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政治と漫才

議会制民主主義は、基本的にボケ役の与党と、それに対して「なんでやねん!」と突っ込む野党とで成り立っています。
ボケだけ、ツッコミだけしか居なかったら、それは独裁政治です。

ボケが詰まらなかったら、いくらツッコミが頑張っても、お客さんは笑ってくれません。
面白いボケがあり、更に激しいツッコミが加わる事で、始めてお客さんは大爆笑するのです。

現在の日本では、大爆笑できるようなものかどうかはさておき、ボケができる、ネタが作れるのは自民党しか居ないのが現状です。
つまりまともな政策・法案が出せるのが、自民党だけって意味です。
これを言うと、「いやいや、そんな事はない。我が党だってこれこれこういう法案を提出してきたし、その中には通ったものだってある」と言われますが、まったくウケてないですね。
スベってるならまだしも、客の耳に入ってさえ居ないんですよ。
楽屋で仲間内で「ウケるwww」で終わってるだけなんですよ。

これは広報のマスゴミにも問題があるかも知れませんが、野党の出したボケネタってのは発信すらされてないんですw

漫才では必ずしもボケ役がネタを考えてるわけではありません。
漫才ではありませんが、かつてお笑いで一世を風靡したドリフターズは、ネタはほとんどいかりや長介が考えていたと言われています。
いかりや長介は、舞台上ではツッコミです。

いかりや長介以外で、独自に考えたボケネタを披露していたのは、志村けんぐらいなのです。
だからこそ、志村けんは今でもお笑いの世界で生き残っているのです。

つまりボケネタが考えられない人は、お笑いの世界では生き残れないのです。
ボケネタを考えてくれる相方が居なくなったら、仕事できないんですよ。
これが今の日本の政治の野党に、そっくりそのまま当てはまります。

ボケネタというのは、お客さんが笑えるような面白おかしい話や言動ですが、政治の世界においてはこれは、国民が賛成できるような理にかなった、国民に害がなく得がある政策・法案という事になります。
野党にはこれを作る能力が無いんですよ。
だってそんな事しなくても、相方の自民党がいつもネタを考えてボケてくれましたから。
それに対して大げさに「なんでやねん!」と突っ込むだけで、お客さんが笑ってくれていたんですよ、昭和の時代はw

でも今の時代は違うのです。
お笑いの世界でもボケとツッコミが明確に決まってないコンビが居たり、ツッコミ役がボケる事も珍しくないわけです。

その昔、「いいとも」で爆笑問題のツッコミ役であり、ネタを考えるのはいつも相方の太田光であった田中が、「おれ、面白い事言えないからなぁ・・・」とポロっと言った事があります。
それは田中の本心というか、真剣な悩みだったのでしょう。
その自虐的な言葉が逆に珍しくウケたわけですが、野党はこれを笑えないでしょう。

爆笑問題の田中の抱えている悩みは、そのまま今の日本の野党が抱えている問題と同じだからです。
田中はそれでも自分が思っているほど、詰まらない人間でもないし、司会進行やそれに伴う的確なツッコミなどの才能があったので、今でも生き残る事ができています。

自民党ももともとは2つの保守政党が合併してできた党ですが、今日に至るまで一部の人間が離党して新しい政党を作った事はあっても、解党に至った事はありませんし、党名を変えなければいけないほどピンチになった事もありません。
ずーっと与党であったわけでもないです。
それは一重に、ネタが作れるからです。
かつての野党第一党であった社会党は、いまや見る影もなく、それに代わる民進党もボロボロです。
民主党時代には一度政権を取ったにも関わらず、すぐに取り返され、あげくに党名を変えなければならないほどピンチになり、それでも泥舟状態は改善できていません。
ツッコミしかできないからですよ。
ツッコミしかこの期に及んでもしないからです。

今回の解散に対して、「なんでやねん!」と突っ込むのは当然でしょう。
むしろ誰も突っ込まなかったら、それこそ自民一党独裁の好ましくない状態ということになりますから。
しかし突っ込むだけではダメなんですよ。
「なんでやねん!」と言いつつ、自分もすかさずボケるんです。
つまり大義や争点が無いと突っ込むばかりで、自民党がボケるのを待ってるようじゃダメって事です。

てめーで大義や争点を作ろうとなぜしないのですか?
森友・加計じゃないですよ?
北朝鮮問題や、ここ最近多い異常気象などの自然災害への対応、未だ解決してない原発問題、そして超高齢化社会や少子化など、いくらでも独自のネタを作れる要素はあります。
なのにそれをやらずに、「なんでやねん!」「モリトモガー、カケイガー」。
お客さんはそれにもう飽きているんですよ。

「(σ・∀・)σゲッツ!!」とか「残念!」とかひとつのネタだけの一発屋で終わりたいなら、それでも良いでしょう。
でもお笑いの世界と同様、政治の世界で国民の支持を得る、得続けるには新しいネタを考えなければ生き残れないのですよ。

公明党や共産党のように、一部のカルトなお客さんだけ大爆笑してくれればいい。
その結果、テレビに出られなくても全国区で有名になれなくても構わないというなら話は別です。
そういう芸人さんも居るでしょうし、それはそれで必要なのでしょうから。

でもそれではM1グランプリは取れないんですよ。
いつまでも「モリトモガー、カケイガー」と同じ事ばかり言って、しかも北朝鮮に対してどーするのか?はスルー。
それじゃ誰も笑ってくれないんですよ。

衆議院選挙ってのは、言ってみればM1グランプリが開催されるようなものですよね?
準備が出来てない、いま面白いネタが思いつかないじゃ済まないですよ。
本気でグランプリを取る気があるなら、てめーで新しい面白いネタを考えて、お客さんに披露しなさいよって事です。

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