ぜかまし

俺ひとりが投票したところで、日本の政治が変わるわけではない。
良く聞く言葉で、確かに正しい言い分のように聞こえます。

しかし何も変わらない、あるいは自分の望まない方向へ変わるのを阻止できないのは、本当に「俺ひとり」だけが投票に行かなかった場合です。
「俺ひとり」と思う人が10人・100人・1000人と居れば、それは選挙結果に大きく関わってきます。

日本は日本人であれば誰でも政治に参加できる国ではありますが、実際問題、政治家になれるどころか立候補できる人ってのは限られます。
なぜなら、政治家ってのは落選したら無職なわけで、収入0になるからです。
だから代々政治家とか、あるいはタレントとか弁護士とか個人事業主であったり、十分な貯蓄があって仮に1年仕事が無くても食うに困らなかったり、あるいは落選してもすぐに仕事に復帰できたり、とにかく普通の食うのがやっとのサラリーマンとかにはとても挑戦すらできるものではありません。

しかし選挙の投票は、誰でもできます。
今の日本はー　政治ガー　安倍ガー　いや反日左翼のクズどもガーとか言ってても、投票に行かなければ言う資格すらないと思いますね、私は。
これは「投票に行かなくても政治に口出す権利はある」みたいな事をほざいた、新聞記者なのか評論家なのか教授なのか知りませんが、アホが話題になっていたので余計にそう思いましたね。

世界にはこんなにかわいそうな人達が居ます、だからみなさん募金して下さい
と言っておいて自分は1円も募金しないとか、
戦争はこんなに悲惨です、絶対に阻止しなければなりません
とか言っておいて、自分は相反する勢力に暴力で立ち向かうとか、
とにかく言ってる事とやってる事が一致しない人ほど、信用も支持もされません。

これと同じです。
投票にすら行かないのに、政治に関してあれこれ偉そうに述べたって、誰も聞いてくれないし、ましてや賛同などしてくれないでしょう。

自らが率先して、手本を示したり、自分ひとりでも自分の主義・主張に沿った行動を取ったりする人じゃないと、他人の信用や支持は得られないのです。
また、日本ではあれこれ主義・主張する事すら「自己中」であり、良くない事とされる風潮があります。
自らは一切語らず、自らの行動のみで何かを示す。
そういうのが一番日本人にはウケます。

江頭2：50は、震災の時に誰にも何も言わず、自費で一人で援助物資をトラックに積んで運転して届けたという話があります。
どこぞの有名人のように、周りに言いふらしたりテレビの取材班を引き連れて行ったりせずに。
だからこそ、江頭2：50は一見すると下品でアホな芸人であるにも関わらず人気が高いのです。
何か言えば、それが名言になるのです。
だって誰にも押し付けたりしてないし、自らが率先して行動してますからね。

右翼も左翼も、保守も革新も、政治家や偉そうな事を言うみなさんは、見習って欲しいです。

私はこういう人こそが、もっと評価されるべきだし、こういう人にこそ政治をして欲しいと思いますね。

ともかく投票に行かないような奴は、自民支持者でも野党の支持者でも、愛国ファシストでも反日リベラルでも、何も言う資格がないんですよって話です。