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Windows10 64bit版のススメ

私のPCはWindows7が出たころのものだ。
当時使っていた自作PCがいきなり起動しなくなってしまい、まじめに社会人していて貯金もあったので、会社帰りに近くのオノデンで買ったWindows7プリインストールのショップブランドPCだ。
確か一緒に買ったMITUBISHI製の結構いい液晶モニタと合わせて、10万円だったと思う。
つまり安いPCって事だ。
そのショップブランドは、今やテレビCMを流せるまで成長したmouse computerだがw

さて、こうして10年以上も使ってきたわけだが、最近になってWindows7の、しかも32bitOSという事に不都合を感じるようになった。

Windows7非対応のネトゲとかも増えてきたし。
何より増設したビデオカード、Geforce 750Ti用のドライバの更新が、32bit版のWindows7は対象外にされてしまったのが大きい。

とはいえ、評判がすこぶる悪いWindows10にする気にもなれず。
そのままウダウダしていたら、無償アップグレード期間が終わってしまったので、諦めていた。

ところが最近になって、今でもWindows10に無償でアップグレードできる方法があると知った。
しかも32bit版のWindows7からでも、64bit版のWindows10に無料で出来るというのだ。

メモリは4GBのまま増設してないので、64bitにしても意味はないと思っていたが、32bit版Windowsの「1つのアプリケーションが使えるメモリは2GBまで」という糞仕様に何度も泣かされた事があったので、思い切って64bit版にしてみた。
(3GBスイッチなる裏ワザが必要な理由がこれ)

やり方はWindows10のインストールメディアを作るツールが、マイクロソフトから公開されているので、それをダウンロードしてまず64bit版Windows10のインストールメディア(DVD又は8GB以上のUSBメモリ)を作る。
次に同じツールを使ってWindows7からWindows10にアップグレードする。
この際にインストールされるのは、32bit版のWindows10だが、これを一度やっておかないと、認証が取れなくなってしまう。
認証とは、違法に使用しているOSでは無いことをマイクロソフトにオンラインで承認してもらうシステムだ。
これが無いと、更新が受けられなかったり、OSの一部機能が動かないとか、とにかく不都合が発生しまくるし、なにより「違法使用」になってしまうので。

めでたくWindows10にアップグレードできたら、先ほど作成した64bit版のWindows10のインストールメディアを使って、クリーンインストール(以前の設定を引き継がないで、ドライブを初期化して新規にインストールする方法)を行う。
この際に、プロダクトキーを求められるが、「後で入力する」みたいな選択肢があって、スキップ可能。
スキップしても、インストール完了後に自動で32bit版のWindows10の認証が適用されるので、問題なく使える。

ちなみにWindows7の時と同じエディションしかインストールできないので注意。
Windows7のHomeエディションだったけど、Windows10ではもっと高機能なPro版にしようとかしても、「お前の権利はHomeエディションのみだ!Proにしたいなら金払え!」と言われて認証が通らないw

そんなこんなで10時間以上かかって、この作業を終えた。
インストールの失敗/やり直しのたびに、すでにHDDにダウンロード済みのWindows10のインストールファイルを新たにダウンロードし直すとかいう、糞仕様のためだw

何とか64bit版Windows10が起動できるようになり、とりあえずWindows10の最大のガンである「勝手にユーザーの情報をマイクロソフトに送りまくる」機能を、手動でコツコツOFFにして、使っていたIronのポータブル版も64bitバージョンを落としなおして、ブックマーク以外を全てそれに更新。
んで、インターネットしてみた。

速いw
特に画面が表示されるスピードが速くなった。
別にネットの回線が速くなったわけじゃない。
スピードテストサイトで測っても、32bit版Windows7の頃とまったく変わらないのに、Web画面の表示が圧倒的に速くなった。

これがメモリ4GBしか入ってないショボイPCでも、64bit版で使った方が良いという根拠だ。

なぜ速くなったのか?

32bit版のOSというのは、CPUがいくら64bit対応していても、32bitの命令しか使わない。
つまりCPUが本来持っている能力の半分しか使ってないとも言えるのだ。
32bitと64bitの違いは、一言でいえば一度にCPUが扱える数値データが「2進数32桁分」なのか「2進数64桁分」なのかである。

わかりやすく例えると、CPUは64リットルの水が入るバケツを持っているのに、OSが32リットルのバケツでの仕事しか許してくれないので、本来であれば64リットルの水を一度に運べるのに、わざわざ半分の大きさのバケツを使って32リットルづつ2往復して運ぶみたいな事が、32bit版WindowsのPC内部では起きているということだ。

これが解消された事で、Webページの表示速度が上がったのだ。
いくらCPUやメモリやネット回線が頑張って大量のデータを素早く取得しても、それを画面に出すのに32bitづつしか出せなかったのが、一気に2倍の64bit分を画面に送れるようになった。
だから表示が速くなったのだ。
もちろん、必ずしも速くなるとは限らない。
CPUやメモリや、あるいは回線速度がもともとボロければ、64bitの命令を使っても32bitの命令で2回処理するのと変わらない時間になってしまう事もあるからだ。
CPUの計算処理以外の部分のせいでw

まぁよほどのオンボロPCで無ければ、メモリが4GBしか搭載されてなくても、64bit版のWindows10の方が、体感できるレベルで速くなる可能性は高い。

それに今後はアプリケーションなども64bit版が主流となると思われる。

既にCPUは64bit版が普及しまくってるからだ。
いまどき、32bit版のCPUなんて探す方が難しい。
せっかく64bitで計算処理できる能力があるのに、わざわざ未だに使ってる人が居るかもわからない32bitのCPUのために、半分の能力しか発揮できない命令でプログラム組むとか、アホらしいでしょ?

Windows10は、比較的評判の良かったWindows7でも批判された以上に、余計な機能と、それに伴う余計なプロセスやサービスの常駐起動、多数のタスクスケジュールが走るなどが増えた。
ぱっと見で、OS起動してるだけの状態でも、タスクマネージャで見ると、Widnwos7の時の2倍はプロセスやサービスが起動している。
おいマイクロソフト、いい加減にせーよw
それが安定性や安全性に関わるものなら仕方ないが、お客様の情報をこっそり収集するためとか、使わないし要らない機能を動かすためとか、ふざけんなやw

同じく個人データを集めまくり、沢山もっているとして批判されてるGoogleはまだ理解できるんだよ。
だって俺らはGoogleの検索サイトやChromeブラウザを使うのに、1円の金も払ってないわけだからねw
でもマイクロソフトは、Windowsは違うだろと。
WindowsがLinuxのように、完全に無料で提供されてるならともかく、きっちり金取ってる商品なわけだ。
確かにWindows10の分としての金は払ってないよ?
だけどWindows7の権利は、プリインストールのPCを買うときに、一緒に払ってるんだよ。

そもそもここ最近のマイクロソフトは、かつてのアメリカの主要産業だったアメ車メーカーと同じ道をたどってると感じる。
先進的で客が求めるものを、開発し提供してきたのに、巨大企業になったからと、客よりも自分らの利益を優先するようになった。
もちろんそれ自体は悪くないよ?
ボランティアじゃないからね、会社ってのは。
だが自分たちの儲けを優先しすぎて、低燃費で故障が多く、しかもデカイだけの車を何時までも作り続けて、売れないと高性能な車をがんばって作って追いつき、追い抜いた日本の自動車産業に、国を通して圧力掛ける。
それと同じ事をし始めてる気がしてならないんだよ。
幸いにも日本はマイクロソフトをおびやかすような、IT企業は無いので外交圧力が日本のIT業界に掛かる事はないけどw

ユーザーが求めてない機能を勝手にボンボン詰め込んで重くして、しかも押し売り機能や情報収集仕込むとか、まったく客の事を考えてない、てめーらの都合だけ、儲けだけしか考えてないような糞OSを作るようになったというわけだ。

もしアメリカの落ちぶれた自動車メーカーのようになりたくなければ、もっとユーザーの事を考えた、本当に良いOSを次回は出して欲しいと思う。

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