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ホラー映画と人生

主に東洋の世界には、「輪廻転生」という「人は死んでもまた生まれ変わる」という考えがある。

もちろん科学的に証明された事ではないので、真実かどうかは分からない。

人間の本体・・・というかすべての生命の本体である「魂」というのは、永遠の存在であり、肉体が死滅してもまた別の肉体に転生して、人生を繰り返すみたいな考えだ。

さて、スピリチュアルの世界の人は、この「転生」という行為は「魂の修行のためである」と説く人が多い。
だが私は違うと思うw

人間として生きれば、どんなに恵まれた人生を送っても、痛かったり苦しかったり辛かったりする経験は少なからずするものだ。
それらが、魂にとっても同様に「苦痛」をもたらす「負」の感情であると考える事が、そもそも間違っていると思うのだ。

人間はなぜ「ホラー映画」とか見るのか?
人生と違って、ホラー映画を見るか見ないかは自分の意思で、完璧に選択できるし避ける事も可能だ。
にも関わらず、「怖い」という負の感情を引き起こす事を目的に作られた「娯楽」が存在する。
そしてそれらを多くの人が見る。
おかしくないか?w

私は「負の感情」と言われているものは、実は料理の味に例えれば「辛い」とか「苦い」とかと同じだと思っている。
漢字も同じだしねw
辛い料理や苦い味は、感情とは違って「おいしさ」のひとつとして考えられている。
つまり感情というのは、料理の味と同じで、好き嫌いこそあれ、それらは良い悪い、正負で区別するのは間違いなのだ。

甘い物が好きな人でも、そればっかり食ってたら、飽きる。
同様に、「喜び」や「幸せ」や「快感」とかも、そればっか味わってたら飽きるし、薄れてくるわけだ。

人(の魂)は自ら望んで、その家庭に産まれてくると言われている。
なぜ障害児になったり、虐待で殺されるような危険のあるクズ親の元にも望んで産まれるのか?という疑問に対して、「魂の修行」だからと言われると、なんとなく納得してしまう。
でも違う。
実際は、辛い物が好物な人が居る、ホラー映画が好きな人が居るように、「負の感情」と言われているものを、より多く味わえる人生の方が好きな魂も居るという事だw
魂の状態ではなく、肉体に宿った生きた「人間」状態でも、「マゾ」という言葉があるように、痛かったり辛かったりする事が好きな人も居るわけでw

つまりもし本当に、永遠の存在である「魂」という人の意識や本体があったとして、それらが前世・現世・来世と言われるような「転生」を繰り返しているのだとしたら、それは「修行」ではなく、単なる日々の「食事」や「娯楽」に過ぎない可能性の方が高いと私は考えるのだ。

「食事」はそれでも生きるために必須の行為であるから、「意味」はあるが、「娯楽」に関しては特に「意味」は無いだろう。
つまり「転生」に「意味」を求める事自体が間違いなのだ。

ただ別に「修行」という「意味」を説く事自体は否定しない。
「宗教」というのは、もともとは自らを戒めて、よりよい生活や人生を、より多くの人が送れるように生まれたものだからだ。

小さな子供が、お母さんに「好き嫌いしないで食べなさい」と言ってるようなものなのだ。

負の感情というのは、それはあくまで「肉体」にとっての話でしかない。
「魂」というものがあるとしたら、それにとっては「負の感情」というのは「辛い食べ物」や「ホラー映画」と同じでしかない。

もっとも、「魂」なんてものは存在しない、「意識」なんてものは幻想であって、人間は死んだらそれでおしまいというのが真実であれば、「肉体」が拒絶する「負の感情」は避けるべき事である。
健康に長生きするためには、それらは極力経験しないに越した事はない。

でもスピリチュアルな観点から見れば、それらは別に無理に忌避するものではない。
マゾという性癖(?)も、別におかしな事ではなくなる。
単に辛いものが好きとか、ホラー映画が好きってのと同じなだけなのだから。

内戦が続く危険な国や、貧困にあえぐ国に自ら望んで産まれてくる「魂」があっても、何ら不思議はない。

ちなみに私は、魂が人間をはじめとした様々な生物に宿るのは、単なる「娯楽」であると思っている。
人生劇場を自ら演じて体験する事を、単に楽しんでいるだけだと思っている。
なぜなら、魂とか幽霊の状態で、他人のソレを見るより、遥かに楽しめるからだ。

音楽が好きな人が、自らも作曲したい、演奏したいと思ったり、演劇の好きな人が見るだけでは飽きたらず、自らも演じてみたいと思うのと同じ事だ。

私はこれが「輪廻転生」の真実だと考える。

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