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貴乃岩の賠償提訴について

ワイドショーがこれ幸いと、また騒いでいるw

さて、なぜ賠償請求裁判までもつれるほど話し合いで纏まらなかったかの理由が、だんだんと見えてきた。

貴乃岩側は、頭部の傷だけでなく精神面でもかなりのダメージを受け、その回復に時間が掛かった。
そのため、何場所も休場して十両に降格させられる自体にまでなった。
だから2400万円という高額な賠償になってるんだという主張でしょう。

ところが一方の元横綱 日馬富士側は、ケガ自体は10日程度で治るものであり、その後1週間ぐらいは休みが必要だったかもしれないが、十両に降格するまで休場する必要まではなかったんじゃないの?
そもそもケガが治ってからも、全然姿見せずに隠れてコソコソやってて、単に騒ぎを大きくしたり同情をひいたり、あるいは相撲協会との喧嘩を有利にするための工作と言われても仕方ない状況だっただろ?
それについてまで補償しろって言われてもねぇwww
せいぜい数十万円程度だろwww
って事なのだろう。

確かにどちらの言い分も、「それは正しくない」とは言えないと思う。
まぁどちらも弁護士がついてるわけだから、素人の一般人が「それ、おかしくね?」って思うような事は言わないのは当たり前だが。

そのため、さすがのマスゴミも2つに割れてるように見える。
昨晩のNHKニュースでは、まるで貴乃岩側が強欲で不誠実であるかのような報道をしていた。

NHKというのは、相撲の取り組みの独占放送権を持つ、相撲協会とズブズブな局だ。
元横綱 日馬富士は引退こそしたが、この問題の背景には白鵬を頂点としたモンゴル人力士会が居る。
相撲の今の人気はこのモンゴル人力士達のおかげで成り立っていると言っても過言ではない状況で、日本相撲協会は白鵬のモンゴル人力士会を守らなければならない。
だって自社の一番の売れ筋「商品」群であるわけだから、一般企業の例えれば。
なので、その相撲協会とズブズブなNHKは、日馬富士側を擁護するわけだ。

対して民放のワイドショーはしきりに、請求額は根拠があって決して高額ではない。
なぜ日馬富士側が応じないのか、理解できないという立場の作りが多い。

当初の暴行事件当時は、マスゴミは総じて相撲協会擁護にまわったわけだが、ここにきて亀裂が入りつつあるのではないかと見ている。
民放側は、相撲というドル箱を好き勝手に利用して儲ける事ができない。
取り組みの映像も、NHKから借りるんだか買うんだかしなければ放送できない。
しかも以前の「ひるおび」での放送を見る限り、使用回数にも制限が掛かっているようで、「もう一度VTRを・・・」みたいな感じて、いくら買ったのか借りたのかしても、NHKの映像は好き勝手に流せないというのが、暗に「それは回数制限でできません」という回答で出ていた。
つまり、マスゴミの中でも民放のテレビ局というのは、相撲協会にあまり良い印象は持っていないのだ。
NHKばっか優遇して、民放には厳しい制限をかけて、なおかつ搾取するような事しかしない。
だから今回、ぶち切れて貴乃岩側擁護にまわってるのではないかと見ている。
それに貴乃花も退職して、相撲協会と完全に縁が切れたわけだ。
辞めたとはいえ、テレビ局的には貴乃花の商品価値というのは、かなり高く、今後タレントとして番組に呼ぶ事を考えているところもあるだろう。
そうなった時に、少しでも貴乃花の印象を良くしておくには、相撲協会側ではない姿勢を示す必要がある。
暴行問題時に、相撲協会側についてしまったために、散々無視された苦い経験もあるw
だから今回は、相撲協会を辞めて自由の身となった貴乃花に、タレントとして出演してもらって金を稼がせて貰おうと、手のひら返しをして、擦り寄ってるのだw
本当に汚いw

ただ今回の訴訟騒動の言い分は、貴乃岩側に分があるように思われる。
まず提訴に至った経緯を説明している文書に、「日馬富士側が調停をすっぽかしたから」というのが書かれている。
これが示談交渉であれば、相手の都合を無視してわざと前日とかに「明日、話し合いしましょう」と言って断られた事を、さも日馬富士側が示談に応じなかったというように見せる事はできるが、調停はそうではない。
調停は裁判所という中立な第三者が日程等も調整してるはずで、「都合が悪い」で来ないはあり得ないのだ。
従って、日馬富士側が調停を蹴ったという貴乃岩側の言い分は、筋が通っている。
それに対して、「いや、そんな事実はありません」とか「こういう理由で、そうなったんです」などの申し開きもない。

また「ひるおび」というかワイドショーの唯一の良心と言われている八代弁護士が、「なぜ貴乃岩側は会見を開いたのか、理解できない。誰か他の人の思惑があるのでは?」と珍しく的外れな事を言ってたが、これも反論可能だろう。
なぜなら、週刊誌が「3000万円も慰謝料請求してやがるwww」みたいな記事を出したからだ。
そういう一方的な印象操作をするマスゴミに対しては、きちんと反論しておかないと、自分たちが不利になってしまう。
だから「会見」を突然開いたのだろう。
クズ週刊誌の糞記事に対しての対応だときちんと述べているわけで、何もおかしな所はない。

パフォーマンスだと言うなら、先にそれを行ったのは日馬富士側である。
週刊誌を使って、貴乃岩側の慰謝料請求が法外であるかのように訴えるパフォーマンスをしたわけだから。

私も正直、貴乃岩側があんなに隠れて休みまくる必要があったのかは疑問を感じる事はある。
しかし、十両に落とされて、しかも本国モンゴルでも叩かれ、モンゴル人力士仲間からもハブられてたであろう境遇にあって、それを跳ね除けて幕内に復活して、今場所も10勝という勝ち越しより更に上の活躍を見せている。
それを成す努力は、並大抵のものではなかったろうし、いろいろ言われてる元親方の貴乃花の指導力も賞賛されるべきものがあったであろう。
その事から見ても、とてもじゃないが貴乃岩も批判する気は起きないし、当初の3000万円はともかく2400万円まで減額する譲歩を見せたのに、突っぱねる日馬富士側を擁護する気は起きない。

モンゴルとの貨幣価値の違いを持ち出して、擁護するような発言をしていたコメンテータも居たが、それは普段はモンゴルで働いて生活していて、たまたま観光か仕事かで日本に来て、たまたま酔ったかなんかで貴乃岩という力士を殴って怪我を負わせてしまったとかいう場合にのみ通じる事だ。
日馬富士は日本で力士として、しかも横綱にまで上り詰めた日本国内でも勝ち組の稼ぎを持つ生活をしていたわけで、モンゴルの貨幣価値にしたら、とても3000万円は法外だなんて言える立場に無いのだよ。
横綱であれば、年収1千万円を軽く超える収入があるわけで。
ここ最近、離婚話などをネットで良く見ていたが、一生掛からないと返せないような賠償を負わされる例は国内でも珍しくない。
親が土地や家を売ったり、親族から金を借りまくらないと払えないような額を要求されて払った例もいくらでもある。
日馬富士はそこまでしなきゃ払えない額じゃないだろ、2400万円は。
単純計算して、2.4年分の年収でしょ。
今まで高い年収を良い事に、贅沢三昧して遊びまくって貯金が殆どありませんってなら別だけどw
モンゴルでは悪い後輩によって辞めさせられた、悲劇の元横綱って事になってるわけだし、モンゴルの帰っても仕事はいくらでもあるでしょw
そりゃ日本で横綱やってた時よりは、大幅に収入は下がるだろうが、生活できない程じゃないでしょ。
日本で得た金全てを払って、モンゴルへ帰国しても生活できないわけじゃないと思うんだけどね。

まぁ弁護士は、こんな感情論的な事は許さないだろうけど、結局は依頼人の心情なんだよね。
弁護士は依頼人の依頼を、法律に沿って可能な限り叶えるのが仕事なんだから。
日馬富士が2400万円払いますって言えば、弁護士は「それは高すぎる」とか「戦いましょう」なんて言えないんですよ。
つまりは、日馬富士が2400万円も払えねーし、せいぜい出してやっても数十万円だよ糞が!って言ってるって事でしょ。
だから日馬富士の弁護士は戦わざるをえない。
それが苦しい言い訳の反論に滲み出ている。

まぁ気持ちは分かりますよ。
生意気な後輩を、番長である白鵬の代わりに締めてやったという、自身にしてみれば賞賛されるべき事をしただけなのに、犯罪者となり、横綱というモンゴル人にしたら一生遊んで暮らせる財がなせる職まで失う羽目になった。
ふざけんな、なんで俺だけ。
ってのがあるんでしょ。

でもね、ここはモンゴルじゃないの。
日本なの。
モンゴルの価値観では問題ない事でも、日本では大問題な事だって沢山あるわけ。
それを承知で、稼げるけど古い伝統も残る厳しい相撲という世界に入ったんじゃないの?って。

郷に入りては 郷に従え ですよ。
この考えは、別に日本独特のものじゃありません。
ヨーロッパにも「ローマに行ったらローマ式にしろ」みたいな諺があるらしいですからね。
つまり、自分の所属する群れが貧しかったり、そこで良い思いを出来ないからって、他の豊かな群れに行くのも結構だが、その行った先で成功するには、今までの価値観は捨てて、行った先の群れのルールに従う努力しないとダメだよって、人類がそういう真理にたどり着いたって事でもあるわけ。
移民や難民が成功しないのも、これを守らないから。

所属する群れを変える事さえ許されなかった昔と違って、今は自分が所属する群れは自分の意思で自由に変える事ができる。
だからこそ、この郷に入りては~の精神が重要なんだよ今の時代。

素直に慰謝料払ってごめんなさいしとけば、今後もそれこそタレントとして日本で仕事できたかも知れないのに、裁判にまでもつれ込むほどになったら、もうモンゴルに帰る以外に道はないよ、日馬富士は。
貴乃花や貴乃岩が、今後テレビから仕事を貰える事はあっても、日馬富士にはないよ。
だって印象悪いもん、日本人から見たら。
日本人の印象が悪くても使われる外国人って、朝鮮民族だけだから、日本の芸能界ではw
いくら日本に喧嘩売った英雄でも、さすがにモンゴル人は使わないと思うよ、在日マスゴミはw

まぁ裁判で多少の減額をされるだろうが、勝ち目は無いと思うけど、がんばってねって話。

バラエティ番組のレベル低下

以前、「ひるおび」でここ最近よくVTRがなかなか出てこなかったり、求めるものと違う映像が出てきたり、見ていてイライラすると書いた。
同じような見ていてイライラするテレビ番組に、バラエティがある。

肝心な部分が見えないよう、わざと隠してCMの後に核心部分見せますよーでCMへ。
そしてCM明けに、またさっきの核心映像が出る数分前の映像をもう一回流して、今度は隠さずに核心映像へって感じのやつね。

100歩譲って、CM前にわざと核心映像を隠してさわりだけ見せるのは手法としては分かる。
CM明けになんでわざわざ、さっき見た核心映像の数分前の映像から見直させなきゃならんのか?
いきなり核心映像ドーンで良いだろとw

この、まるで原作に追いついてしまったために、悪名高い引き伸ばしとして有名になった、ドラゴンボールの天下一武道会のシーンのような糞演出。
なんでこんな演出が必要かと言えば、中身が薄いからだ。
普通に見せれば、30分も無いような番組を、永遠と1時間沸くで放送しなければならないからだ。
昭和の時代のテレビは、ここまで酷くなかったと思うんですけどねw

こういう事ばかりやってるから、どんどん視聴者がテレビを見なくなる。
何かあっと驚くような映像なんてのは、今の時代インターネットでいくらでも見れる。
というかインターネットに上がってたが動画や画像を、テレビがわざわざ持ってきてやってたりするぐらいだw

インターネットであれば、自分で好きなときに好きなものを、無駄な引き伸ばし演出とかなしに見れる。
動画であれば、シークバーで見たい場面まで一瞬で飛ばす事もできるのが、インターネットの動画だ。
しかもその情報量たるや、テレビ番組の比ではない。

だからどんどんテレビを見なくなり、インターネットへ行ってしまうのだ。
ネット中毒だとか、ネットは嘘ばかりとか、散々叩いてるが、そんな事をしたところで、視聴者が戻ってくるはずもない。
そもそも、そういった批判は全てテレビにも言える事であって、ブーメランにしかならないw

コネ入社の無能な人間ばかりになってしまったのだろうか?w

もはやテレビなんぞ見なくても何も困らない時代である。
その一方で、ネットは昔のテレビ依存症のように見てないと時代に遅れるみたいな風潮すら出てきている。

社会現象を起こすのは、もはやテレビではなくネットの時代でもある。
ツイッターやフェイスブックやYoutubeなどの動画投稿サイトなどなど。
テレビは見るが、ネットはまったく見ない人より、ネットは見るがテレビはまったく見ない人の方が今や圧倒的に多い。

そしてそれは、ネットという双方向で無限の情報に溢れるメディア特性のアドバンテージだけでなく、テレビ局自身のレベル低下が加速させてるのだ。
テレビ局がやるべきは、ネット叩きや自己擁護の下らない分析ではなく、コネ入社の無能者や日本人ですら無い寄生虫を排除する事なのだ。
テレビ業界は危機感が圧倒的に足りない。
政治と同じく、てめーが生きている間だけ潰れなければいいやって人間ばかりだ。

無駄な引き伸ばしや映像の繰り返しや、出演者の反応とか、そういうの一切無しで、1時間のバラエティ番組作ってみ?
できないでしょ、今のテレビ局にはw

そういう事ですよw

テレビ局スタッフのレベル低下

ここ最近、「ひるおび」とか見てると、VTRがなかなか出てこなかったり、「もう一度さっきのVTRを・・・」とか言った時にもなかなか出てこないうえに、違うのが流れたりと、見ていてイライラするほどテレビ局のスタッフのレベルの低下を著しく感じます。

日本人は世界でも労働に対する意識が高いと言われますが、おそらく日本人じゃない人達が増えたのかも知れませんw
日本人や日本企業の作り上げたレールに乗っかって、てきとーにダラダラ流すだけでも金が入りますからねぇw
おまけに、最近は特に報道なんかで顕著ですが、一般の視聴者がスマホ等で撮った動画を流してたり・・・
本当にテレビ局の質が落ちたなぁと感じますね。

まぁ落ち目のテレビ業界なんぞに、いまさら行きたいなんて人も減ってるでしょうしね。

こうして、生放送すらロクにこなせない低レベルのスタッフばかりになって、番組の質がどんどん落ちて、それが視聴者離れを加速するという悪循環になるんでしょうw

というか最近思うのですが、一般人がスマホやらデジカメやらビデオカメラで撮影した、ニュースの現場映像とか、そういうのを集めてテレビ局に有料で提供するネットサービス業とか、やったら儲からないですかね?
正当な報酬も払わずに、タダ同然で一般人の映像をテレビ局は使って金儲けしてるわけですよ。
そこに一般人の映像の権利を守るための会社とか作って、そこに一般の人からニュースの映像とかを投稿してもらって、テレビ局が使いたいのがあったら、お金をその会社に払って使わせてもらう。
一般人が撮ったニュース映像の管理会社は一定の自社の手数料を引いたのちに、採用された映像を撮った一般人の方へ現金で報酬を支払うみたいな。
まぁ言ってみれば、JASRACの映像版とでもいいましょうかね。
新しいサービスとして、いけると思うんですが、どうでしょ?w

相撲協会と貴乃花親方のスタンスの違い

世間では、相撲協会=古い体質の頭の固い伝統重視手段、貴乃花親方=革新的で現代的な思想の持ち主
と思われているだろう。

だが実は、私はこの認識はむしろ逆ではないかと思う。

相撲協会は、このまま伝統だのしきたりだのに拘っていたら、潰れてしまうと考えた。
だから外国人力士をどんどん入れて、その外国人力士が伝統やしきたりにそぐわない行動を多少したとしても、目を瞑る事にした。
伝統だのしきたりだのに拘って瞑れるぐらいなら、それらを蔑ろにしてでも生き残る事を考えた。

これが白鳳をはじめとしたモンゴル人力士の、やりたい放題を許していた事から伺えると思う。

しかし貴乃花親方は、それをよしとしなかった。
むしろ貴乃花親方は、古い伝統的な相撲に拘る、非常に頭の固い頑固者なのだ。
だから日本人力士同士のいざこざは黙認したが、モンゴル人力士による伝統破壊とも思える行動にはキレたのだ。
横綱にあるまじき、死体蹴り相撲や八百長に我慢ができなかった。
そんな事を許してまで生き残るぐらいなら、いっそ伝統やしきたりを守って、神事としての相撲はそのまま潔く美しく滅びるべきと考えていたと思う。

このように根本的に両者の思想というのが正反対であり、しかもどちらが正しいとは一概に言えないからこそ、ここまで拗れたのだ。

私は常々、若乃花が相撲から距離を取ってしまった事が非常に残念でならないと言って来た。
なぜなら若乃花が居れば、恐らくは貴乃花と相撲協会の間をうまく取り持てたと思うからだ。

これは長男・次男の性質にもよる。
長男というのは、優柔不断と言われるが、それは自分の信念が無いわけではない。
なるべく争いを避けつつ、いかに自分の信念を貫くかを考えて行動するから、見る人によっては優柔不断に見えるのだ。
次男というのは、良く言えば非常に頑固で信念を貫き通す強い意志の持ち主であるが、悪く言えばそれは他人の意見を一切聞かない単なる自己中とも言える。

だからこそ、先頭に立ってはダメなのだよ。
人類の歴史で、多くの国家や民族や部族や家が、「長子相続」な理由がコレだ。
集団を纏める方法は、なぁなぁで緩くまとまる方法と、強権で無理やり纏め上げる方法の2つがある。
前者は物事がなかなか先に進まないという欠点はあるものの、対立や不満は非常に小さなものとなり、集団の維持が長く継続できるという利点がある。
後者は物事が迅速に進むという良い面がある一方で、対立や不満は修復不可能なほど深いものになり、集団の維持は長く続かない。
具体的に言えば、その強権を発動できていた人物が亡くなったり耄碌したりすれば、とたんに集団はバラバラになってしまうのだ。

この「なぁなぁ」で上手く纏めるのは、次男より長男の方が圧倒的に上手い傾向にある。
逆に次男は長男の事を常に見て育つ事ができるので、才能などの面では長男に勝る事が多い。
件の若乃花・貴乃花兄弟もそうだったように、特にスポーツなどの分野では、兄弟・姉妹で同じ競技をしていた場合、長男・長女より次男・次女の方が成功する事が多い。
いま話題の大阪なおみさんもそうだろう。
姉より妹の方が圧倒的にテニス上手いわけだしw
あるいは浅田まおなんかもそう。
上げればキリがない。

しかし優れた才能や力がある反面、融通が利かない。
だから兄より弟の方が優秀である事が多いのに、あえてリーダーは兄にするのだ。
リーダーである兄に集団が期待しているのは、強大な力や才能ではなく、集団を上手く纏め上げる事のできる立ち回りなのだ。

戦国時代末期の島津家なんかもそうだろう。
長子である義久より、弟である義弘の方が圧倒的に戦上手であったり、三男・四男もそれぞれ長子をしのぐ才能があった。
それはお爺さんである島津忠良(日新斎)の、孫達の総評から見てもわかる。
長子の義久については「総大将の器がある」と言っているが、裏をかえせばズバ抜けた才能が何も無いって事でもあるw
しかし次男の義弘については、「あいつすげー武力高いわ」って言ってるし、三男の歳久は「あいつすげー知力高いわ」と評し、四男の家久についても「すげー指揮能力高いわ」って言ってる。
つまり光栄の武将能力値的に言えば、長子である義久は兄弟の中で一番、武力も知力も低いというわけだw
強いていえば、魅力は兄弟で一番高かったのかも知れないが、それには島津家の長男であるという事も多分に影響してるわけで、自身の才能だけではなかったであろう事も伺える。

ちなみに世界で「長子相続」ではない、珍しい習慣を持つので有名なのが、モンゴル民族である。
チンギス・ハーンを輩出したモンゴル民族は、「末子相続」という非常に珍しい習慣を持つ。
リーダーは集団を纏める才能より、一番強い奴がなるべきという、実力主義の究極とも言える思想だと思うw
相手を思いやるとか気遣うとか、そんな甘い考えは生き残るには一切不要。
殴り倒してでも頂点に居座れる奴こそが、リーダーに相応しい。
このような思想だから、白鳳は「死体蹴り」を行えるのだろうw
モンゴル民族にとって、リーダーとはそういうものだからだ。
相撲のトップである横綱は、モンゴル民族的には、二度と自分に立ち向かって来れないように徹底的に痛めつけてでも、その地位を維持する事こそが、あるべき姿なのだろう。

だから日本人的な価値観の「横綱」とはかけ離れた言動が目立ち、それが良くも悪くも典型的で伝統的な日本人である貴乃花には許せない事だったのだ。
日本人の価値観では、リーダーとは力が一番強いだけではダメで、「気は優しくて力持ち」でなくてはならないのだ。
死体蹴りや、下のものをいじめるなんてもっての他なのだよ。

しかし相撲協会はそう考えなかった。
そんな事をしていたら、いつまでたっても圧倒的な力を持つ横綱なんて生まれないし、いつまでもどんぐりの背比べしてたら、相撲自体が魅力を無くして、滅んでしまう。
相撲はもはや神事ではなく、プロレスやボクシングなどのような娯楽格闘技なのだと。
そうならないと、相撲も生き残れないのだと。
だから実力至上主義のモンゴル人の価値観の方を、尊重せざるをえないのだ。
実際、白鳳などが活躍するようになってから、相撲人気は右肩上がりになり、連日満員御礼で大儲けという結果も出ているわけだから。
だから白鳳を、日本人じゃないからと卑下するような事件があった時は、私は白鳳を擁護する立場を取った。
それが日本人的な礼儀ってもんだからだ。

しかしいくら結果を残し、多大な貢献をしていても、日本人の価値観からすると許せない事は、やはり批判すべきだし矯正させるべきなのだ。
それが「相撲」だからだ。
プロレスやボクシングがやりたいなら、そっちへ行けと。
相手を見下し、挑発し、徹底的に打ちのめす。
それがたとえ「演出」だとしても、そういうのは日本の「相撲」においては許されないのだよ。
だから私は相撲協会よりも貴乃花を応援してきた。

ただやはり、典型的な次男である貴乃花には、集団を上手く纏め上げて主流になるだけの立ち回りはできなかった。
若乃花が貴乃花とあれだけ不仲にならず、兄弟そろって親方として協会に残っていたなら、ここまでにはならなかったと思わずにいられないのだ。
若乃花なら、貴乃花をうまくなだめて、かつ貴乃花の望む改革や伝統を死守する方向性へ、うまく協会メンバーを説得して纏められただろう。
貴乃花の考えが主流になるような、多数派工作が行えただろうと思うのだ。

貴乃花が相撲自体を引退という形で幕引きになったのは、貴乃花の考えが正しくなかったわけだからではない。
そのやり方が上手くなかっただけなのだ。
そしてそれを上手くやれたであろう若乃花と、絶縁してしまった時点で、この結果は目に見えていたように思う。

ちなみに若・貴の確執は、別に貴乃花だけに原因があったわけではないと思う。
今でも忘れない、若乃花・貴乃花が最後まで優勝を争った場所で、最終的に直接対決で若乃花が貴乃花を破って優勝した事がある。
あの時の、兄にわざと負けて優勝を譲ったように見えた取り組みと、その後の優勝パレードでの兄の優勝を心から喜ぶ満面の笑みの貴乃花と、その横で「弟にわざと負けてもらって優勝させてもらえた」という思いがあったのか、複雑な表情だった若乃花。

頑固で八百長とかを絶対に認めないような貴乃花が、自分の信念を曲げてまで兄へ優勝を譲ったその思いを、若乃花は受け止め切れなかったのだろう。
若乃花はあそこで、貴乃花の兄への強い思いを、変なプライドとか捨てて受け止めるべきだったのだ。
長男が次男に力で劣る事は、スポーツ界では珍しくない。
島津義久のように「弟達が有能だったために島津家はここまで大きくなって生き残っただけで、私は何もしてません」と自虐できるぐらいの、心の広さを持つべきだったのだ。
それを認めて、受け止めきれる人物だけが、真の長子相続者として成功できるのだ。

ちなみに、同じように弟達がすごい優秀だった長子が戦国時代の有名な家にもうひとつある。
毛利家だ。
毛利元就という天才的なリーダーの長子である毛利隆元は、吉川家を継いだ次男の元春や小早川家を継いだ三男の隆景に比べて、才能が著しく劣っている事を常に思い悩んでいたという。
光栄の戦国ゲームでも、隆元の能力値は元春や隆景に比べてすべての面で低く設定されてたりした。
しかも史実だと、早死にしてしまったために、なおさら役立たずの無能長子のように思われてきた。
しかし近年の研究により、実は隆元には戦の才能は無かったものの、戦を行うのに必須である資金調達能力が非常に高かった事が分かってきた。
つまり無能でもなんでもない、単に目立たない後方支援でその才能を発揮していただけに過ぎなかったようなのだ。
その証拠に、隆元の死後は大きな戦をしようとしても資金不足でできなかったという。
いままで戦に協力してくれていた地元の商人や領民が、非協力的になったのだというw
隆元様だから、無理にでも資金を融資したし協力したと言われたとの記録もあるらしい。
俺はダメな人間だ、無能だとうじうじした手紙とか沢山見つかっているし、それを見てきた弟達はもちろん超有能な父親さえも、「もうかんべんしてくれ、この構ってちゃんは」とうんざりして見下してたのに、その死後にはじめて「あいつ実は超有能だったんじゃね?」って気づいたとかw

若乃花はたぶんこの毛利隆元に似ているんだと思うw
自分が実は人を纏める才能に秀でているにも関わらず、派手で目立つ才能を持つ弟に劣等感を感じて、身を引いてしまった。
これが相撲協会のゴタゴタと信用失墜を招く自体にまでなってしまった。
そういう面では、若乃花自身にも責任はあると思う。

まぁもう過ぎてしまった事をとやかく言ってもしょうがない。
相撲協会がこれからすべき事は、長男系理事長を建てて上手く事を収めていくしかないんじゃないってしか言えない。
そんな人物が、今の相撲協会の親方衆の中に居るのかわからんがw

秋の匂い

メンタル的な話ではなく、「秋」ってなぜか1年中で一番「あ、秋になったわ」と分かる、独特の香りがしませんか?

何というか、何かの木の実が熟したような甘い良い香りが、うちの実家近辺は秋になると毎回するんですよね。
別に地方の自然が沢山残る地方とかじゃありませんw

一応これでも首都圏と言われる都会の部類に入る場所です。
ただ、他の都会やその周辺のベッドタウンに比べると、自然が多めに残る地域ではありますが。
具体的に言うと、「こどもの国」近辺ですw
もし、大都会に住んでいらして、「秋の香り」なんて嗅いだことがない人が居たら、「こどもの国」へ行ってみて下さいw

ちなみに夏の終わりから秋の始まりにかけては、「匂い」だけでなく「音」でも判別ができます。

日本の夏といえば、「セミ」ですが、その「セミ」が夜中には鳴かなくなり、代わりに「鈴虫」でしょうか?秋の虫が鳴き始めるのが、「秋のはじまり」の「音」です。
ちなみに夏が完全に終わって「セミ」の鳴き声が一切聞こえなくなったここ最近は、昼間も虫の声が聞こえますね。

うちは家の前に花壇っぽい、植え込みっぽいのがあるんですが、そこから聞こえてきます。
この花壇っぽいのは、結構掘り返されて、いろいろ植え替えられたり、形を変えられたりしてるのに、鈴虫っぽ奴らは毎年鳴くんですよね。
どんだけ頑丈なやつ等なんだと感心しますw

そして私はこれらの秋の匂いや音が、ものすごく好きなのです。
すごく癒されるというか、落ち着くというか。
日本に生まれてよかったーと思える瞬間ですね。
カウンタ
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ウホッ!いい男

Author:ウホッ!いい男
異世界転生を待ち続ける中高年のおっさん

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