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ティルナノーグ RPGの欠点を克服しようとしたシステムソフトの気概

ティルナノーグ

ティルナノーグとは、大戦略シリーズなどで有名な「システムソフト」がPCゲームの創世記であるPC88の時代に作ったRPGである。

PCに限らず、ファミコンなど家庭用ゲーム機などゲームセンター以外のコンピュータゲームは、後に「RPG全盛期」と言われる時代を迎える。
右も左も、新作はRPGばかり。
これは「ドラクエ」や「FF」の成功が大きいが、PCゲームでも「ソーサリアン」や「イース」といった日本ファルコムの名作が売れまくった事が大きい。

さて、RPGには欠点があった。
それは、キャラクターや仲間などを変えて新たにプレイしなおす事ができても、MAPやシナリオなどは同じなので、飽きてしまうという事だ。
「何度やっても決して飽きないものこそが、コンピュータゲームである」という信条(があったかどうかは知らないがw)で、それをもっとも体言できるジャンルである「シミュレーションゲーム」を作り続けてきたシステムソフトが、PRGにもそれを適用した実験作でもある。

そう、このゲームはRPGでありながら、毎回MAPやシナリオの進行が異なる「シナリオ・ジェネレーター」なる機能を搭載した事がウリだった。
とはいっても、今のように無限とも思えるメモリもHDDも無い時代だったので、やはりある程度のパターンは出来てしまうわけだが。

さて、こんな古いゲームを出して今更何を言いたいのかというと、今のスマホなどの紙芝居ガチャゲーを作ってる奴らは「恥ずかしくないのか?」という事だ。

ファミコン全盛期やPC88とそれに続くPC98全盛期の頃は、他社の仕様をパクったゲームが無かったとは言わないが、それでも毎回新しい事にチャレンジしたり、仕様を考えたりしたんだよ、ゲーム作ってる人達は。
いまどうよ?
ねぇ、スマホのガチャゲー作ってる人だって、わかってるでしょ?
毎回、絵とタイトルだけ変えてシステムは他社の丸パクりや自社の前作のコピーのままで、「新作でーすwww」とか言って出して、それでゲームデザイナーだとかゲームプログラマーだとか名乗ってて恥ずかしくないのかね?

またそういうゲームに食いついてしまう、日本のコンピュータゲームプレイヤーの質の低下ね。

そんなクソみたいな事やってても、毎回りちぎに金を貢いでくれるアホなユーザーが居るから、製作側も止めないんだよw

今のスマホゲームよりも遥かに要領もグラフィックもBGMもショボいPC88やファミコンのゲームの方が、はるかにハマれるし面白いんだよ。
なんでだと思う?
「楽をしてない」からだよ、作る側が。
毎回、気が狂いそうなほど新しい面白いゲームシステムを考え抜いて、プログラマもハードウェアの限界を超えたプログラミング技術を徹夜で考え抜いて作ってたからだよ。

今のスマホゲームでそこまでやってるとこあるか?

高速なCPUと豊富なメモリと、HDDなどの大容量記憶媒体や通信、そして何より開発ツールの発展によって、アホでもそれなりの見た目でそれなりに動くゲームが作れるようになってしまった。
それに甘んじて、新しい仕様や技術を模索するのを止めてしまった。
そんな事しなくても、簡単に誰でも紙芝居ゲームが作れてしまうし、人気声優つかって声が出れば、売れっ子イラストレータに絵を描いて貰えば、アホみたいにガチャなんてもんに何十万も何百万も注ぎ込んでくれる。

それが何時までも続くと思ってるのかね?
そもそもコンピュータゲームってのは、人間が生きていくうえで、絶対に必要なものではないよね?
娯楽はみんなそうだけど、不景気になったり飽きられたりしたら、どんなに儲かってたでかい会社だって、簡単に倒産するんだよ。
生活必需品に関わる産業じゃないからねw

少なくとも、自分が定年退職して年金貰えるようになるまでは、いま勤めてる会社が、この業界が潰れたら困るでしょ?
ならば楽してないで、新しい事を考えなさいよ。
ユーザーに見放されたり飽きられたり、ちょっと不景気になったからって課金してくれなくなるようなクソゲーばっか作ってないでさ。

このティルナノーグみたいに、それまでになかった、あるいは考え付いても実際には誰も出来なかった、やらなかった事をやってみなさいよw
そういう事をしてきた人間や会社だけが、現在まで生き残れてるんだよ。
というか、そういう会社でさえスクウェア・エニックスやバンダイ・ナムコみたいに、かつてのライバルと合併しなければ生き残れなかった時期があるわけだよ。
ファミコン時代から名作をそれなりに出し続けてきた老舗でさえ合併しないと生き残れなかったのに、昨日今日できたような新しい小さい会社が、楽ばかりしてこの先何十年も倒産しないで営業できるわきゃないでしょw

調子こいて、「任天堂の倒し方知ってますよwww」とか言って人いるけど、倒せて無いじゃんw
なぜ倒せないかわかりますかね?
任天堂は「楽をしない」会社だから。
ゲームウォッチに始まり、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイという常に新しいジャンルを切り開いてきたから。
ハードだけじゃなくソフトの面でもマリオやゼルダシリーズなどで、常に新しい遊び方を提供してきたからだよ。

そんな他社や自社の前作のコピーばっかしてるようなとこが、太刀打ちできるわきゃないでしょw

そもそも任天堂は、自分たちが作り上げたファミコン時代から唯一、どことも合併せずに現在まで大企業として君臨してるわけですわ。
かつて任天堂と家庭用ゲーム機のシェアを争った大企業のセガでさえ、いまやセガ・サミーと、なんかよくわからんパチンコ屋なんかと合併してかろうじて生きてる状況なわけですよ。
セガがここまで落ちぶれたのは、不景気のせいじゃない。
だってライバルの任天堂だって、不景気の時代にも休業してたわけじゃないんだからw

セガがダメになったのは、新しい家庭用ゲーム機を出すのを止めたから。
それは「新しい事をやる、考える、開発する」という事を止めたと言うのと等しい。
そういう、新しい事をやらなくなったからどんどん落ちぶれて行った。

コンピュータ産業の大企業であるマイクロ・ソフトやアップルやGoogle社って、今でも新しい事に挑戦してるよね?
Googleはインターネット検索が本業だけど、それ以外の分野にも精力的に参入したり切り開いたり、今でもやってるよね?
だからあれだけ大きくなっても、景気にも左右されずに成長し続けられるんだよ。
アップルなんてそもそも、かつてのNECとか富士通とかと同じく、単なるパソコン本体を作ってるメーカーだったわけだ。
でもそれだけに留まらずに、iPadやiPhoneや音楽をデータとして売るiTuneなどの新しい分野を切り開いた。
だからこそ、マイクロ・ソフトに負けたにも関わらず、今でも大企業として生き残ってるんだよ。

会社ってのは、人間の集団で構成されているもの。
だから人間と同じく、進化・進歩しない奴は必ず落ちぶれるんだよ。

今さえ良ければそれでいい。
その考えをまず捨てろ、紙芝居ガチャゲーのスマホゲーばっか作ってるくせにゲームデザイナーだのプログラマだの企業だの名乗ってるアホどもは。

ドラクエが売れたからって、まったく同じシステムでグラフィックやタイトルやストーリーだけ変えたって売れないし、たとえそのときは運よく売れたとしても、そんな事ばっかやってる会社は生き残れないんだよ。
同じRPGだけど、ファイナル・ファンタジーとドラクエは明らかに別物のゲームと言っても良いぐらい違う。
だからスクウェアは後発ながら、先発のドラクエと覇を競えるまでになったのだよ。

まぁ両社とも不景気でトチ狂って、合併だの下らない紙芝居ガチャゲーしか作らない会社に、今ではなっちゃってるけどね・・・

割と早く廃れた感じはあるが、まだ記憶に新しい、「世界的な」「社会現象」にまでなった「ポケモンGo」みたいなのを出せる任天堂のすごさね。
倒し方知ってるなら、任天堂以上の事をやってみせてから言ってくれよw

別に任天堂信者じゃないよ?w
あまりにも他がクソすぎるから言ってるだけ。

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