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三遊亭園楽が嫌い

日曜日といえば、「笑点」です。

私も「笑点」は好きで、時々見ます。

私は「笑点」のメインコーナーである「大喜利」のメンバーの中で、三遊亭園楽が一番嫌いです。
なぜなら、政治のブラックジョークしか言わないからです。
ちなみに一番好きなのは、三遊亭小遊三さんです。
下らないが悪意が無い、本当に笑えるジョークが多いからです。

私は常々、芸能人は「政治的発言はすべきでない」と思っています。
なぜなら、芸能人というのはより多くの人に好かれること、少なくとも嫌われないことが大原則だからです。
政治的な思想・信条というのは、同じ国の同じ民族であっても、千差万別です。
親兄弟でさえ異なる事も、珍しくありません。
つまり政治的な発言というのは、必ずしも好かれるとは限らず、むしろ嫌われる事の方が多いからです。

昔の芸能人というのは、決して「政治的な発言」はしませんでした。
この理屈を理解していたからです。
ところが最近の芸能人は、大御所と呼ばれる人達ですら、平気で政治的発言をします。

そうは言っても、落語など昔の芸能には、政治的なブラックジョークが沢山あったじゃないか?
と思われる方も居るでしょう。
これが許された、ウケたのには理由があります。
それは江戸時代以前の政治家というのは、武士だったからです。
武士というのは、現代の政治家・議員のように庶民の支持を得てなったわけではありません。
単に武士の家に生まれたというだけです。
それなのに、民衆を一方的に支配していたわけです。
だから特に庶民の芸能である、落語などでは武士や幕府の政策を批判するような、ブラックジョークがウケたのです。
それを言って嫌われる事が無かったのです。
なぜならお客さんである庶民にとって、武士や幕府は自分達の信任なく勝手に権力を握って振りかざす敵でしか無かったからです。

でも現代は違いますよね?
与党の政治化だろうが、野党の政治家だろうが、親日愛国者だろうが反日売国奴だろうが、左翼だろうが右翼だろうが、保守だろうが革新だろうが、みな選挙で国民の支持を得て当選しているわけです。
つまり誰かを批判すれば、その誰かに投票した、支持した人をも批判してるも同じなわけで、そういう少なくない人達の反感を買うのは当然なのです。
こんな簡単な理屈すら分からない奴が多すぎる。

だから私は、その代表格とも言える現在の三遊亭園楽が嫌いなのです。
それでも歌丸師匠が司会をやっていた頃は、まだ良かったですよ。
基本的に「腹黒」という自虐をネタにしたり、あるいは歌丸師匠をいじる事で笑いを取るスタイルがメインで、政治的なジョークは殆ど言わなかったですからね。
でも今の園楽はダメです。
面白くもないし、悪意しか感じません。
それでも、与党も野党も等しく批判するようなジョークであればまだ良いのですが、マスゴミのように偏った一方的な批判しかしません。

歌丸師匠が、一番仲が良いと思われていた、先代司会の名前を継いだ6代目園楽を選らばなかったのも、そこを見抜いていたからなのかもしれません。
落語はより多くのお客さんに笑ってもらうものであり、政治への不平・不満を言う場所ではないと。

園楽をはじめとする芸能人のみさなん、ここをもう一度良く考えてみて下さい。
あなたがたは政治評論家でも思想家でも、庶民の代弁者でもなんでもないのです。
そういう事がしたいなら、芸能人を止めて議員になれば良いのです。
山本太郎とか、私は好きではありませんが、芸能人をきっぱり辞めて、選挙できちんと当選するという筋を通して物を申すその姿勢は評価しますし、簡単に政治的な発言をする大御所芸能人よりよっぽど偉いと思いますね。
だから彼は稀に、嫌われてるネットでも「ぐぅ正論www」と評価されるような発言ができるのです。

そんな事を、さっき「笑点」を見てて思ったという話w

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