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差別とは何か?

「差別」や、あるいはそれから派生し、最近流行している「ヘイトスピーチ」。
正しくその意味を理解し、使っている人は少ない。

ひとつ例をあげよう。

・このハゲー!
・このデブー!

片方は差別であり、片方は差別ではない。
違いが分かるだろうか?
ちなみにどちらも、相手は本当にハゲだったりデブだったりするものとする。

答えは「このハゲー!」が差別だ。

理由を説明しよう。
「ハゲ」というのは、遺伝的なものや、あるいは病気や病気の治療の過程で本人が望まなくても、そうなってしまうものだ。
抗がん剤による治療の副作用で、頭髪が抜け落ちるのは有名だ。
一方で、「デブ」というのは、いくら食べても太らない人、あるいはちょっとでも食べるとすぐ太ってしまう人など個人差はあるが、基本的には自分でコントロール可能である。
「デブ」な状態というのは、自分の意思の弱さなど、自らの責任だ。

このように、自らの責任があるかどうか。
これが一番重要なのだ。
「事実」であれば、差別や名誉毀損にならないかと言えば、そうじゃない。
そこが分かっていないから、能力を正当に評価した結果、何かの試験に落ちました、出世できませんでしたって場合でも、差別だと言えば通ってしまう、あるいは通ると思ってる人が居るのだ。
きっと女性だから出世できないんだ、日本人じゃないから落とされたんだというように。
もちろん、相手にはっきりと「女性なので出世させません」とか「日本人じゃないので不合格です」と言われたのなら、それは立派な差別である。
なぜなら、女性である事は本人の責任ではないし、日本で生まれ育たなかった、日本人の両親の元に生まれなかった事は、本人には何の責任も無いからだ。

とはいえ、国籍というのは変えられないものではない。
外国人の両親から生まれたり、日本で生まれ育っていなくても、元の国籍を捨て、日本国籍を取得する事は可能だ。
従って、外国人参政権を認めないのは「差別」ではない。
元の国籍を捨て、日本国籍しか持っていないのに、元が日本人じゃないから、日本人の両親の元に生まれていないから、という理由で参政権を与えられないのであれば、それは「差別」だ。

なぜこんな簡単な理屈が理解できない人が多いのか?
それは「差別」というものが、人間の本能に基づくものだからである。
人間を含め、この地球上の生命というのは、等しく「生存競争」というのをさせられている。
それに勝ち抜くためには、より優秀な異性と交配して、より生き残れる確率の高い優秀な遺伝子を残さなければならならい。
そのためには、我こそが優秀なオスである、メスであると示さなければならない。
「いじめ」が無くならないのはこの為だ。
そしてあいつより俺の方が優秀だと見せる行為が、まさしく「差別」に繋がるのだ。

豪華な羽を持つ事で知られる孔雀だが、あれはオスがメスに、より優秀なオスであると示すために、そう進化したと言われている。
こんなに目立つ格好をしていても、俺は生き残れるぐらい強いぞと。
しかしこの孔雀の羽は、自分の努力で豪華になったり貧相になったりするものではなく、生まれつきである。
にも関わらず、貧相な羽のオスはメスと交尾できない。
孔雀のメスは貧弱な羽のオスを「差別」しているわけだw
ちょうど、人間の女性がイケメンを選ぶのと同じようなものだろうか。
全員がそうだとは言いませんがね。

下品な言い方だが、イケメンばかりに股を開き、ブサメンとは会話もしないし、近づくことすらしない。
これは立派な「差別」なのだが、それを「差別」だという人は女性にはもちろん男性にも居ないw

なぜなら顔の造形は生まれつきであり、自分の努力で変えられるものではないからだ。
もちろん女性であれば化粧したり、ダイエットしたり、あげくに整形という最終手段に出れば、ある程度は良くできる場合もある。
男性でも、ブサメンだからと何の手入れもせず、ボロボロ・ヨレヨレのロクに洗濯もしてないような服を着て、風呂にも入らず歯も磨かず、とにかく臭い。
そういう人は嫌われて当然であろう。
最低限の努力という自分の責任を放棄しているわけだから、女性が選んでくれなくても差別だとは言えない。

偉そうに言ったが、私自身も正しく差別という言葉を使えているか、本当の意味でのヘイトスピーチをしていないかと言われれば、自信はない。
ただ、だからといって、言葉の使い方や意味を正しく理解したり学ぼうという努力をせず、感情の赴くままに、自分の都合の良いように使っている連中のようには、なりたくないし、なっていないとは思っている。

自称左翼だのリベラルだのは、ここをもう一度考えて欲しいという話。
簡単に「差別」だの「ヘイトスピーチ」だの言う前に、「これは本当に差別と言えるだろうか?」「本当にヘイトスピーチだろうか?」と考え、その上で発言すれば今よりは多少は支持されたり賛同される事も増えるかもしれませんよって話。
なぜなら、きちんと考えたうえでの発言であれば、「どこか差別なんだよ」と突っ込まれても、「これこれこういう理屈で、これは差別になるでしょ?」と言い返せるから。
それがぐぅの音も出ないほどの正論であれば、賛同されないにしても批判はされなくなるでしょう。

橋下弁護士に、散々マスコミがやられたのは、これが理由でもある。
何も考えずに「差別」だ「ヘイトスピーチ」だ「言論の自由の侵害だ」言えば、誰にも言い返されなかった。
ところが、「どこかどう差別なのか?」「どの部分がどういう理由でヘイトスピーチになるのか?」と言い返されると、口ごもってしまう。
弁護士という職業柄、相手は法律にも権利の定義にも精通している。
それらの知識が無いから言い返せないのではない。
それらを便利な免罪符として、正しい意味や定義を知ろうともせずに使ってきた怠慢が招いた事、いわば自己責任だ。
橋下さんが、政界から身を引いた時に、マスコミの連中はさぞかし胸を撫で下ろした事であろうw

橋下さんほどではないが、菅官房長官も最近ではなかなか手強い。
菅さんは法政大学法学部卒という、少なからず法律や理屈や理論というもの学んだ人だから、弁護士とか裁判官とか、検察とかの出身でないにも関わらず、どこぞのヒステリー記者をあしらえるのだろう。
ちなみに法政大学というのは、その名の示すとおり、法律が専門、得意分野の大学である。
最近は知らないが、東大・京大、私立であれば早稲田や慶応などと並んで、法律に関する仕事を将来したいなら、司法試験を目指すなら、行くべき大学の候補に必ず入っていたほどだ。
まぁさっき見たら、最近は司法試験合格者は少なくなってしまったようですがw

新聞社にも、こういった法律系に強い一流大学の出身者は大勢居るはずなのだが、なぜ大学で学んだ事が生かせないのか?
忘れてしまうのか?

ここ最近のこういう人達の言い分は、まったく根拠のない、屁理屈にすらなっていないものばかりだ。
もう一度、初心に立ち返って勉強し直す事をお勧めします。

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