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バブル経済から何も学ばない日本のアニメ業界

日本のアニメ業界というより、KADOKAWAなど版権元について主に言いたいこと。

今の日本のアニメ業界は、かつての高度経済成長・バブル期と同じ状況だ。
江戸時代の浮世絵のごとく、国内で細々と作っていたものが、実は世界的にとても珍しく貴重なもので、世界に売れまくっている。
いわば世界という巨大な市場を手に入れて、急成長し続けているような状態だ。

昔はアニメといえば、今のように1季節で終わる12~13話とかいうショボイものじゃなくて、24話や48話の半年や1年単位で放映されるのが当たり前だった。
サザエさんやドラえもん、ちびまるこちゃんやクレヨンしんちゃん、あるいはポケモンみたいに数年~数十年もずーっと続く作品などが今現在も残っているのを見れば分かると思う。

ところが、アホなやつ等はこのアニメバブルで、日本のバブル経済期と同じような事をやってる。
とにかく次から次へと新製品を作れば売れる。
品質なんぞ二の次で、とにかく新しいものをどんどん出せという感じだ。

これが日本の企業の質を落とし、バブル崩壊後にどうなったか知らないのだろうか?
本当に、人間というのは歴史から学ばない愚かな生き物だとつくづく感じる。

原作付だろうが、オリジナルだろうが、いくら売れるからといって玉石混在で、とにかく次から次へと新しいものを作れ作れでは、いずれ訪れるであろう市場の飽和、アニメバブルの崩壊や他国が技術的に追いついた時に、どんだけの損害を蒙るか。
内部留保がいくらあろうとも、10年も20年も今の規模の社員を養え続けるのかって話だよ。

絶対に倒産なんてしないし、定年まで働き続けられるなんて会社は、この世に存在しないってバブル期に思い知ったはずだろう?

本当に面白い原作を厳選して、それを予算を掛けて最低でも1年ぐらいは放映するぐらい、しっかりとした作品を作らなければ、いざという時に生き残れないと分からないのだろうか?

12話・13話を低予算で作り続け、下手な鉄砲、数撃ちゃ当たるみたいな、バブル期の日本企業のような事をやっていたら、せっかくのMADE IN JAPANブランドは地に落ちるとまだ分からないのか?

創業100年を超えるような、老舗といわれる企業は、みな「これだけは他社に負けない」というものを必ず1つは持っているし、その伝統をかたくなに守り続けているからこそ、老舗になれたのだ。

あれもこれもと次々と手を出して、どれも中途半端な企業は、たとえ一時的に急成長できたとしても、必ずや崩壊する。
これが「任天堂」と「ソニー」の現状の差なのだよ。
わかるかね?KADOKAWAの経営陣諸君。

てめーんとこの本を買ってもらうために、アニメを利用するも結構だが、ならばアニメ化作品をもっと厳選して、予算と時間を掛けて十分な余裕を持った質の高い長編を作るべきなのだよ。
それが顧客の信頼と信用という、経済状況に関係なく長く商売できる原動力になるのだよ。

だいたい、テレビ放映時のスポンサー料でほとんどのアニメは元が取れてるだろ?
低予算で制作会社をこき使ってるんだし。
そのうえ、ブルーレイでてめーらだけ儲けて、アニメ製作会社や声優にはその分のバックマージンは一切無し。
そりゃ海外へ流れますわ。
そのうち、低品質の海外の製作会社しか請け負ってくれなくなるし、最後はどこも「そんな値段じゃ作れませんねw」「今は海外の大手から、もっと良い値段で依頼が来る時代ですよ、ぷっ」と言われて誰も相手にしてくれなくなるでしょう。
KADOKAWAのアニメは低品質なもんばかりで詰まらないと、誰も見なくなるでしょう。

そうなる事をお望みなら、今の低品質・低予算・短期間作品の乱れ撃ちを続ければ良いw
他のラノベ版権元も同じですよ。

漫画原作で1年とかって単位で、それなりの予算で製作会社と契約して作らせる、ジャンプをかかえる集英社ぐらいの経営戦略をとらないと、少なくともアニメ部門は生き残れませんよ?
ドラゴンボール・ナルト・ブリーチ・銀魂、そしてワンピース。
どれもこれも、1年以上は放映を続けられ、それによって得られ続ける売り上げは、たった12・13話で終わる乱発アニメよりはるかに稼げてるはずです。
原作である漫画はもちろん、関連商品や映画化や人気の継続って意味でもね。

日本は不景気を脱したとは言っても、バブル崩壊の悪夢や、その後に長く続いた不景気の影響で、企業は内部留保という貯金をためこむ事に必死で、成長のための投資や、社員や社会への利益還元を渋る風潮が未だに強い。
それに対して、海外ではバブル期の日本企業並みに儲けをどんどん新たな事業拡大に使いまくる企業が増えている。

アニメ分野においても、日本ではあまり馴染みの無いケーブルテレビやインターネット放送局などが、日本の高いアニメ製作技術に目を付けて、独自作品の製作を依頼するような事も起こり始めている。
いずれは12・13話の低予算ラノベ原作宣伝アニメなんて、どこも作ってくれなくなるだろうし、低予算に甘えている漫画原作アニメだって作られなくなるかも知れない。
原作も版権もすべて海外の企業が持つ作品ばかりになるだろう。

それで一番損をするのは、日本の出版社だということをお忘れなく。

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