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MMORPGとかいう良くできた仮想現実

全てがそうではないが、特に創世記の頃のMMORPGというのは、非常に良くできた仮想現実であった。

現実世界の事象を推測するのに、MMORPGは非常に有効であるとも言える。

例えば、日本の戦後の高度経済成長と、バブル崩壊後の暗黒時代。
これはMMORPGで、やった事のある人にはすごく納得いく説明ができる。

事は第二次世界大戦・太平洋戦争の敗戦から始まるわけだが、これは「大日本帝国オンライン」というネットゲームが、サービス終了したと例えられる。
それまでそのゲーム内でがんばって上げたレベル、集めた装備やアイテム、投じた現金など全てがサービス終了でパーになってしまったわけだ。
それと同時に始まった「日本国オンライン」が現在まで続く日本だと思ってもらえば良い。

戦後の高度経済成長は、以前やっていたゲームがサービス終了し、新しく始まったゲームでみなレベル1の初心者から一斉スタートした状態が起こしたもの。
今ではそんな事は起こりえないが、MMORPGの最盛期には、新しいゲームのサービスが開始されると、それこそログインする事すら困難なほど人が殺到し、狩場は埋め尽くされ、そこらじゅうで全体チャットが飛び交い、PT募集などもどの時間帯、どの職業やレベルでも組めるほどに出来た。
このサービス開始からしばらくまでの、熱気あふれる状態こそが「高度経済成長」なわけだ。

しかしMMORPGに限らず、ネットゲームというのはサービス開始からある程度の年月が経つと、必ず廃れる。
「過疎化」なんて言われる現象が起きる。
レベルが上限に達し、高難易度のダンジョンも攻略しつくし、レアアイテムも手に入って、もうやる事がない状態になった人が増え、引退者が続出するからだ。
その頃になると、新規が入ってきても、低レベルのPT募集もないし、チャットも静かで、大きな町に放置露天が並ぶだけで、活気を感じられず、また放置露天で売ってるアイテムも、低レベルでは使えなかったり必要でなかったり、そもそも高すぎて買えないようなものばかり。
古参プレイヤーに追いつくのは、ほぼ不可能な状態であり、それで萎えて辞めていく。
だから一向に人口は増えずに減るばかりで、運営がいくらアップデートやイベントでテコ入れしようとも、活気が戻らないのだ。

これがバブル崩壊後から現在まで続く、日本の状態と非常に似ていると思わないかね?
アップデートやイベントでテコ入れしようとしている運営というのは、すなわち日本国政府である。
しかしネットゲームがそうであるように、そんなもんいくらやってもオワコンと言われる状態は改善できない。

日本が高度経済成長のような活気を、もう一度取り戻したいと思ったら、戦後から始まった日本国オンラインのサービスを終了するしかない。
そして新たに「日本国オンラインⅡ」みたいなものを、開始するしかないのだよw

全員レベル1で装備もアイテムも何もない、今まで投じてきた現金も全てパーという状態にして、「さぁ、いちはやくゲームの仕様を理解し、だれが一番最初にレベル上限に到達するか、誰が一番最初に最高レアを手に入れるかの競争を、もう一度始めましょう」ってやらないと無理って事だよw

それが前回言った、高度経済成長のような好景気は、日本がもう一度焼け野原にならないと起こらないと言った根拠だ。
そういう考察の元になったネタが、このMMORPGというゲームの性質やその歴史を見てきた経験だ。

そして現実世界のMMORPGは、「飽きたからやーめた」とか「詰まんねぇから引退」とか、そういう事ができない。
ゲームの世界にはない、キャラクターの寿命というのが尽きて、強制終了されるまで、続けなければならないw
もうMMORPG自体がコリゴリとか思っても、新しいのがサービス開始したら、全員やらなきゃいけないのが現実世界オンラインなのだw

一部のベテランや高レベル者という「廃人」しか楽しめないような、イベントやコンテンツを追加したところで、ゲームの活気や人口は戻らない。
同じように現実世界で、一部の金持ちや勝ち組にしか利が無い政策やったって、日本国の経済や活気は戻らないのだよ。
ゲームやり始めたレベル1の初心者から、ゲームを遊びつくした「廃人」まで全員が、夢中になるようなイベントやコンテンツの追加をしない限り、日本の経済は高度経済成長期のような状態にはならない。
そして、そんなイベントやコンテンツの追加なんて、人間には出来ない、不可能な事をMMORPGが証明してしまってる。
たかがゲームですら、そういう全員に利があり夢中になれるものを考えられない人間が、現実世界というゲームより遥かに複雑でシビアな世界で、そういうものを考えられる、作れるわけがないだろうとw

そしてもうひとつ。
MMORPGの企画・開発というのは、現実世界では「神」に相当する。
現実世界での政府は、「運営」でしかない。
今はそういうゲームは少ないが、昔は「PK」というのが出来るゲームがあった。
「PK」とは「プレイヤーキラー」の略で、簡単に言えば「殺人」システムだ。
「PKあり」のゲームでも、一部のユーザー連中は「PKはすべきではない!」と騒いでいた。
しかしゲームの仕様として出来るわけで、ユーザーごときが「禁止」なんぞ出来るはずもない。

つまり現実世界も同じで、いくら人権だのなんだの騒いだって、殺人や窃盗が行える以上、この世界を作った「神」は、それを仕様として認めているという事だ。
神様がそういうのはやっちゃいけません、人権は尊重しなければいけませんって言ったとか、ちゃんちゃらおかしいのだw

ではやって良いのかというと、そうではない。
現実世界オンラインは、PTプレイやギルド所属が必須だ。
ソロプレイは非常に困難な仕様になっている。
従って、PTが組めなくなるような、ブラックリスト入りする行為はすべきではないし、ギルドが禁止している行為はすべきではないのだ。
なぜなら、ゲームのプレイに支障が出るから。
ゲームのプレイに支障が出るというのは、現実世界では「生きる」のに支障が出るという事に相当する。

つまり「PK禁止」「窃盗禁止」は、あくまで人間がそう言ってるだけで「神」が言ったわけではない。
だからそれを守るのも人間自身が行わなければならない。
多くのプレイヤーが、そういう仕様では行えるが迷惑する行為をするプレイヤーを、ブラックリスト入りして仲間に入れない、ギルドから追放してギルドに入っている事で受けられる恩恵を受けさせない事が必要なのだ。
つまり「犯罪者」に「人権」なんてもんを認める事自体が間違いなのだ。
暗黙のルールやギルドの規則を破ったプレイヤーを、ブラックリストに入れるな、ギルドから追放するな、きちんとPTに入れて一緒に遊んであげろとか、そんな事言われて納得する奴がいるはずがないだろw
そのぐらいアホな事を言ってるのが、一部の過激な左翼連中なのだよ。

まぁそんな話。
ネットゲーム全盛期の頃を知らない、やった事ない人にはトンチンカンな例え話かも知れないがw

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