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言葉と食事

人間の文化の中で、最も重要なのは、「言語」と「食事」である。

人種や民族が違う者同士が、最も早く打ち解けられるのは、相手の「言語」を話し、同じ食事を食べる事である。
これは日本が外交でもっとも重要する方法でもある。
有名なのは、小泉元首相が国際会議で外国を訪れた時に、他の国の首脳がみな晩餐会などで自国の料理を注文するのに対して、小泉元総理だけは、タイで「トムヤンクン」を頼み、タイの国民に絶大な好印象を与えた事などがある。
他にもインドではカレーをわざわざ食ったとかもある。
また言語に関しては、イラクの日本大使館がわざわざわイラク訛りのアラビア語でスピーチしたかなんかで、高い評価を現地の人から得たというのもある。

フィリピンに災害援助で行った日本の国際救助隊の人が、フィリピンの標準語だと思われ、実際に公用語でもある「英語」ではなく、昔から現地にある「タガログ語」で、現地のテレビのインタビューに答えた事で、その活動内容と相まってフィリピンの人から非常に高い評価を受けたという話もある。

このように「言語」、それも「方言」なども交えた本当に現地で使われているもの、そして「食事」の2つが、最も重要であり、逆にそれ以外の宗教だとか価値観だとか風習の違いや、肌の色などの見た目の違いなどは、実際には「ささいな問題」でしか無いと言う事だ。

これは人間が、同じ言葉を話し、同じ食い物を食う奴を、仲間と認識する動物だからだ。
まだサルだった時代の名残だ。
人間は肌の色など見た目の違いで、日本人か外国人かを区別する「能力」があるが、サルにそこまでの能力があるかは疑問だ。
そもそも人間以外の動物は、種族を超えて友達になれる事が多々ある。
犬と猫を両方飼っている人で、まるでそれらが兄弟のように仲が良いのを見てる人も居るだろう。
つまり人間より「知能」が劣る動物は、「見た目」で自分と同じ種類の動物か、違う種類の動物かを区別しきれないのだと思う。
この理屈からいくと、サルも同じような体格や姿の別種に出会っても、恐らくは自分と同じ「ニホンザル」なのか、あるいは「チンパンジー」なのか「ゴリラ」・・・はさすがに大きさが違うので、もしかしたら自分と同じでは無いと分かるかも知れないが、判別できていない可能性が高い。
ではどうやって仲間とそれ以外を区別しているのかといえば、やはり同じ「文化」を持つかどうかだろう。
それが具体的に「言語」ではないが、例えば仲間同士の「鳴き声」による合図だったり、あるいは食っているもので判別するのだと思う。
同じ群れのメンバーなら当然、みな同じ「鳴き声」の合図を承知しているし使うし、毎日同じものを食っているはずだから。

その名残が、進化した人類にも残っているのではないかと思うのだ。
だから同じ言語を話し、同じものを食っていれば、多少見た目が異なっても「仲間」というか「親近感」を持ってしまう。

欧米のように、「お前らと同じもんなんか食えるかwwwこの野蛮人どもめwww」とか「俺らの言語の方が優れてるんだから、お前ら今日から英語で話せよwww」とかやってるようでは、いつまでたっても真の友好など築けないって事だ。
価値観の押し付けなどと言われるが、その要因はひどく単純で、同じ言葉を話そうとしない、同じものを食べようとしない、これだけなのだ。
日本は敗戦国であったために、外国に自分たちの価値観、「言語」や「食事」を押し付けるような横暴ができなかったというのも、幸いしているのだろ。
だが、日本が戦争で負ける前から海外に移民した「日系人」達も、現地の言葉や食事に合わせる努力をしたので、受け入れられ、今では日系人は非常に高い地位を得られるまでになったというのがあるので、伝統的にそういう真理を知っていたのかも知れない。

ともかく海外で仕事でも移住でも、長く滞在するような事がある人は、言語はもちろんだが食事に関しても十分に用意しておいた方が良いという事。
それ以外のその国や地域独特の風習等は、現地に行ってから学んでも遅くはない。

関西弁を話し、関西地方の味付けを好む外人の方が、恐らく首都圏育ちで東京弁しか話せず、関東地方の味付けの方を好む日本人より、関西の人には受け入れられるし仲良くして貰えるだろうw

日本の外交官の間に、そういうマニュアルがあるのかどうかは知らないが、少なくともこの点においては非常に優秀だと言える。
日本のマスゴミは決して報じないし、評価しないだろうがねw

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