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事故などの時に周りがスローモーションで見えるのは、リミッターが外れたからではない

某まとめサイトの事故体験談と、そのレスを見て思ったこと。

よく事故の瞬間、スローモーションで見えたとか、近眼で普段は見えないはずのものまでハッキリ見えたとか言うのがある。
レスでは脳のリミッターが外れてそういう事があるんじゃないみたいなのがあったが、私は違うと思う。

火事場の馬鹿力 という言葉があるように、人間の体にリミッターが掛けられているのは確かだとは思う。

昔、「よろしくメカドック」という車の漫画があったが(年齢がばれるw)、その漫画で車のスピードを一瞬だが劇的に上げられる「ニトロ」という技(というか改造?)があった。
通常のガソリンより爆発力のある「ニトロ」というガス(?)を、エンジンへ流して一時的にスピードやパワーを上げるものだ。
もちろん、エンジンはガソリンで走る事を前提に設計されているので、そんなもんを常時流してたらぶっ壊れる。
だからここぞという時に使う「必殺技」みたいな扱いだったし、現実世界でもそうらしい。

この「ニトロインジェクション」が、人間の体にもおそらくあるのだろう。
リミッターが外れる馬鹿力というのは、まさにこのニトロインジェクションであり、ニトロと同様に常時それをやると体が壊れるので、普段は封印している=リミッターが掛かっているみたいなもんなのだろうと。
ちなみに、スクーターみたいなバイクのリミッターが掛かっている事で有名だが、あれは50ccのスクーターの上限スピードをオーバーしないように、法律に配慮して付けられているもので、たぶんはずしてもエンジンが壊れたりはしない。
寿命は縮むかも知れないがw

さて、事故の瞬間に異常に視覚認識能力が上がるのは、リミッターが外れるのとは違うという理屈を述べる。

今のコンピュータのOSは「マルチタスク」と呼ばれる、複数のプログラムをいくつも平行して同時に動かす事ができる。
しかしその仕組みは、1つのプログラムをある程度動かしたら一時停止して、別のプログラムを動かすというのを繰り返す「擬似マルチタスク」である。
Windowsには、実行中のプログラムと、そのプログラムがどんだけCPUを使用しているかを見れる「タスクマネージャ」というツールというか機能がある。
また、プログラム(プロセス)ごとに「優先度」という設定があり、これがそのプログラムがCPUを占有できる最小時間の設定になっている。
「優先度」を高くすれば、他のプログラムが例えば1秒で処理を一時中断されてしまうところ、2秒とか3秒とかの時間を貰えるようになる。
逆に「優先度」を低くすれば、他のプログラムよりも1回の順番で処理できる時間が短くなる。

ちなみに優先度が一番高い「リアルタイム」にすると、言葉通りそのプログラムがCPUを使わせてくれと言ってきたら、即座に他のプログラムの処理を中断して、そちらの処理へうつる。

さて、人間の脳も実は同じで、外部からの様々な刺激に対する処理に、どれだけ脳の処理を使わせるかの「優先度」設定がされていると思われる。

人間は、例えばじっとしていても、「あー、肩凝ったなぁ」とか、「なんか足が痒いなぁ」とか、「明日出社したら、朝一で○○さんに電話しなきゃ」とか、そういう様々な事を思うだろう。
それらはよーく考えてみれば、同時に複数思ってないと気づくはずだ。
つまり、ひとつひとつを超短い時間で、次々と考えている、まさにWindowsのマルチタスク的な事をしている。

これらを踏まえた上で、事故の瞬間にスローモーションや視覚が冴える事を考えると、ひとつの仮説にたどり着く。
まぁ前提条件も、あくまで私の仮説なので、仮説の仮説なのだがw

事故の瞬間に生命の危機を感じた「脳」は、まず現状を把握しようと「視覚」以外の脳内処理の優先度を低くする、あるいは一時停止し、視覚の処理に脳のパワー全てを使わせるように設定を変えるのではないかと。
これによって、普段は例えば0.1秒に1回しか行われない視覚情報の処理が0.01秒間隔で処理されるなどの状態になり、そのためにスローモーションに見えるのではないかと。
つまり「リミッターが外れた」のではなく、「脳内処理の優先度の設定が変わった」と言う方が正しいのではないかと言う事だ。

「あー、足が痒いなぁ」とか「あー、今日の晩御飯は餃子にしようかなぁ」とか、そういう今この瞬間を生き延びるのに、どーでもいい事は処理を中断される。
「足が痒い」というのは、足の神経から送られた信号を処理してるわけだが、それを今処理しなくても命に別状は無いので、足の神経から送られてきた「おい、痒いぞ、なんとかしろ」という信号を無視するか、処理を後回しにすると思われる。
そしてその分の脳の処理能力やパワーを、現状把握のための視覚処理へとまわすのだと。

つまり「見ること」だけに集中し、他の一切の雑念や体の他の部位から送られてくる信号を無視すれば、通常の状態でも異常に高い動体視力を発揮できるのではないかと。

実際に、めちゃくちゃ集中する事で、意図的にそういう能力を発揮する事は、スポーツ選手ならば、一度は体験しているだろうし、そういう訓練をやっていると思う。
めちゃくちゃ速い野球の球が、スローモーションに見えるとか。

これが「集中力」の正体なのだろうと。
脳内処理の優先度を、意図的に自分の意思で変える事なのではないかと。

というわけで、事故の瞬間に周りの景色がスローモーションで見えるのは、「脳内処理の優先度の設定が変わる」事で起こると考えられるという、どーでもいい話。

どっか人体の仕組みとかを研究している人が居たら、ぜひこの仮説を証明して欲しいw
ってゆーか、そういう学会では周知の事実で、何を今更って話だよとかあるなら、教えて欲しいw

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