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ルナティックドーン2 について

ルナティックドーン2

ルナティックドーン2 は「ルナドンシリーズ」では最も評価が高い名作と言われているが、個人的には初代1の劣化版としか思えない。
理由は、
・フィールド移動の改悪
・全体MAPの改悪
・世代交代の廃止
などのせい。

よくなったのは、グラフィックとイベントやクエストが増えた事ぐらい。
またルナドン2は、世代交代できない、キャラクターメイキング時に開始年齢が変更できないにも関わらず、固定された誕生日の7/10から一週間の間に、宿屋に宿泊したり訓練したり、つまり町で過ごすと2歳としを取るとかいう致命的な不具合があった。
また、初代の時からあった壁に埋まったり挟まったりして行動不能になるバグも更に酷くなって実装されており、アートディングという会社の技術力のなさを露呈している。
もっとも、アートディングは他の作品もそうだが、ぶっちゃけ技術力は低い。
この会社が評価されるのは、その「発想力」であって、それゆえに生き残ってこれたという面もある。
ちなみに、技術力が高い会社というのは、PCゲームメーカーで言えばダントツで「日本ファルコム」であろう。
スプライト機能など、アクションゲームを補強するグラフィック機能が無い当時のPC88やPC98で、滑らかなスクロールの背景やキャラクターの動きを見せた、アクション系のRPGを数多く作っているからだ。
キャラクターの周りが黒いまま=キャラクターと背景の重ね合わせ処理時に、キャラクターの周りの、本来なら透明として扱わなければならない部分の処理が、非常に困難を極めるために出来てないメーカーも多かった時代に、当たり前のようにファミコンなどのゲーム専用機と同等のキャラクターと背景の1ドット単位での重ね合わせ処理をっていた。

スクウェアという有名なコンシューマゲームのメーカーが落ちぶれて、ライバルであるエニックスと合併しなければならなくなった背景にも、スクウェアは「技術力」がウリの企業だったのに、肝心の技術者を大量リストラした事が挙げられる。

同様に「発想力」がウリのアートディングも、ここ最近を見ればわかるが、出すゲームはすべて過去の続編や焼き直しばかり。
つまり「発想力」が無くなってしまったわけだ。
多少技術力が低くとも、顧客に今まで見たこと無い新しいタイプのゲームを提供してきたからこそ、アートディングという会社は生き残ってきたわけだ。
それをもう一度思い出して欲しい。

スクウェアにしろアートディングにしろ、あるいは任天堂以外の国内すべてのゲームメーカーに当てはまるが、「技術力」も「発想力」も無くした企業が、生き残っていけるわけがないのだよ。

もともと日本企業というのは、ゲーム業界に限らず、「発想力」は弱いが、「技術力」は高かった。
そこへ「発想力」もプラスされたからこその、世界的な躍進だったわけで。
ソニーが世界で始めて世に出した携帯音楽プレイヤーである「ウォークマン」などにそれが見られる。
ビデオやCDもソニーをはじめとした日本企業が、リードしたからこそ単に品質が良くて安いだけのメードインジャパンに、更に価値を付けたわけだ。
ところが、ここ最近の日本企業はかつて持っていた「発想力」は捨ててしまった。
長引いたバブル以降の不景気で、新しい製品を作るための予算や人員を削ったからだ。
それだけならまだ立ち直るチャンスはあったが、世界一の技術力さえ捨ててしまった。
いま、日本の電化製品のほとんどは、メードインチャイナだw

欧米企業が次々と次世代の新しい企画や製品を出すのと対照的に、かつて欧米がやっていた悪い経営を日本がしてしまっている。
「iPod」や「iPhone」は、バブルが弾けていなければ、アップルではなくソニーが最初に出していただろう。
当時のソニーには、それができるだけの「発想力」も「技術力」もあったはずなのだ。
だが今のソニーにはそれが出来ない。
日本のお家芸と言われる「車」の分野でもそうだ。

漫画や映画などで描かれる近未来って、自動車はみな空を飛んでるわけだ。
別に飛行機のように空高く飛ばないまでも、「タイヤ」が要らない、宙を浮いて走行するタイプが多い。
そういった自動車を、本気で作ろうと研究してる日本の自動車メーカーがはたしてあるだろうか?
おそらく、この手の「タイヤ」が要らない次世代・近未来の自動車を最初に出すのは欧米企業だろうw
ゴーンみたいなのに頼らなければ、会社が潰れてしまうような日産や、下請けを苛める事しか頭にないトヨタには無理。
かろうじて、ホンダだけが創業者の「発想力」を大切にする社風を受け継ぎ、「アシモ」の研究開発を続けているが。

日本の自動車メーカーの人は、今は電気自動車の開発とか、新しい事もやってると反論するかも知れないが、電気自動車なんて既に多くの企業で実用化に成功している今、そんなもんだけに力を入れてたってダメなんだよ。
宙を浮いて走る、漫画や映画の世界でしか登場しなかった近未来の車を、実際に作って実用化してこそ、歴史に名を残す世界的企業として君臨できるのだよ。

ゲーム業界も同じ。
過去の作品の焼き直しや続編とかばっか作ってたらダメなんだよ。
「これは今までにない新しいタイプのゲームだ」と世界のゲーマーが驚くような、そういうゲームを作ってこそ生き残れるのだよ。
そういうゲームなら、多少操作性に難があったり不具合が潰しきれてなかったり、完成度が低くても売れるはずなんだよ。

快適な操作でバグも殆どない完成度の高いゲームです。
でも特に目新しい仕様はありません。
なぜなら、過去作品の続編・焼き直しだからですwww
じゃあダメなの。

別に続編を出すなとは言わない。
だがアートディングは思い出して欲しい。
「A列車」シリーズや「アトラス」シリーズや「ルナドン」シリーズの初期作って、完成度の低いのが多いよね?
でも売れたし企業の知名度を上げたよね?
なんで?
今までに無いタイプのゲームだったからじゃないの?
そういう「発想力」が評価されたからじゃないの?
「発想力」もありません、「技術力」も低いですで、どうしてかつての栄光を取り戻せると思ってるわけ?w

「ルナドン」の新作を開発断念しなければならなかったのは、君らの経営方針が間違ってるからなんだよ。
かつてアートディングの名を日本中に、いや世界中に知らしめたすばらしい「発想力」を、もう一度発揮すべきなのだよ。
続編とか作ってる場合じゃないの。
まったく新しい、今後「○○シリーズ」として看板タイトルになるような、そういうゲームをもう一度作るべきなのだよ。
それが出来たうえでの続編や焼き直しなのだよ。

関係ない事もいろいろ言ったが、ルナドン2は決して詰まらないクソゲーではない。
それなりに面白いし、1よりもハマれる要素もある。
でも1で悪かった部分が改善されてなかったり、1でよかった部分をわざわざ改悪したり、理解できない部分が多いというだけ。
2を目いっぱい楽しみたいなら、初代には手を出さない事をお勧めする。

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