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外国人の帰化に嫌悪感があるのはなぜか?

外国人が日本に帰化する事に、嫌悪感があるが、おかしいか?という話題がネットにあがっていた。

私はおかしいとは思わないし、その人が差別的で非人道的な酷い人間だとも思わない。
なぜなら、当然の事だから。

国籍というのは、国の一員であるという資格や証明である。

日本には、結婚式でも葬式でも「○○家」という表示の仕方をする。
「家」というのは家族や親族など、血のつながりを持った一蓮托生の人間の「群れ」の中でもっとも小規模で強いものだ。
国家というのも、人間の「群れ」であり、最大規模ではあるが、その繋がりは「家」にも匹敵する強力なものである。
つまり国籍とは、「苗字」に等しいのだ。
自分の生まれ育ちやルーツや価値観などに、大きな影響を与えるものであり、縛るものでもある「○○家」と同じなのだよ。

よって「帰化」とは、「結婚」に等しいと言える。
自分の今までの苗字を捨て、まったく違った苗字になり、自分の実家ではなく、嫁いだ先の一員として生きていく。
死んだら実家ではなく、嫁ぎ先の墓に入る。
半端な覚悟で、出来るもんじゃないよね?

これが日本人の一般的な結婚感だと思う。
もちろん、婿養子という言葉があるように、必ずしも女性側だけがそういう覚悟を求められるわけじゃないよ?w

日本という国は、いろいろ反日勢力が「もうダメだ」とか「良い国じゃない」とか「経済は中国に抜かれた」とか、いろいろ貶めているが、世界的に見れば裕福で、しかも治安も良いという、結婚相手としては最高の条件を持つ国である。
つまり日本に帰化しようとする外国人が、財産目当てで愛も無いし、家の仕来りに従う意思もないし、家の一員として命をかけて家を守る気もない、そういう人間に見えてしまうのだよ。
これが日本が、たいして豊かでもないし、しょっちゅう暴動や内戦が起こるような政情不安な国だったら、帰化しようって人にそういう感情は抱かないだろうw

実際、日本に帰化しようって人の中には、日本の経済的な豊かさや、治安の良さ、充実した社会福祉と国際的な発言力とか、そういったもの目当ての人も多い。
二重国籍を認めろとか言ってる奴らは、重婚を認めろとか浮気や不倫を認めろと言ってるに等しい。

結婚と同等以上の覚悟が必要なのに、それがまったく感じられない。
だから嫌悪感を抱く。

かつて太平洋戦争時に、日系アメリカ人が強制収容所に入れられた有名な歴史がある。
これらは正しい事だったとは思わないが、理解はできる。
なぜなら、当時の日本はアメリカに比べたら遥かに貧しい国であり、アメリカの豊かさを求めて移民したという、財産目当ての結婚と同じ側面があったからだ。
当然、その家の人間に信用されるわけがない。
ましてや、実家と嫁ぎ先が殺し合いの喧嘩なんぞはじめたら、離婚されてもおかしくない。
むしろ、納屋に閉じ込められる程度で済んで良かったとすら思える。

つまり「国籍」というのは、それほどの意味や価値を持つものであり、「国籍」を変えるという行為は、そのぐらいの「覚悟」が必要な事なのだ。
それなのに、簡単に帰化を許可したり、ましてや二重国籍なんて、信用できなるわけがないし、支持できるわけがない。

先にも言ったように、これで日本が貧しかったりして、日本人になったところで、何の得もないとか、むしろ祖国の国籍を捨てる事による、損の方がはるかに大きいとかだったら、疑いなんぞ起きないだろう。
二重国籍でも、どうぞどうぞになるだろう。

これが日本人が、外国人の帰化に抱く嫌悪感や不信感や不安感の正体である。

生活保護を受ける時って、いくら縁を切ったとか言っても、親族一同に「面倒みてやれませんか?」ってハガキが役所から来るんだよ。
家族・親族ってのは、そういうもんなの。
国籍も同じなのよ、本来は。
日本が今のような豊かさを失い、治安も悪くなり、社会保障も崩壊し、むしろどっかへ移民したいって人が多数出るような国になっても、まだ日本人のままで居て、祖国・母国へ逃げ帰らずに、日本を復興させるために命を掛けて働けますか?って事なんだよ。

日系アメリカ人は、これを示したからこそ、戦後に地位や名誉を回復するどころか、大いにそれらを上げる事ができたのだ。
文字通り、我々はアメリカという国のために、命をかけられますってのを、アメリカ軍の中で最大の死傷者を出しながらも最後まで戦った日系人部隊という存在が示したわけ。

別に戦争で嫁いだ先のために、命を掛けて、たとえ相手が実家でも戦えとか言ってるわけじゃないよ?
そのぐらいの「覚悟」を示せないと、信用してもらえなくて当たり前だと言っているのだよ。
別の「群れ」の一員になるってのは、そんな簡単な事じゃないの。
差別でも何でもないの。

だから外国人が日本に帰化することに、嫌悪感や不信感や不安感を感じる人が居ても、おかしくもないし差別的な人間と悪く言う事はできないわけ。

二重国籍を認めろとか、外国人の帰化を嫌がる人は差別主義者だと言う人は、自分の大事な息子の元に、容姿が優れているわけでもないし、家事もロクにできない、おまけに相手の実家は借金漬けのギャンブル狂いの父親と、しょっちゅう男をとっかえひっかえして遊んでる母親が居ますなんて人が、嫁になりたいとかで結婚を申し込んできても、ホイホイ認めるんですか?って話だよ。
大切な娘の元に、たいして稼ぎもないばかりか、しょっちゅう仕事を変える不安定な身分で、実家が前述の例のような男が、結婚して婿養子になりますからwwwって来ても、認めるんだろうな?って話。

たとえ興信所とか使って調べて、結婚相手本人には何の問題もないし、そんなクズな実家とは縁を切ってる事が分かっても、それで結婚を認められるような度量のある両親って、そうそう居ないと思うんだよ。

ましてや二重国籍なんて、別の人間と既に結婚して子供も居るし、そっちと離婚はしないけど、あなたとも結婚しますwwwって言ってるようなもんだぞ?
どうして認められるんだよって話。

明らかに財産目当てで、結婚したところで家事はしない、あるいは働かないで婿養子先の財産を食いつぶして生活するだけ、子供も作らない、作ってもロクに面倒もみないで放置、あるいは虐待しかしない。
そんな未来しか見えない嫁あるいは婿養子との結婚みたいにしか見えないんだよ、今の日本に外国人が帰化するってのは。
もちろん先進国と言われるような、経済的にも政情的にも安定していて、祖国でも十分生きていけるのに、わざわざ日本に移住してきて、日本人になりたいって人ならば、財産目当てじゃないのは分かるし、そこには確実に「日本」に対する愛が感じられるわけだから、歓迎されるだろうけどね。

そうじゃない移民・難民の受け入れには、抵抗があるのは当然なんだよ。
そういう不信感や不安感を払拭する努力もしないで、差別だ認めろなんてやってたって支持されるわけがないんだよ。
そういう不信感や不安感を払拭する努力ってのは、かつての日系アメリカ人がやったように、命をかけて国に貢献するぐらいの「覚悟」を示さなければならないわけで、簡単な事じゃないのだよ。
そうしたかつての日系移民の努力の万分の一もしないで、ただただ単に差別だー人道だー認めろーって、無理なの分からないかなぁって話。

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