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仮想通貨に投資するのはアホ

何度も言っているが、仮想通貨を買う奴はアホである。

その理由を説明するには、まず「そもそも通貨とはなんぞや?」という事を知らなければならない。

通貨というのは、人類が誕生してからあったものでないし、文明が興ってすぐに出現したシステムでもない。

この世界は生き残りゲームのようなものである。
人間も含めた全てのプレイヤーは、食べなければ生きていけないという共通のルールがある。
なので全ての生命体プレイヤーは、いかに効率良く食料を確保するかという事に、全力で取り組んできた。
世代を超え、長い年月を掛けて特定のパラメータをアップ=DNAの変化=「進化」させる事で、勝ち残ってきたわけだ。

人間は、パラメータ的には最弱の部類に入る。
にも関わらず、このゲームの覇者として君臨できているのは、この基本的な「食料調達」を最も効率良く行える方法を手に入れたからだ。
それは「農業」という話ではない。
人間が唯一他の生命体より優れているパラメータである「知能」のことだ。
人間は、キャラクターメイクの段階で、それまであまり重要視されてなかった「知能」にほとんど全振りした。
これによって、「道具を作る」や「過去の経験や編み出した技術を後世に、より正確に細かく伝える」などなど、多くのほかの生命が持っていない「スキル」を手に入れる。
この「スキル」を使う事によって、食料調達というクエストのクリアに一日を費やすのが当たり前だった糞ゲーの遊び方から、抜け出す事ができたのだ。

つまり「食料調達」以外のクエストや行動ができるようになった。
この他の生命体が今まで遊べなかったクエストやコンテンツのひとつが、「物々交換」だ。
しかしこの「物々交換」には大きな問題があった。
それは対戦ゲームなどと同じように、相手が居なければできないこと。
また相手と自分のレベル差や操作技術に差がありすぎると、面白くないということだ。

全てのプレイヤーにいつでも、そして同じぐらいの実力の相手と対戦できるようにするために編み出されたシステム。
それが「通貨」だ。

「通貨」は「物々交換」をいつでも誰でも遊べるコンテンツへと、進化させたのだ。
「通貨」はこの例えで言えば、「明日は必ずお前と対戦してやるから」という「約束」や、あるいはどんなレベルのプレイヤーも取り揃えていて、いつでも相手してやれる組織との対戦ができる「権利」のようなものだ。

つまりそれ自体は自分と同レベルの、白熱した面白い戦いができるプレイヤーという実態ではないのだ。
お金それ自体は食えないわけだ。

それがいつでもどこでも確実に、食い物と交換できるという「信頼」や「保障」の付いた「権利」でしかないのだ。

つまり「通貨」はどんなに「いつでもどこでも食料と交換できますよー」と言ったって、「信用」や「保障」が無ければ、ただの紙キレと同じなのだ。
現実世界の通過は、これを「国」という人類の社会でもっとも大きくて、もっとも力がある組織が「保障」しているので、価値があるわけだ。
だから戦争や自然災害などで、「国」が傾いたり、「国」そのものが無くなってしまったりすると、単なる「紙キレ」に戻ってしまうのだ。

日本人は70年前に、それを身をもって体験したはずなのだが、残念な事にバブルが弾けるまで、その事をすっかり忘れてしまっていたというわけだ。
そして今現在、また戦争やバブルの体験を忘れて、仮想通貨なんてもんに熱中している。
まじで馬鹿なの?と思う。

「国」という人類の社会で最大にして最強の組織が「保障」してるわけでもなく、しかも紙キレすら発行されず、電気エネルギーの供給が経たれれば、跡形も無く消えてしまう単なるコンピュータの「データ」に、どうして何百万も払えるほどの「信用」ができるのか?
仮想通貨なんぞに投資してる奴は、課金ガチャゲーに何百万も注ぎ込んでる奴らを馬鹿にできないよ?w
やってる事は同じようなもんだからね。

つまり「仮想通貨」には「信頼」や「保障」がまったく無いと言って良いほど欠けているものであり、したがって「通貨」とは呼べないのだよ。

仮想通貨の前進のようなものに「クレジットカード」がある。
クレジットカードって、不正に他人に利用された場合、その分の支払いはしなくて良いって制度があるって知ってるかな?
私もクレジットカードに関わる仕事をした事があるので、知っているのだけだけどね。
だからこそ、クレジットカードは、仮想通貨と同じような性質を持っているにも関わらず、システムとして機能してるわけ。
仮想通貨にそのような制度ありますか?
ハッキングされて所有する仮想通貨を盗まれた人達に、取引所や発行元が現金をそっくりそのまま返してくれましたか?
某取引所は全額返金するとか言ってますが、まだそれが実施されたというニュースは聞きませんよね?
件の事件のターゲットになった仮想通貨の発行元は、犯人の追跡や盗まれた仮想通貨の換金停止の措置を止めたって、さっきこの事件の特集を、まるでハッカー戦争みたいに面白おかしく脚色してやってたテレビのドキュメンタリー(?)でも言ってましたよね?
その程度のものに、よくもまぁ未だに投資する馬鹿が居るもんだということ。

ビル・ゲイツが「仮想通貨に投資する奴は馬鹿だwww」と言ったというニュースも最近あった。
ビル・ゲイツは腐ってもプログラマーだ。
理論的な思考ができる人って事だ。
そういう人から見たら、「仮想通貨」なんてシステムはプログラムできないか、あるいは不具合だらけのシステムである事は、すぐに分かる。
実際のコンピュータシステムの話じゃない。
その仕組み自体が、あり得ないしおかしいと言っているのだ。

仮想通貨ってのは、言ってみれば通貨ではなく、株式や為替なんかと同じく、「チキンレース」ゲームだ。
崖に向かって、フルスピードで車を走らせ、誰が最後までブレーキを掛けないか、誰が一番ギリギリの所で止まれるか、それを競うゲームだ。
株や為替ってのは、それでもおぼろげながらでも見える人には「崖」の端が見えるが、仮想通貨は誰にも「崖の端」が見えない。
だから多くの人間が、簡単に崖から落ちてしまうのだw

バブル崩壊やリーマンショックやサブプライムローンや、あるいは第二次大戦の切欠になったニューヨーク株式市場の大暴落。
これらの原因を言い表すのに「信用不安」という単語がよく使われる。
仮想通貨にはこの「信用不安」どころか、「信用」そのもが無いと言っても過言ではない。
発行元に「国家」に匹敵する「力」が無い、現実の通貨では行われている偽造防止のための工夫すらも、一切行われてないと言っても良い。
だから簡単にハッキングされて盗まれて、資金洗浄されて、犯人一人が、あるいは犯罪組織が大儲けして、多くの投資家が泣き寝入りするような事態が、いとも簡単に起こってしまったのだ。

われわれ人類は、キャラクターメイクで「知能」に全振りするという新しいスタイルを生み出した。
そしてそれによって、様々な「スキル」を手に入れた。
しかし10万年の間に、どうやらその「スキル」の一部を活用できなくなってしまったようだ。
すなわち「歴史に学ぶ」ということw

「歴史に学ぶ」というのは、誰が悪いとかどちらが正義だとか、そういう事を議論するためのものではない。
これもゲームに例えるなら、アドベンチャーゲームなどで、以前どこでどの選択肢を選んだらゲームオーバーになってしまったかを覚えていて、次に同じ選択肢を選ばないようにして、ゲームクリアにより近づくために使う「記憶」のようなものだ。
「あなたの前に3つに分かれた道がある。どれに進みますか?」に対して「左に進む」をしたら、落とし穴に落ちてゲームオーバーになってしまったというのを、「左に進むなんて馬鹿じゃね?www」とか「左に進んでゲームオーバーになったお前には、罰金として障害俺に謝罪と賠償をする義務があるwww」とかやってるうちは、いつまでたっても正しい道には進めないでしょうねってこと。

祖先が残した遺伝子レベルで「知能」に全振りするというキャラクターメイク方法や、それによって得られた「スキル」の詳細や使い方などを懸命に残して伝えてるのに、それを見ない・聞かない・活用しない。
こんな事をしていれば、いずれは別のキャラクターメイク方法を思いついたプレイヤーによって、人類はゲームの覇者の座から引きずり下ろされるか、あるいは自ら自滅して消えてしまうだろう。

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