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売れるもの作り

車であろうと、電化製品であろうと、あるいは何か形がある商品でなく、旅行や興行スポーツなども、全ての商売において、売れる商品(サービス)というのは、「使う人(利用する人)の身になって考えられていること」が一番重要です。

日本製品が車でも電化製品でも、あるいはアニメみたいな文化でも、世界で高く評価されたのは、この「使う人の身になって」が世界のどの製品よりも考えられていたからなのです。

高性能だったり低価格だったり、それらも「使う人の身になった」結果の一部に入りますが、それ以上に「使いやすい」「操作しやすい」「わかりやすい」などがあったからです。

世界中で日本車が売れるのに、脅しまで使って売ろうとがんばっているアメリカ車は売れない。
それは「使う人の身になった」車を作ってないからです。
右ハンドルの国にも左ハンドルのまま輸出する事に、それが一番あらわれていると言っても良いでしょう。

和風総本家でたまに「世界で見つけたMADE IN JAPAN」というのをやりますが、あれでも海外のユーザーが一番関心するのは、その性能ではなく、とことん「使う人の身になって」作られているところです。
取材をされた製造元の職人の誰もが共通して言う、考えている事が「使う人の身になって」作っているという事です。
だからこそ、高い評価を得られるのです。
ぶっちゃけ、性能や価格や機能というのは二の次です。
「使う人の身になって」作れば、それらは自然とついてくるものなのです。

日本は「他人がどう思うか?」というのを重視する民族性があります。
「思いやり」ですね。
それを伝統的に重視する民族性が、ものづくりにも生かされているのです。
だから上辺だけを真似た中国や韓国の、「使う人の身になって」作られていない製品の評価が低いのです。

とはいえ、人の価値観というのは千差万別なので、必ずしも自分が良いと思ったものが、他人も良いと思うとは限りません。
ですが少なくとも、「俺だったらこんなもん買いたくないわwww」と思うような製品は、お客さんもそう思うでしょう。

見た目が良いとか、安く作れるとか、他の売れた商品を真似たとか、そういう糞みたいな理論で作られた商品ばかりなのが今の世の中です。
以前もめちゃくちゃぶっ叩きましたが、ぐらぶるのブラウザ版のメニュー表示の改悪とかですね。
とてもじゃないけど、「使う人の身になって」変更された仕様とは思えません。

つい最近、ニコニコ動画のアップデートが叩かれたのも、「使う人の身になった」アップデートでは無かったからです。

いくら高機能でも高性能でも低価格でも、操作が面倒だったりわかり難かったりしたら、帳消しどころかマイナスになるのです。
ロクに使われない余計な機能ばかりが沢山ついていて、肝心のよく使う機能が低品質とか低性能とか。

ゲームも同じです。
薄い中身を、派手な演出だの絵柄だの声優だのでごまかしているものの何と多いことか。
作り手は本当にこのゲームになら、俺だったら何十万も課金しちゃうわwwwと思ってるんでしょうか?
思ってないですよね?
実際、何十万も何百万も課金してるユーザーを見て、「こいつら馬鹿だなwww」と笑っているでしょうw

もちろん予算や納期などといった制限が、世の中の企業の作る商品やサービスにはあるわけで、必ずしも100%使う人の身になった商品を作るのは難しいし、不可能ではあると思います。
ですが、それらを言い訳にして、手抜きをしてないですか?って事を言いたいのです。

製品が売れないと思ったら、てめーで客として使ってみる、利用してみる事です。
予算を使って、市場調査とか、そんな事をやる前に、まずてめーで使ってみろと。
「こりゃ、売れなくて当然だわwww」と思える部分が多々出てくるでしょう。

多少高くても、機能が少なくても、性能が悪く・・・ては売れないでしょうが、とにかく「使う人の身になって」作られたものってのは、売れるし、そうじゃないものは売れないのです。

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