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キリスト強国の欧米で、無神論者・無宗教の人が増える

当たり前である。

科学の発展により、神が居る事より居ない事の可能性の方が、どんどん大きくなっているうえに、日曜の教会で神に祈りを捧げている最中に、銃乱射されて皆殺しとかいう事件が起これば、そりゃ神を信じなくなってもおかしくないw

私は別に神の存在を否定はしない。
ただし一神教の欧米人が考えるような、神は居ないと思っている。

神が居る証拠は見つかってないだけで、居ない証拠が見つかったわけではない。
これが神の存在を否定しない根拠。

そしてもうひとつ、殺人や窃盗が行える事と、それらは人間自身が犯人を見つけて処罰しないとならない事。
これは神という存在が居たとしても、必ずしも人間と同じ価値観や倫理観を持っていない証拠だ。
なぜなら、神が人間と同じ価値観・倫理観を持っていたり、多くの宗教が述べるように「神がそうおっしゃった」と言う決まりは、人間ごときにはどんなにがんばっても破れないし、破ったとしても神が「天罰」を下すので、人間が犯人を捜したり裁判で刑罰を決めたりする必要が無いはずだから。
そもそも人間だけが神から愛されているとか、思い上がりにも程がある。

日本のような多神教では、一神教では悪魔とされるものですら、「神」の一種として扱われる。
日本で生まれ育ったからかもしれないが、こちらの方が神の姿としては納得がいく。
人間が神を模して作られたと言う宗教もあるが、ならば人間に良い人と悪い人が居るように、神にも良い神と悪い神が居てもおかしくないではないかw
そもそも人類社会の価値観や倫理観なんてもんは、人間の「群れ」を維持していく事を目的に作られていて、人間以外の生物の事は一切考えられていない。
これすなわち、人間が勝手に作ったものである証拠ではないのか?
全ての生物は神が創ったというなら、なぜ人間だけ特別扱いすんのか?
なぜ他の生物を「差別」的な扱いをするのか?

つまり神は居ないんじゃなくて、一神教の言うような全知全能絶対正義の唯一神なんて居ないってのが正しいと思う。

じゃあキリストは詐欺師だったのか?
多くの宗教の創始者や聖人と言われる人達は、単なる大嘘つきだったのか?
っていうと、それもまた違う。

例えば人間社会では、幼い子供にやって良い事と悪い事を教える時に、理屈で長々と説明して納得させるのは不可能に近い。
だからバチがあたるとか、サンタさんが来ないよとか、ナマハゲなんかもそうだ。
あるいは親がビンタしたりゲンコツしたり、お尻ペンペンしたり、物置や押入れに閉じ込めたり、廊下に立たせる、正座させ続けるなど肉体的・精神的な痛みを与えることで、理屈ではなく体に覚えさせるのだ。
それと同じで、愚かな民衆に対しては、理屈で長々と「これこれこういう理由で、これはやってはいけません、こうした方が良いでしょ?」って言っても、納得も理解もしないのだよ。
だから「神様がそうおっしゃったんです」の一言で済ませたのだ。

しかし多くの宗教の創始者や聖人の思惑をはずれ、それが悪い事にも利用されるようになってしまった。
爆弾抱えて異教徒の群れに飛び込んで自爆すれば、神様がほめてくれて天国へ連れて行ってくれます とかねw
少し考えれば、神がそんな事いうわけないし、褒めもしてくれない事ぐらい分かると思うんだが、理屈抜きで相手の言う事を正しい、聞かなければならないという子供のまま大人になったような狂信者には、それで通じちゃうんだよね。

今の世界で左翼がやってるのはまさにこれ。
かつての絶対王政時代の独裁者や特権階級である王や貴族がやってた事も同じ。
そしてその原型を作ってしまったのは、残念ながら宗教なのだ。

人間の子供の教育と同じで、ある程度の「知性」が育ったら、問答無用で「ダメ」じゃなくて、なぜ、どういう理由でそれが「ダメ」なのかをきちんと説明し、理解させる事が必要なのだ。
つまり宗教は、最初は「神がそうおっしゃったので」とか「そうしないと天罰が下ります」でも最初は良いが、ある程度教義通りの生活ができるようになった人には、きちんとこれこれこういう理屈で、こうしなければならないのですよと説明すべきだったのだ。
理屈で理解させるべきだったのだ。
それをやらなかったから、どんどん悪いやつに利用されるようになったのだ。

人類が生き残るためのものであった筈の宗教が、逆に人類を苦しめ、滅亡へと追いやるかのような間違った方向へ導いていく結果になったのだ、一部だけど。
左翼の思想も同じだ。
本来左翼思想というのは、宗教と一緒で人類全てが安寧に暮らせるには、どうすれば良いかというのを、理論的に考えた結果のものだったはずだ。
ところが、ここ最近のこいつらは、単に自分らが権力を握りたい、金を儲けたい、良い人間だと思われたいとかいう、自己の都合だけを考え、押し通す手段として使っている。
だから宗教が昔に比べて、信用や信頼や支持を失ったように、左翼思想もそうなっているのだよ。
疑問や反論に答えず、差別だヘイトだ人権だと封殺しかしない。
有名なガリレオの地動説を、教会で否定させられたのと同じだよ。
「それでも地球は動いている」とつぶやかせた、あの異端審査会と同じような事を、宗教は常にやってきたし、今の左翼連中もやってるのだ。

本当に自分の言ってる事が正しい、人類のためになるなら、その理由を説明できなくてはならない。
かつての宗教の創始者や聖人は、それが出来たからこそ、これだけ長い間、多くの人間に信仰されるものを作れたのだ。
「神がそうおっしゃったからです」で「あー、神がそう言ったんならそうなんだろう」「仕方ない」で終わる奴は、テロの鉄砲玉にされる愚か者。
「なぜ神はそのような事をおっしゃったのでしょう?」と疑問をぶつけられる人、「それはこれこれこういう理屈です」と説明できる人。
これがまっとうな信者であり、まっとうな指導者になれる素質のある人である。

そういう人が少なくなったから、「神なんて居ないんじゃね?」ってのが増えてしまったのだw
そういう人が多ければ、「神は居ないかも知れないが、この宗教の教義は理屈的に正しい」となり、信者を辞める人は居ないだろう。
無神論者や無宗教の人も増えないだろう。

愚かな人間が増えた、嘆かわしい事だ
このままではきっと近い将来、大いなる天罰が下るであろう
みたいな事を言ってる場合じゃないんだよ、教皇とかの宗教のお偉いさんは。

絶対正義の唯一神の存在を信じるなら、その神が言ったとされる事を、人間の理屈でも正しいと説明できなければならないのだよ。
というか説明できるはずでしょ?w
なんでやらないの?
自分が信仰し、指導している宗教の教義を理解してない証拠じゃないの?w
単に偉くなりたいだけで、権力闘争とか汚い事やって上り詰めてきたからじゃないの?w

人間は馬鹿じゃないし、他の生命も同じ。
全ての生命の行動原理は、「いかにして生き残るか?」なのだ。

この「いかに生き残るか?」を突き詰めた結果、人間をはじめとした身体能力や戦闘力が劣る生物は、「群れ」で生活する事を編み出したのだ。
よって今の人間社会の法律や倫理は、基本的には「群れの維持」を目的として考えられている。
これは「政治」だけなく、「宗教」も同じなのだ。
人間が生きていくために必要な事を否定し、人間が死に絶えてしまうような事を正しいとか言う連中が支持されないのは、理屈ではなく本能的に「間違っている」と感じるのだ。

理屈より優先され、変えにくい、逆らいにくい「本能」の判断があるのに、それより脳内優先度の落ちる「理屈」でも納得させられないような主張が、どうして支持されると思えるのか、不思議でならないw

唯一絶対正義の神というのを奉じるなら、「人類が生き残る」という命題に沿っていなければならない。
「このまま異教徒をのさばらせておけば、人類は滅亡してしまう。」「だから神の意思に沿って、異教徒を殺せ」
とか言う理屈も、「じゃあそれで戦って死ぬ最前線の信者は人類じゃないんですか?」「異教徒とは言え、殺される人は人類じゃないんですか?」って言い返せるだろ。
死んだ後に天国に行くのが目的なんじゃなくて、今の世界でいかに自分が死なずに生き残るかのために宗教はあるはずなんだよ。
その結果、死んだ後に天国へ行けたらいいなぁがくるの。
順番が逆なの。
そこを間違えると、鉄砲玉にされる。
宗教としての存在意義を無くす。

これが無神論者や無宗教の人が増えてる理由と、解決のヒントですよって話。

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