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ダビマスとBlue stacks

DMMが提供するPC版の「ダビマス」は、Blue stacksというアンドロイドスマホエミュレータを使用している。

このBlue stacksはアンドロイドスマホエミュレータとしては、非常に高速・高機能なようだが、PCの環境によっては本来の高速・高機能を発揮できない。

特に「ダビマス」のように、元のプログラムが糞だとそれは顕著になる。

DMM用にカスタマイズされたBlue stacksにしろ、開発元が提供する最新のBlue stacksを使ってDMMを介さずに、直接仮想スマホとして遊ぶにしろ、デフォルトの設定のままだと非常に重くて不安定になる。

そこで少しでも軽く、安定動作する設定を行う。

1.PCのBIOSでの設定
Blue stacksはPC内でもうひとつ別のPCを仮想的に作成して、その上でアンドロイドOSを動かすというツールである。
とはいえ、Windows上で起動するアプリケーションの一種である事には変わらないので、その動作にはWindowsの管理・干渉を受ける。
このWindowsの干渉をなるべく受けず、かつWindowsの動作に支障をきたさないように、動かすための準備をBIOSの設定で行う必要がある。
ここ数年以内に購入した、それなりのPCであれば、CPUはIntel core iシリーズが載っていると思う。
このIntel core iシリーズには、今まではOS側で行っていた仮想PCの管理を、CPU側でハードウェア的に行う機能がある。
これが「VT」と言われる機能だ。
しかしこの機能は、多くのPCではデフォルトでOFFになっている。
なのでまずはBIOS画面のCPUの設定で、このVT機能をEnableに変更する必要がある。

加えてVT-dという機能もEnableにしておくと、更に高速になる可能性がある。

2.グラフィックエンジンの変更
DMMカスタマイズ版も、そうでないBlue stacksも、デフォルトではグラフィック表示に「OpenGL」が指定されている。
しかしもともとOpenGLはWindows上のDirectXと競合する仕様なので、Windowsでは昔から不安定だったり本来のグラフィックチップの能力を発揮できないなど、デメリットが多い。
CPUの機能により、ほぼ完全にWindowsの干渉を排除しているとはいえ、Blue stacksの画面表示はWindows上なわけで、表示の速さや安定性はWindows側の影響を受ける。
なのでグラフィックエンジンは「DirectX」にした方が、遥かに安定する(高速になるわけではない)。
特に元のプログラムが糞なダビマスでは、OpneGLのままだとフリーズする事が多い。

3.CPUとRAMの変更
Blue stacksのグラフィックエンジン設定の画面では、同時にBlue stacksが使えるCPUのコア数やメモリ容量の調整もできる。
デフォルトだとCPUの使用コア数は「2」になっていると思うが、これはBlue stacksを使いつつWindowsでゲームの攻略ホームページなどを見るなどの動作を行う事を想定した設定である。
ゆえにBlue stacks以外にブラウザを開いたりしない、余計な常駐ツールは全て切っている状態であるなら、CPUコア数はMAXにした方が動作スピードは上がる。
RAMに関しては、基本的に最小かデフォルトのままで問題ない。
増やしたところで、動作はたいして速くならないし安定性も変わらない。


仮想マシンとVT機能

VT機能をDisable(OFF)にしていても、多くの仮想PCソフトは動く。
Blue stacksも本来のスピードが出ない旨の警告が出るが、動かないわけではない。

VT機能なしの仮想PCというのは、いわば社内ベンチャーを立ち上げるようなものである。
表向きは独立した別会社という形態であるが、仕事場は元の会社の部屋の一部だったり、備品や電話なども共用して「使わせてもらってる」という中途半端な状態。
会議ひとつするにも、社内の会議室を申請して使わなければならないなど、完全に独立して別の建物内でやってる会社よりも余計な手間がかかる。
これがVT機能を使わないで仮想PCを起動した場合だと思ってもらって良い。

対してVT機能をONにして仮想PCを起動した場合は、社内ベンチャーではなく、完全に独立して独自の部屋や備品や会計も完全に別のグループ企業や子会社になったのと同じである。
親会社の干渉を極力受けずに、自分で独自に好きに会社を運営できる。

更に加えてVT-d機能もONにすると、会社の建物や会計は別だが、工場や倉庫や輸送は親会社と共通で使わせてもらっていたものも、独自に契約した親会社とは違う所を使うことができるようになる感じ。
正確には、Windowsを通さずにグラフィックや音源やHDDなどにアクセスできるようになるという機能。
もちろん、Windowsが管理しているエリアにはハードウェア的に制限が掛けられているのでアクセスできないがw

この事によって、よりWindowsの干渉を減らして、高速に動作させる事ができるようになるというもの。
まぁあくまで理論上の話ではあるので、体感できるレベルかどうかって言われると疑問ではあるがw

ただこれらの機能を使っても、あくまで「仮想」環境であり、現実世界の会社にたとえれば、子会社・グループ企業という立場からは抜け出せない。
自分の会社がピンチになれば、親会社のサポートにより倒産とかしないで済む反面、親会社がピンチになったら利益を吸い取られる可能性もある諸刃の剣なのだw

しかし「スマホ」というPCより性能的にも、OSのセキュリティ的にも遥かに劣る「仮想」ではない「本物」を使ってスマホゲームするよりも、多少の不便を被ってでも安心・安全に遊べるメリットは大きい。
Intel CPUのVTというハードウェアの仮想環境支援機能と、昔と違ってOSごとフリーズしなくなった安定性と(スマホのOSよりはだが)高セキュリティのWindowsの恩恵を受けられるBlue stacksでのスマホゲームプレイを、私は強くお勧めしたい。

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