私はここ最近、「野球道Ⅱ」(日本クリエイト 作 球団育成経営シミュレーション)・「天下御免」(アートティング 作 江戸商人人生シミュレーション)・「プリンセスメーカー1・2」(GINAX 作 娘育成シミュレーション)と、3つの「育成シミュレーション」について、その紹介や攻略・批評などを行ってきた。
さっき「ひるおび」が、さすがにゴーン事件に視聴者が飽きてきている事を危惧したのか、今までとは違う視点で、また特集していた。
それが「三越事件」と言われる、同じく経営が悪化していた大手企業を建て直し、その功績でワンマン経営者と化して行き、最終的に会社を私物化した事で、取り巻きに裏切られて社長を解任されたという事件と、今回のゴーン事件は似ているとして紹介していた。
まぁ「三越事件」の場合の英雄から悪者になってしまった、岡田社長なる人物は、ゴーンと違って社員を大量に犠牲にして利益を得るとかいう、糞みたいな事をやったわけではなく、今まで誰もやった事が無い、誰も思いつかなかった事を次々とやっていて、会社の経営を立て直した事が紹介されていたので、明らかに「有能」度ではゴーンなんかより遥かに上だったと思う。
だが2人とも、会社の経営が順調になってくると、なぜか狂いだす。
この会社は俺のもので、どう扱っても良いのだ。
俺の会社なんだから、俺の私生活の金も会社が出すのは当然だ みたいな事をやり始めるという共通点があったわけだ。
これを見ていて、ふと思ったのが表題のシミュレーションゲームの後半と似ているなぁという事だ。
シミュレーションゲームというのは、育成だろうが経営だろうが国取り戦国ものだろうが、ゲームの終盤というのは、もうほぼ一人がち状態、何もしなくても儲かったり、何も考えなくても戦に勝てたり、消化試合のようになる。
そこで飽きてしまって放り出す人も多いと思うw
ゴーンも岡田も、この状態に陥っていたのではないかと言う事だ。
彼らは「会社建て直しシミュレーションゲーム」をしていたのだ。
だから目的を達成して、消化試合となってくると、やる事がなくて詰まらなくなり、飽きてしまう。
しかし現実世界の会社経営は、シミュレーションゲームのように「飽きたから、最初からもっかいやり直そう」とか、「もういいや、終りにしよう」とかいって終了させる事は出来ない。
だから会社を私物化して、金や権力に執着する事でモチベーションを上げよう、保とうとしたのではないかと。
シミュレーションゲームとか、やった事すらないじじぃどもや、上級国民様や評論家気取りの連中には分からない気持ちだろう。
ゴーンや岡田のやった事は、たとえその前にどれだけ会社への貢献があったとしても、許される事ではない。
だが、シミュレーションゲームをやると、ゲーム後半~終盤の消化試合のような展開でダレる事を何度も経験したゲーマーならば、気持ちは理解できてしまうのではないかと。
シミュレーションゲームの後半や終盤が消化試合になって、詰まらなくなるのは、全てのシミュレーションゲームが抱える問題であり、シミュレーションゲームの「永遠の課題」でもある。
現実世界のシミュレーションゲームは、セーブもロードもできない、一発勝負ではあるが、やはり後半~終盤は詰まらなくなるのは、同じだと思うのだ。
「会社の経営を立て直す」という目標が、達成されてしまえば、あとは消化試合なのだ。
そこで「もうこの会社での俺の役目は終わった」と、後進に道を譲るとか育成するとか、あるいは別の経営危機の会社を立て直しに行くとか、そういう事をしていれば、また新たに面白さを味わい、金だの権力だのに執着しないとモチベーションが保てないなんて状況にはならなかったと思う。
リストラされたり、ワンマン経営者に意見したために出世コースから外されたり、閑職に飛ばされたりした人たちにしてみれば、彼らの行動をゲームに例えるなんて、とんでもないと思われるだろう。
だが彼らは、所詮は「会社経営たてなおしシミュレーションゲーム」をやっていたに過ぎないのだよ。
でなければ、目標達成後に飽きたりしないw
飽きたからこそ、せっかく苦労して立て直した会社の経営が傾くかもしれないような、横暴な振る舞いや金の私的流用や無駄遣いをするのだよ。
人間というのは、目標があるから努力したりがんばったり出来る。
しかし逆に、目標が達成されてしまったら、今までそれに向けて行って来た事が続けられなくなるわけだ。
だからこそ、歴史上には最初の頃は有能で優秀だったにも関わらず、途中からおかしくなって、晩年は暴君や無能になってしまう奴が多く存在しているのだ。
この気持ちが分からない人は、何でも良いのでシミュレーションゲームというものをやってみれば良い。
私が紹介してきた「育成系」でも良いし、三国史や信長の野望などの国取りものでも良いし、あるいは「大戦略」みたいなものでも良いだろう。
いずれのゲームも面白いのは、右も左も分からないやり始めた頃と、ゲームのクリア目標を達成するために、あれこれ思考錯誤しながらコマンドを駆使する序盤~中盤である事が分かると思う。
目標を達成したか、もう達成間近となった場合の、あのむなしさ、詰まらなさ、残りを消化するダルさ、などなどは実際にやった人間にしか分からない。
そして、その気持ちこそが、ゴーンや岡田の会社私物化、金や権力の亡者へ走らせた原因であると理解できるようになるだろう。
有能な人間には、常に新しい目標を与え続けなければならないのだ。
決してトップに立たせてはならない。
目標を見失った「頭の良い人間」ほど、ヤバイ奴は居ないという事だよ。
その事に人類は、早く気づくべきだろう。
一時的に社長だの王様だの大統領だのにする事はあっても、目標を達成しきって消化試合になりそうになったら、即解任すべきなのだ。
冷たいように思われるかも知れないが、社長だの王様だの大統領だのが、突然解任されたところで、その日から即ホームレスになる事はない。
そういう連中ってのは、悪いことをわざわざしなくても、もう働かないでも食っていけるだけの十分な財産があるはずなのだから。
そうしないと、無駄に被害をこうむる人間が増えるという話。
外国人労働者に頼らなければならないほど、日本は深刻な人手不足だと、経済界も政治家もマスゴミも言うが、はたして本当にそうだろうか?
私自身がそうだから言うわけではないが、日本には働けるのに働いてない「ニート」というのが大勢居る。
それ以外にも、生活保護を不当に受け取って働かずに生活している日本人と、なぜか外国人が大勢居る。
このように人手なんていくらでもあるのだ。
奴らが言う「不足」している「人手」とは、低賃金でも文句言わずに重労働してくれる「奴隷」の事なのだよ。
以前も述べたが、「ブラック企業」という言葉が世に認知されたように、不景気だからとか言い訳して、低賃金で死ぬまで日本人の下級国民をこき使う事が、上級国民様(笑)にとってやりにくくなってきた。
景気も回復してきたんだし、素直に賃金上げれば良いものを、また不景気になるんじゃないかという恐怖感と、こんな低コストでも人間って働いてくれるんだ、これはおいしいwwwと味を占めた事で、賃上げを渋ってるわけだ。
大量の人間を解雇しておいて、てめーだけ何十億もの報酬を得て「有能」とか言われる経営者(いや、元経営者かw)が居るぐらいである。
こういう連中の言う「人手不足」という言葉を、真に受けられるわけがないだろう、常識的に考えれば。
かつてニートがインタビューで放ったとされる有名な「働いたら負け」という文句。
誰に負ける事になるのかといえば、上級国民様だよ、金持ちとか地位や名誉がある人とかのね。
この言葉の真意を理解すれば、おのずと人手不足など解消できるのだよ。
何も一戸建てが買えて、年に何回かは旅行に行けて、子供たちには習い事とかすげーさせられるような、そういう給料を出せとか言ってるわけじゃない。
一家3人なのか4人なのかが、慎ましく、食うに困らない生活が最低限できるぐらいの賃金は出せよって事だよ。
私がかつてまじめ(?)に社会人してた時に、悟った事がある。
それは「妻子持ちほど、強い」という事だ。
どういう事かというと、妻子の居る人間というのは、多少の低賃金・重労働でも簡単に病んだり辞めたりしないって事だよ。
考えれば当たり前の事だが、「妻子」を養っていかなければならないわけで、そんな病気だのつらいから辞めるだの、簡単にできないし、精神構造も強くなるんだよ、人間ってのは。
宗教の狂信者が、自爆テロとかやるのと一緒。
つまり、ニートだのすぐ病んだり辞めちゃったりする今の若者だのを、まともに使いたいなら、せめて結婚できるだけの給料を払ってやれば良いだけの話。
もう最悪、国が強制的に結婚をさせてもいいと思うよ?w
そんな横暴なと思うかも知れないが、戦前までの日本なんて今みたいにお互いが好きだから結婚なんて少数派だったわけだよ。
だからこそ、「駆け落ち」ってのがあったわけで。
ほとんどが、「お見合い」結婚ですよ。
親が決めた相手と結婚なんて、本人の意向を男側も女側も無視した行為が当たり前だった時代がずーっと長く続いてきてたわけですわ。
ちなみにうちの親は戦後生まれだけど見合い結婚ですw
そういった強制的な結婚って、別に悪いとは思わない。
なぜなら、すきあって結婚しても離婚して不幸になる奴は大勢いまの世の中に居るわけだし。
見合い結婚という、望まない結婚だったかも知れないけど、まぁ適度に諦めて、子供の居るし、まぁそれなりに幸せだったかなって人だって、いくらだって居るわけでしょ?
戦前生まれの世代が、数えるほどしか居なくなって来てるけれど、そういう結婚をしていた自分らの曾爺さんとか曾婆さんとか、生きてる人は聞いてみれば良い。
親に勝手に決められた相手と結婚させられて、幸せだったのかと。
なんでじじぃばばぁになった現在でも、離婚せずに一緒に仲良く暮らしてんのかと。
何が言いたいかというと、国民に既婚者を増やす事をこそ、国や企業の上級国民様は真剣に考えろということだ。
それが少子高齢化や奴隷労働不足を改善する、一番の早道だと気づけと。
外国人労働者だの移民だのの受け入れなんてのは、それらをやっても足りない場合に、初めて考えるべき事だと。
昔の支配者は「生かさず殺さず」と言ったそうだが、今の日本の上級国民様はこれが分かってないw
だって労働者を「殺し」ちゃってるわけだから、過労死だの過労自殺だので。
労働者を結婚させて、妻子を養うという義務や責任感を強制的に負わせて、そのうえでこき使えば、簡単に死んだり辞めたりしないんだよ、人間ってのは。
モラル的に最悪の手段を使ってでも、黒字経営にさせられるゴーンのやり方を賞賛できるんだから、ちょっと賃金上げて結婚できるようにして、あるいは国に働きかけて強制的に結婚させるような法律でも作らせて、それで簡単に潰れない労働者を作って会社を運営するような経営手法も、賞賛されるよね?w
上級国民様は自分の子や孫がかわいくないのかね?
外国人を量に入れた国が、どうなってるかの実例が至る所で見れるのに。
てめーの子や孫だけは、上級国民だから大丈夫、被害にあわないとでも思ってるのかね?
てめーが生きているうちは、まだ何とかできるのだろうが、てめーが死んだ後に子や孫が不幸にならない保障がどこにある?
てめーの子や孫の安全が担保されるような世の中にしないで、今さえ良ければそれでいいなんて、生物として失格ですよ?
金や名誉や権力ってのは、墓場までは持ってけないわけ。
あの世に行った時に、何の意味を持たないわけ。
てめーの子孫が絶えてしまえば、いくらてめーが生前すごかったって、それを後の世まで長く語り継いでくれる人は居なくなっちゃうわけ。
無意味になっちゃうわけ。
わかるかなぁ?
上級国民様の好きな「投資」なんですよ、これは。
安易に外国人奴隷を大量に入れて、今さえ良くなればよいのか、それともすぐには利益が出なくとも、10年後20年後、あるいは50年後に必ず莫大な利益を生んでくれるであろう、日本人労働者の賃金を見直し、結婚させ、日本人を増やすか。
どちらに「投資」するかですよ?
不法入国しようとした移民の集団に向けて、アメリカが催涙ガスを打ち込んで、子供とかが怪我した、トランプはけしからん。
というニュースを流してたNHKに聞きたい。
お前らは、てめーんとこのビルに許可も権利も無い、良くわからん暴徒が入ろうとしても、止めないのかと。
ゲートやドアを閉ざして、防衛しないのかと。
トランプの移民政策を「強行」だと批判しているが、私から見れば「強行」でもなんでもない、国のリーダーとして「当然」の事をしているようにしか見えないんだが。
むしろ今までのリーダーや、マスゴミの論調の方がおかしいとしか見えないのだが。
国というのは、「国民の生命と財産を守る」ために存在しているのだ。
「国民」というのは、その国で生まれ育って、その国の国籍を持って、法律も守って税金も納めて生活してる人間の事を言うのだよ。
なんで他国民の面倒まで見てやらなきゃならんのか?
そもそもお前ら、外国人労働者受け入れ法を、移民政策だと批判してるじゃねーかw
自分らの言動が矛盾してる事にすら気づかないほどアホなんですかね?
私は移民の大量受け入れ政策をとってきた、世界的なリーダーであるドイツのメルケルが嫌いだ。
なぜなら、あいつは「自国民の生命と財産」よりも、他国民の生命と財産を守る事を選んだからだ。
集団のリーダーとして失格だ。
自分の集団のメンバーを守らないどころか、害があるような事をする奴は、リーダー失格。
ゴーンのニュースでも言ったが、集団のリーダーが持つ「権力」という「特権」は、自分が先頭に立って集団を守るという「責任」に対しての報酬として与えられているのだと、いい加減理解しろと言いたい。
アメリカ国民が全員、食うに困らない生活をしていて、そのうえ他人を養う余裕すらあるぐらい豊かなのであれば、移民ぐらい受け入れてやれよ、ケツの穴がちいせぇなぁと言っても良いとは思う。
しかしそうじゃないよね?
アメリカは日本よりずーっとホームレスなどの貧困層は多いし、スラム街なども存在する。
自国民に飢えてる奴が居るのに、なんで他国民の面倒を税金で見てやらにゃならんのか?
そんな判断をする奴はリーダー失格だろうと。
でもなぜか日本もアメリカも、リーダーとして当然の判断を下したトランプを批判する。
意味が分からんw
感情論とか、下らない理想論だの道徳論じゃなくて、理論的にトランプの移民政策の何が悪いのか?間違っているのか説明してくれよとw
GDP自体ではなく、その伸び率がたった0.1%とか落ちただけで、消費税を上げたら「大幅に」景気が落ち込んだって過去の事例を紹介したその前のニュースも含めてさ、自分らが言ってる事が「おかしい」と思わないのかな?
明確な理由も理論も理屈もなく、ただただ「悪い」って言ってれば、視聴者が「そうだそうだ!」とわけもわからず賛同してくれた時代は、もう終わってんだよ。
いい加減気づけよ、てめーらだけ軽減税率の対象になっといて、それを隠して増税時の景気対策の批判とか、姑息な真似してないでさw
なんで新聞が軽減税率の対象になったのか、明確で分かりやすくて、国民が納得する理由を説明しろや、政府の政策案を批判する前にw
本当に、こいつらゴミだ。
ゴーン会長の問題の原因のもうひとつに、人類全体が持つ二面性(ダブルスタンダード)がある。
例えば、世界中を「侵略」して「植民地」にしたかつてのイギリスは、「大英帝国」と呼ばれ、今でも栄光の歴史として評価される。
しかし、同じ事をやろうとした「ナチスドイツ」や「戦前の日本」については、とんでもない悪い奴らだ、国だなどと今でも叩かれる。
両者の違いは、世界征服(笑)をやり遂げたか失敗したか、だけである。
失敗したんだから、叩かれても仕方ないという意見もあろうかとは思う。
歴史は勝者によって書かれるもんだと、それが間違ってると思っていても認めてしまう人も多い。
だが考えてみて欲しい。
プロ野球選手になりたくて、学生時代にどこにも遊びに行かず、ひたすら野球の練習だけをしてきた。
それも生半可な練習ではなく、毎日が胃液を吐くほど苦しく厳しい練習だった。
しかしそんな事をしても、全員がプロ野球選手になれるわけじゃない。
むしろプロ野球選手になれなかった人の方がが多い。
そこまでやったのに、プロ野球選手になれなかったという、ある種の「失敗」をした人を指して、「あいつは悪い奴だ」なんて言う人が居るだろうか?
いないよね?
なぜなら、プロ野球選手になるという目標は、「悪いこと」ではないからだ。
でも戦争に関しては違う。
戦争自体が悪いことだし、ましてや他の国を侵略したり植民地化したりってのは、現代の価値観ではすべて「悪」だ。
にも関わらず、過去に大帝国を築いた王様だったり皇帝だったり、あるいはその側近や民族は高く評価される。
おかしいだろと。
人類の歴史上で「英雄」と言われている人間と、人類史上最悪の「悪人」と言われて、名前を言う事さえはばかられるような国も多い「ヒットラー」と、何が違うのかとw
やろうとした事、やった事は何も違わないんじゃないの?と。
様々な事にチャレンジして、成功する人、失敗する人というのは、小さな事から大きな事まで日常的に起きている。
大規模なテロを指導して成功させまくったら、「英雄」になるんか?
誰にも迷惑を掛けない、むしろ人類社会に貢献するような目標に向かって努力したけど失敗した。
そういう人も、「失敗」したのだからと世紀の大悪人になるんか?と。
ゴーンの経営手腕を未だに高く評価する人も、テレビで見る。
会社をいくつも立て直したという結果だけ見れば、確かにそうだろう。
だがその「成功」は、クビをきられた何万人なのか何百万人なのかの「犠牲」の上に成り立っている。
リストラを断行できなかった、かつての日産経営陣は「無能」で、それをやったゴーンは「有能」であるとw
じゃあ逆にそういう人に聞くが、たくさんの人間を殺しまくって大帝国を築き上げた人は「有能」で、誰も殺さず、その代わりにごく限られた地域で、細々と国民と共に生きる道を選んだ王様は「無能」なのかと。
むしろ「モラル」的には、前者は大悪人であり、後者が有能な良い王様になるんじゃないんかと。
こういうダブルスタンダードの言動を、平気で出来る奴の気が、私は知れない。
未だにテレビ等で、「でもゴーン会長の手腕は、確かに素晴らしかったんですよ」なんて言ってる業界関係者なのか、評論家なのか見ると、実際にクビを切られて路頭に迷って散々苦労した、かつてのリストラ社員達の前で同じ事が言えんのかと。
こいつらの頭の中は、結局のところ「ゴーンを高く評価する俺、すごい見る目があるw意識高いw」なのだよ。
てめー自身は、良い事はもちろん、悪いことさえ出来ずに、何の成功も失敗もしてない奴が、大成功という結果だけ見て、それを評価する事で自分も「偉い」人間だと、自己満足しているだけ。
海外で活躍した日本人を、その人スゲー、日本の誇りだ→日本スゲー→日本人である俺もスゲー とかアホかと言ってる連中が居るが、それと変わらないのだよw
まぁだいたい海外の反応系でホルホルしてる日本人を叩いてる奴らも、同じ事を自分たちが普段してるわけだがw
会社がヤバくなったら、躊躇なく大量リストラを出来る経営者こそが、「有能」であるという間違った認識は、いい加減に正した方が良いと思う。
経営陣に支払われる、末端の社員の何倍も何十倍もの高額な報酬というのは、それら末端の社員を自分たち経営陣が犠牲になってでも、いざとなったら守りますという「責任」に対して支払われているという事を、いい加減に理解すべき。
昨日も述べたが、群れのメンバーを率先して守るという「義務」を果たさない奴に、高額な報酬という「特権」を得る権利はないのだと。
会長だの社長だの取締役だのの資格は無いのだと。
そういう理屈なので、リストラがいかに間違った手段であり、それを評価する奴がいかにアホかってのが、分かると思う。
つまり、ゴーンは有能な経営者ではなく、むしろ悪逆非道の無能経営者であり、暴君であったというのが、私的には正しい評価であり、だからこそ、このような問題を引き起こして逮捕されるような事をやれるんだと納得できる。
大多数の農民から、少数の王族や貴族たちが食料を巻き上げて、農民が貧困に喘いでいるのに自分らは贅沢三昧。
ゴーンのやった事を、こう例えれば「彼は経営者としては有能だったんですよ」なんて言えないと思うがねw
武士の時代の日本風に言えば、倒産寸前まで悪化した藩の財政を、農民から反乱覚悟で強引に大量に年貢を搾り取りまくる事で回復させた。
その事で、多数の農民が餓死した。
だけど藩の財政を回復させ、お家取り潰しになって幕府の直轄地になる事を阻止した、そのお殿様なのか家老などの側近重役なのか、そういう人は「有能」で「偉く」て「英雄」なんかと。
ゴーンを評価するってのは、これと同じ事だとなぜ分からんのかと。
別に私はゴーンにリストラされた元日産社員でも何でもないし、ゴーン氏に恨みなんぞない。
そもそも私は直接的被害はなーんも受けていないわけで、それをまるで自分にも謝罪と賠償をさせる権利があるかのように振舞うどこぞの国の民族のようには、なりたくないしw
ただ、「いやいや、たしかに違法行為をしたかも知れないですけど、でも経営者としての手腕は素晴らしかったんですよ?」なんてテレビという公共の電波を使って、平気で吹聴するような人間が許せないだけだ。
多数の社員をリストラし、それによって経営を建て直した事で、高く評価されたうえに、自身はリストラした社員のうちいくらがはクビにしなくても済んだかもしれないような、高額な報酬を得た。
ここが、そもそもの間違いなのだ。
欧米企業では、会長や社長が数十億の報酬を貰うのは当たり前である。
日本企業は「一億総中流」の価値観が未だに強いのか、はたまた「連帯責任」や「同調圧力」など、よく言えば「平等」主義が強いためか、大企業の会長・社長といえども欧米並みの高額な報酬を貰ってる人は少ない。
だからこそ、ゴーン会長が日産に来て初めて受け取った報酬の、あまりの高額さが、当時ニュースになったのだ。
しかし高額だろうが、それなりだろうが、人の何倍・何十倍も報酬を得ている人は考えて欲しい。
自分は本当に、他の社員より何十倍もの仕事がこなせてるのか?
いくら奇抜なアイディアや、素晴らしい運営方針があっても、それは実行してくれる多くの「社員」が居なければ実現できない。
漫画家や歌手などの個人事業主にしたってそうだ。
売れる漫画を描ける才能や、売れる歌を作れる才能は、確かにすごい。
だがそれらを実際に販売して金に換えるのに、いったいどのぐらいの人間が関わっているのか?
漫画で言えば、「印刷」してくれる人が居なければ、コミックや雑誌として世に出せない。
歌だって、伴奏の演奏をしてくれる演奏家や、スタジオで録音してくれるスタッフや、CDに焼いたり、最近だとネットにデータとしてアップして販売する方が多いかもしれないが、それだってその歌手が自分一人でやってるわけでもないし、できない。
つまり、高額な報酬=人の何十倍も優れた人間で偉い わけでは無いという事だ。
自分で会社を興して成功したり、あるいは既にある会社ですごい結果を出して会社を大きくしたりして社長だの会長だのになって、高額な報酬を得る人と、一生平社員や派遣やバイトで薄給で終わる人ってのは、実際には紙一重の差でしかないのだ。
印税だけでもう遊んで暮らせるほど稼いだ人気漫画家と、漫画家を夢見て何度も出版社に持ち込んだが一度も採用されずに諦めた人との才能の差なんてのは、実際は紙一重しかないのだ。
死ぬほど努力したけど、夢がかなわなかったという思いをした事がない奴に、紙一重なんて軽く言われたくないと思われるだろう。
しかし人間の「能力」の差なんてのは、この広く長い歴史を持つ宇宙からしたら、ほとんど「誤差」にすら満たない差しかない。
そういう意味で言っている。
なぜそんなレベルでの話しになるかというと、そこまで言わないと、こういう付け上がってるアホどもは、自分がどれだけ矮小な存在か分からないからだ。
ゴーンでもトランプでも、ワタミでも。
高額な報酬というのは、人間の価値に対して払われているわけではない。
「責任の重さ」に対して、支払われているんだという事を理解してない。
野生の動物で、人間の祖先となった「サル」をはじめ、「群れ」で暮らす種は多い。
「群れ」で暮らすのは、ソロだと生き抜けない弱い生き物だからであるわけだが。
「群れ」には必ずリーダーが居る。
リーダーは、他のメンバーより優先的に餌の良いとこが食えたり、あるいは量が多く食えたりする特権がある。
これが、人間社会で言えば「給与」の差になるだろうか。
しかしこの「特権」は、いざという時に、自分が先頭に立って、あるいは一人ででも外敵に立ち向かって、群れを守るという非常に重い「責任」を負っているからこそのものである。
人間社会の会社や国など、様々な「群れ」のリーダーは、これをしていない。
なのに餌を多く食えたりする「特権」だけは、当たり前のように要求する。
だから「群れ」から見放されるのだ。
もう一度、サルだった頃の原点に立ち返って、「リーダーとはなんぞや?」というのを考えて欲しい。
ぶっちゃけ何十億もの高額な報酬を得るのに、多くの群れのメンバーを犠牲にするような奴は、リーダー失格なんだよ、野生の世界では。
何がコストカッターだよw
そんな事は不可能だと思うが、誰のクビも切らずに、大赤字だった会社を黒字へ転換させた。
そういう経営者だったら、大いに評価されても良いし、何十億もの報酬貰っても良いと思うよ?
会社が大赤字で苦しくなった時に、社員のクビを切るのではなく、自分の報酬を全て返上し、さらに今まで貰っていた高額な報酬で築いた私財すらも投入し、自分と家族がほとんどホームレス寸前のような生活になってまで、きちんと守るべき社員を守った。
そういう人こそが、本当の「群れ」のリーダーであり、トップに相応しい人間なのだよ。
自分が優秀なのか、リーダーに相応しいのかは自分で決めるんじゃない。
メンバーが決める事なんだよw
いくら「群れ」の中で一番力が強くても、外敵に襲われた時にメンバーに時間稼ぎさせて自分はその隙にスタコラ逃げるなんて奴、リーダーとして「群れ」が認めるわきゃないだろw
「俺がリーダーだ」といくら粋がったところで、確かに1対1なら誰にも負けなくても、群れ全員を相手にして喧嘩して勝てる「ボス」なんて、そんなスーパーマンか超人みたいなのはこの世に、人間は当たり前だが野生の動物の中にも存在しないんだよ。
だから私は独裁国家は、その群れを構成している国民全員の責任だと日頃から思っている。
北朝鮮の人民がかわいそう?
アホか。
北朝鮮の人民は数人しか居ないんですか?
何千・何万もの人民が戦いを挑んできても、一人で瞬殺できるような特殊な超能力でも「将軍様」とやらは持っているんですか?
そうじゃないでしょw
かわいそうでも何でもない。
それこそ人民全員の自己責任ですよ。
難民ってのは、そういう「自己責任」を放棄した「卑怯者」なんですよ。
だから平気で、受け入れて頂いた国に、「待遇が悪い」とか言って逆ギレできるですよw
まぁ自身にまだ「戦う」力が無いような、子供達の場合はまた別の話ですけどね。
なので百歩譲って子供は受け入れてあげるべきとしても、大人は受け入れてやる義務も義理も人道も無いんですよ。
「弱者」には2通り居るんです。
単に楽したい、努力しない、責任を負わない、義務を果たさないクズと、うまれつき目が見えないとか耳が聞こえないとか、そういう自分の責任ではない大きなハンデを背負わされてる人です。
前者は「弱者」でもなんでもないです。
本当の「弱者」とは後者です。
なのに今の人間社会は、前者まで保護しろ、保護しないのは非人道的だ、差別主義者だと叩く。
アホかとw
話が逸れましたが、かつて豊臣秀吉が「茶道」に没頭したのは、そういった「勘違い」を極力抑えるためだったとも言われています。
「茶道」では、関白だろうか農民だろうか、同じ1人の人間であり、茶を出されたら頭を下げなくてはならない。
これによって、「自分は偉くもなんともない、ただの1人の人間なんだ」という意識を常に保ち、横暴な振る舞いをしないよう、自己を戒めていたわけです。
まぁ実際には、千利休を切っちゃったわけで、その思いが本当にあったかは疑わしいですがw
ゴーンも、「茶道」でもやるべきだったでしょうね。
そうすれば、何万人もの社員のクビを切っておいて、てめーだけ何十億もの報酬を、しかも違法行為をしてまで得ようなんて思いに至らなかったかったかも知れない。