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新たな北朝鮮制裁決議 効果なしなのは当たり前

人類が他の地球の生命より、頭ひとつ抜きん出ているのは、「知能」の高さゆえです。
というか、そこ以外は最弱レベルなわけです、人間ってのは。

「知能」が高い人間は、「歴史」という他の生命には無い財産を持っています。
正確には、他の生命も「歴史」は「遺伝子」の中に持ってるわけですが、情報量や伝達速度など人間が所有する「歴史」の比ではありません。

さて、せっかくこのような貴重な財産を持っているにも関わらず、人間は自分たちが思っているほど賢くないので、有効に活用できていません。

今回の北朝鮮の制裁決議や、今までの国連・国際社会の対応が北朝鮮を止められない原因がここにあります。

現在の国連の前に、かつて第一次大戦の反省(?)から作られた国際連盟という組織がありました。
国際連盟は結局のところ、何の成果も残せず第二次大戦の勃発という最悪の結果で終わりました。
今の国連の状況とまったく同じです。
かつてドイツや日本の暴走を、国際連盟や国際社会が止められなかったのと、非常に良く似ている事は、義務教育レベルの歴史しか知らなくても、日本人なら分かりますよね?w

当時のドイツや日本が、人類史上特別に極悪非道だったという正しくない歴史認識に関しては、ここでは触れませんが、少なくとも歴史を見れば、北朝鮮はいずれ国連を脱退して先制攻撃をどこかへ仕掛けるというシナリオは容易に想像できます。

国連や国際社会が北朝鮮の暴走を止められないのは、歴史をそれこそ正しく認識してないからですよ。
正義は我にあった、ドイツ・日本は人類史上でも稀にみる極悪非道国家であった
こういう間違った歴史の利用をしているからです。

当時のナチスドイツ・大日本帝国がまったく悪くなかったとは言いませんが、なぜ国際連盟を脱退するに至ったのか、なぜ国際社会から孤立したのか、何が彼らをそうさせたのか?
そういう根本的な原因の分析を怠っているからです。
というか、その原因分析を正しく行えば、第二次大戦の戦勝国に「正義」なんて無かった事がバレてしまうから、できないんですね。

これは政治の分野だけの話ではありません。

かつて人類は、ギリシャという現代の科学の基礎を築いた文明の歴史を、「聖書に書かれている事と違う」とかいうアホな理由で封殺しようとしました。
これによって、人類の発展は何百年か遅れたと私は思っています。

歴史は勝者によって書かれる
みたいなのがまかり通っているうちは、せっかくの「歴史」も正しく有効に活用される事はないでしょう。
そればかりか、せっかくそのような貴重な財産を持ちながら、滅亡してしまう可能性だってあるわけです。

きっと人類より賢い地球外生命体や、異世界の知的生命体、あるいは人類滅亡後に現れるかもしれない人類に代わる新たな知的生命体が居たら、「人類はなんて馬鹿な奴らだったんだwww」と笑うでしょうね。
こんな貴重な失敗例や指針となる情報を持ちながら、まったくそれらを有効活用できず、というかしようとせず結局滅亡してしまった。
笑う以外にないでしょw


前回も言いましたが、「歴史」というのは誰が悪かった、どっちが正義だったとかを学ぶためのものではないのです。
なぜそうなったのか、どうして今現在こうなのか?
その経緯や原因を学び、「では今後どうすれば良いのか」を考える材料にするために学ぶものなのです。

世界でも稀に見る急速な近代化を成功させた、日本の明治維新。
あれも、「なぜ欧米列強はここまで強くなったのか?」の歴史を正しく学び、それに基づいて日本国や日本人が行動したからなんですよ。
欧米に若者を派遣して技術を学ぶ、あるいは欧米から優秀な専門家を法外な価格で税金使って招いてまで学ぶ。
これらは一見すると、今の中国や韓国が行っているように、単なるコピーを作るための手段のようですが、全然違います。

四則計算という数学の歴史の一番最初を学ばずして、高度な微分・積分だとか二次方程式だとかなんて理解できないでしょ?
公式覚えたって、活用しきれないでしょ?
古代インドやギリシャで発見・発明された、今では子供でも知ってるような基本中の基本の簡単な「算数」から学ばなければならない。
そこをすっ飛ばして、いきなり最新のコンピュータ技術や工業技術の設計書だけを、入手してコピーしてもうまく作れないのは、当たり前だし、そこから発展して新しい技術を生み出したり改良したりできないのは、当然なのですよw

かつて小学校とか中学校で、日本史だの世界史だのを学ばされた私も、当時は「こんな石器時代とか、過去の文明とか知って何の意味があるんだよ」とか思ってました。
でもそれは今では「必要な事だった」とはっきり言えますね。

そう確信できたのは、コンピュータの基礎中の基礎、一番最初の頃のCPUの仕組みなど、コンピュータの過去そのものを学んでいたおかげで、今の新しい技術や高度になった仕組みや、あるいは何か経験した事がないような障害に出会っても、理解できるし解決できるようになっていたからです。

科学技術だけでなく、政治や経済、音楽や絵画などの芸術に至るまで、全てに通用する事です。
「基礎が大事だ」とよくスポーツとかで言われますが、この「基礎」ってのはその物事の歴史を最初からきちんと学ぶという事です。
ガリレオだのニュートンだのが居たから、アインシュタインの功績があるわけです。

そして「歴史を学ぶ」という事は、「誰が悪い」とか「何が劣っている」とか、そういう判断をするためのものではなく、「なぜこうなのか?」という「理屈」を学ぶものだという事です。

北朝鮮だけでなく、中国もロシアもアメリカも日本も、政治家も思想家も一般大衆も、もっと正しく「歴史」を学んで下さい。
もっと正しい「歴史」の活用をして下さい。
今のまま行けば、北朝鮮が引き金となった第三次世界大戦勃発は非常に現実味のある危機ですし、人類の滅亡もオカルトなどの「妄想」で済まされない可能性の高い未来になりますよって話です。

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