科学の粋を集めた浄化システムで、人類をはじめとした全ての現代の地球の生命が再び地球上で生きられるようにするため、そのシステムの維持のために作った蟲と同じく人工生命体が、ナウシカ達その時代に生きる人類です。
人間そっくりだが、人間ではないのです。
しかも腐海システムによって、地球環境の浄化が完了した後は、ナウシカ達は死滅してしまうように作られているのです。
腐海の毒にある程度の耐性を持たせる反面、清浄すぎる環境では生きられないようになっているのです。

メイド・イン・アビスの主人公であるリコやレグやナナチは、みな「人間」のようであって「人間」ではありません。
リコはアビスの力によって「動き出した」物体であり、レグはロボットであり、ナナチはアビスによってケモ耳っ子に変形させられた「元人間」です。
物語というのは、主人公が死んでしまった時点で、あるいは消滅した時点で終わりですので、人ならざるものたちが生き延びるには、人と決別するか人を滅ぼして自分たちがこの星の覇者になるしかありません。
どちらにしても、ハッピーエンドとは言い難いですね。
ナウシカの最後もそうでしたからw

メイド・イン・アビスが好きな人、面白いと思えた人は、ぜひとも「風の谷のナウシカ」の原作漫画も読んでみてください。
一般的なコミックと違って、値段が少し高めなうえに、A4サイズとデカイですが、必ずや気に入るはずです。
なにより既に完結してますので、「続きが気になって夜も眠れない」事にはなりませんw

メイド・イン・アビスのアニメは8話まで公開されましたが、未だに大好きな「ナナチ」が出てきません。
はやく動いて喋るかわいい「ナナチ」を見たいですw
等身大ナナチぬいぐるみとか、どっか作ってくれないですかね?w
そのぐらい好きですw
お腹とかモフモフすると「んなぁ~!」と声を出してくれたりすると、更に最高ですw

まぁニートなんで発売されても買えないんですがねw

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